genpatsuhoushanoukodomogaabunai2011年9月29日、小出裕章氏が、TOKYO FM「タイムライン」に出演し、経済評論家の伊藤洋一氏と対談しました。内容は、原発事故調査委員会についてがメインです。その中で、中間貯蔵施設について批判しています。

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音源
http://youtu.be/UjxMRWGKNMo

=====(文字おこし、ここから)

アナウンサー「今夜お話を伺うのは京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんです」

伊藤「小出さん」

小出「はい」

伊藤「伊藤でございます」

小出「はい。こんばんは」

伊藤「よろしくお願いします」

小出「はい」

伊藤「小出さん今どこにいらっしゃいます?」

小出「自宅です」

伊藤「自宅で。京都ですか?」

小出「えー、私の職場は京都大学原子炉実験所というのですが。京都にはないのです。」

伊藤「あ、そうなんですか」

小出「はい。あの原子炉がありますので。人が住んでるところには建ててはいけないということで」

伊藤「あ、そうですか」

小出「大阪府の南の端っこ。もうすぐ和歌山というところにあります」

伊藤「ああー。分かりました。」

小出「はい」

伊藤「実は今ですね。福島、福島を震源かな?」

小出「はい」

伊藤「ゆする大きな地震がありまして。震度5だったんですよね」

小出「はい」

伊藤「で、ツイッターなんかでもですね。福島第一大丈夫だろうかと。」

小出「はい」

伊藤「配管内での水素がどうのこうのと言っていたとかね」

小出「はい」

伊藤「そのいろいろな書き込みがあるんですけども。やっぱりまだ不安定ですよねえ」

小出「そうですねえ」

伊藤「あの、地震何にもなければいいと思いますけどねえ」

小出「はい。そう願います」

伊藤「あのー、この2、2,3日の動きでですね。あの原発事故調査委員会とか、いろいろなこう、案が出てきて。まあ事故を究明しようという動きもあるんですけれども」

小出「はい」

伊藤「小出さんはどんな所に関心を持たれてますか、今現在」

小出「ええー。私はその、政治の場というか、調査委員会とかいうことにあまり興味がない、のです。だから私が興味があるのはとにかく原子炉そのものの破損を食い止めるということと。すでに出てしまっている放射性物質による被曝をなんとか少なくするというその2つだけです。」

伊藤「なるほど。政権が変わりましてですね」

小出「はい」

伊藤「ま、変わること自体がまた引継ぎとか色々あって。あの、なんか、そのなんていうのかなえー、政府の方針の中に明るい兆しがご覧になります?」

小出「(笑)。えー、もともと私は政治大嫌いですし、政治に何も期待を持っていませんし。えー野田さんになってまた悪くなったなぐらいにしか思いません。」

伊藤「あー悪くなったということですか。それはどんな点で」

小出「えー、例えばその、ベトナムへの輸出を加速するような発言をされたりですね。えー相変わらずまた安全性確認されたら再稼働というようなことをおっしゃってるようですし。まあ全然政権が変わってもよくならないし。また原発を動かすなんて動きに繋がっているのかなと思って不安です。」

伊藤「あのー、原発事故調査委員会みたいなものがですね、また作られるようなんですけれども」

小出「はい」

伊藤「先日ですよね。民放のお昼の番組に、小出さんが長くお出になっていて。未来への提言みたいなこともねえ、おっしゃっていたな、のをちょっと見させていただいたんですけども」

小出「ああそうでしたか」

伊藤「ええ。あのー、今後、その、なんていうのかな。事故調査委員会、これ小出さんは入る予定はないんですか」

小出「えー、もちろん声なんて私のところには、かか、少なくとも今現在かかっていませんし。多分かからないだろうと思いますし。えー、私は単なる審議するための委員会とかいうところには入るつもりもありません。」

伊藤「ああー。でも、あの、こうやって発信されていることが、何らかの形でその原発事故を今後、減らしていく、なくするという方向に行くご希望はもちろんおありになるわけですよね」

