
2011年8月29日付けでYouTubeに掲載された大前研一氏の見解です。2012年から香港で原発事故を想定した避難訓練が行われるのですが、大前氏は、香港の建物には耐震性がないため、地震が起きれば香港そのものが崩壊すると述べ、「原発どころの騒ぎじゃない」と述べています。ただ、香港では地震や津波はあんまりないようです。
動画
香港政府 広東省「大亜湾原発」事故を想定し避難訓練実施へ
http://youtu.be/ifGSnN5Lqdc
※初稿です。誤字は随時修正いたします。
※動画内では3つのトピックスを扱っていますが、2番目のみ文字に書き起こしました。
(書き起こし、2分15秒あたりから)
女性「日本の例を教訓にします。香港政府は2012年初めにも、隣接する中国広東省の原発事故を想定した避難訓練を実施することを明らかにしました。」
大前「そうですね。この原子炉はもうじき、スタートすると。で香港の中心部から50キロしかない。ということですね。
えー、従って、30キロ今度福島の場合に、えー緊急避難しましたんで。緊急避難というと50キロ、アメリカなんかは50マイルということで言ってましたけれども。なってくると香港全部入っちゃうんですね。
えーそうするとですね、数千万人の緊急避難ったって、もともと島ですから、行き場がないわけですよね。
これはですね、非常にその香港の人も不安で。かつ、また、中国の今の技術で広東省に2つも新しい原発を作って、スタートして。福島状態になったらどうすんだと。
えー今回もそういう質問が香港でえー複数の人から出てきましたけれども。えー、まあ、あのー、ちょっと私も原子炉の設計をね、見てないんでなんとも言えないんですけれども。
えー、福島の教訓は分けてあげて、そして、その同じようなことが起こらないように。まああの、津波・地震、これはあのー、あのあたりはあんまりないと言われてるんですけれども。
地震が起これば香港そのものが崩壊しますよね。香港の建物は耐震性はないですからね。ですからそういう意味では原発どころの騒ぎじゃないと思いますけれども。
いずれにしてもあのー、この原発の問題、福島の問題ってのは、えー、中国と香港の間で、ものすごいテンション。かといって香港、十分な水、十分な電気があるわけじゃないんで、中国がそういうの頑張って作ってもらわらないと困ると。いう思いもあるんでね。しんどいところではあるんですね。」
(書き起こし、4分19秒まで)
原発事故を想定した避難訓練は、日本では行われてきませんでした。つまり中国は、原発事故は起きうるという前提で、原発を推進しているわけです。中国の技術的な信頼性はともかく、この点では日本より中国のほうが、原発のリスクを正しく捉えているのかも知れません。