小出「もちろん、そうなってほしいと願っています」

伊藤「そのルートはどういうルートがありますかねえ、あの……」
小出「分かりませんが。」

伊藤「発信し続ける」

小出「なんども言って申し訳ないけれども。私は政治には期待が持てないので。いわゆる国民一人ひとりがですね。この問題にきちっと向きあって、ものを考えて欲しいと願っています」

伊藤「うーーん。だから政治をしっかり考えるということになりますよね」

小出「そうですね。はい」

伊藤「はーはーはーはー。あのー、中間貯蔵施設の設置なども議題になっていますが。まあ小出さんは興味はないと」

小出「えー、中間貯蔵というか、今少なくとも汚染されちゃっている大地がある、のですね」

伊藤「はい」

小出「それで、人々が被曝をしてるわけですから。その被曝をなんとか少なくするために、えー、表土の剥ぎとりとかいう作業は、私は必要だと思います。あの、もちろん非常に限定的にしかできませんけれども。子どもが集中的に遊ぶ場所とかいうのは必ずやって欲しいと私は言ってますので。」

伊藤「わかりましたー」

小出「剥ぎ取った土をどこに持っていくか、という問題。これをなにか政府は中間貯蔵施設というような名前で呼んでるようですけれども。え、その呼び名自身は、私は大変不適切だと思っているのですが。」

伊藤「ほー、なんて言えばいいんでしょうか」

小出「えーっと。いままでその中間貯蔵施設というのは実はもう原子力の世界では、そういう呼び名のものがあったのです。」

伊藤「ええ……ああ、そうなんですか?」

小出「はい。今現在むつ市に建設が進んでいる使用済の燃料の再処理をするまでの間、とにかく中間的に貯蔵するという」

伊藤「なるほど」

小出「それをあの、中間貯蔵施設と言ってきた」

伊藤「わかりましたー」

小出「のです」

伊藤「ええ」

小出「今回は全然違う物ですので」

伊藤「そうですよねー」

小出「同じ名前で呼ぶそのことが不適切だと私は思います」

伊藤「またお話をお聞かせください。ありがとうございましたー」

小出「ありがとうございました」

アナウンサー「ありがとうございました。この時間は京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお話を伺いました。」

=====(文字おこし、ここまで)

genpatsuhoushanoukodomogaabunai

=====(管理人の思ってること)

国会に設置される、原発事故調査委員会に関する報道をご紹介。

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国会に原発事故調査委 究明進むか
10月1日 4時41分

東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡って、国会に「事故調査委員会」が設置されることになりました。国政調査権の行使を要請できるなど、強い権限を与えられた委員会の調査によって、どこまで事故原因などの究明が進むのか、注目されます。

福島第一原発の事故を巡って、9月30日、参議院本会議で、国会に有識者をメンバーとする「事故調査委員会」を設置する法律が、全会一致で可決・成立しました。国会に民間人による調査機関が設置されるのは初めてで、与野党は、今月中にも召集される臨時国会での設置に向け、10人の委員の人選や事務局の体制整備などの準備作業を進めることにしています。「事故調査委員会」は、原則公開で行われ、合わせて設置される国会議員による「合同協議会」に対し、関係資料の提出などについて国政調査権の行使を要請できる強い権限が与えられていています。一方、与野党は、「事故調査委員会」の運用は党派的な立場から政治的に利用してはならないことも申し合わせました。原発事故を巡っては、政府も「事故調査・検証委員会」を設置して検証作業に当たっていますが、強い権限を与えられた国会の「事故調査委員会」の調査によって、どこまで事故原因などの究明が進むのか、注目されます。

引用元:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111001/t10015970641000.html

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政府内ではなく、国民の代表会議国会に事故調査委員会が作られるのは、国民の声がこれまでよりも反映されやすくなるといえます。あくまでこれまでです。私たちは、地元の代議士に対して、より強く要望を伝えることで、事故調査委員会に対して影響力を持つことができます。今後はこの自己調査委員会に注目しましょう。

小出氏はいつもと同じ、政治嫌いのスタンスを貫いています。

その中で、話は、中間貯蔵施設に映りました。小出氏は、むつ市にある中間貯蔵施設について言及しています。

まずは、福島県に作られる中間貯蔵施設に関する最新ニュースを見てみます。

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中間貯蔵施設の具体的説明を要求へ 福島知事、原発相に
2011年9月30日22時3分

福島県の佐藤雄平知事は30日、放射能に汚染された土壌やがれきを保管する中間貯蔵施設について、細野豪志原発相兼環境相と近く会い、貯蔵の期間や量など施設に関する詳細な説明を求める考えを明らかにした。

定例議会で、対応を問われた佐藤知事は「緊急時避難準備区域が一括解除されるとともに、全県的な除染が本格化する機会を捉え、中間貯蔵施設の具体的な考え方を速やかに示すよう申し入れる」と答弁した。

中間貯蔵施設をめぐっては8月、福島県を訪れた菅直人前首相が県内設置を要請したが、佐藤知事は「突然の話で、非常に困惑している」と反発。その後も県内受け入れの是非について態度を明確にしていない。

また、佐藤知事は、中間貯蔵施設を福島県など8都県に設置する方針を南川秀樹環境事務次官が28日に明らかにしたことについて、「県や市町村に何らの説明、連絡もなく、県民の混乱を招いた」と批判。県として環境省に抗議したことを明らかにした。

引用元:http://www.asahi.com/politics/update/0930/TKY201109300598.html

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近い未来に、緊急時避難準備区域が解除されると、除染が行われ、その際に剥ぎ取られた表土などが、「中間貯蔵施設」に一時的に貯蔵されるという事になります。ただ、福島県側と国の間で具体的に話はまとまっていない、と報道は伝えています。

避難していた人が帰宅して、その後同時に除染が始まるという格好です。なぜ除染を終えた後で帰宅させないのかと思う人もいるでしょう。除染には数年以上、長くて数十年かかると見込まれています。それを詩人のアーサー・ビナード氏は、半減期の30年がたつのと同じくらいと評しています。それほど困難な作業になるということです。

人間がそこに住みながら除染をすべき理由というのをあえて考えてみますと。住人の要望に応えて、住民の力を借りながら除染を行ったほうが、スピーディーであることが理由の1つではないかと考えられます。

この考え方で行くと、住民は「除染スタッフ」と見込まれている、と言えるのではないでしょうか。実際に作業に当たらなくても、除染の要望を出すこともまたスタッフとしての仕事ではないかと、俯瞰すれば考えることができます。

そう考えると、緊急時避難準備区域の住人は、東電によって放射能を降り注がれ、避難させられ、そして、帰宅して除染のスタッフをすることを強いられることになります。それも生活をしながらです。もちろん住民は故郷に戻りたいわけですが、その故郷に戻りたいという気持ちをうまく利用されているという図式にも映ります。

はたからみていてもやもやします。当事者の人たちは私より更にもやもやしているでしょう。

また、国側は、中間貯蔵施設の8都県への設置について、地元と話し合いもせずに、一方的に発表したとのこと。どうしてこう国は順番を間違えるのでしょうか。あえて間違えているのでしょうけれども。

これは、先日の野田総理がオバマ大統領との首脳会談で沖縄について言及したことに似ています。この時も政府は沖縄県と話し合いを持たずに、先にアメリカ政府と話し合いを持ったのです。やっぱり順番が違う。

福島県を始めとする、中間貯蔵施設が作られる8都県に対する国の構図は、沖縄に対する国の関係に似ています。住民が反対する施設について住民と協議することをせずに、外国の組織と協議しているわけです。外国の組織とは、沖縄の場合はアメリカ。中間貯蔵施設はおそらくIAEAでしょう(推測です)。

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