51)コメント欄にて理系の人たちが意見をくださっています。

※【最新】(2011年10月17日15時38分)いろいろご意見を頂いたので整理して再びブログTOPに掲載しなおしました。

=====(2011年10月17日15時38分)

タイトルで書いたように、私はある報道番組で「ストロンチウムはセシウムよりも軽い」ということを見て驚愕してこのブログを書きました(右の画像参照)。すると、ツイッターで色々なご指摘を受けました。それについて整理してみました。

なにぶん、文系ひきこもニートが頑張って整理したことですので、コメントなどで知識を補助していただけと助かります。

さて、物質の重さというものは、以下のように2通りの考え方ができるとのことです。



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■重さを考えるときの2通りの考え方。

●原子量で重さを考える

●比重で重さを考える

なんとなく聞き覚えがある2つの言葉だと思います。なんで2通りの考え方ができるんだよ!というツッコミがあると思いますが、恐らくその方は私と同 じ文系なのでしょう。私にもハッキリ言ってよく分かりませんのでその質問はスルーします。もし興味のある人は理系の人に聞いてみてください。呪文のような 答えが帰ってくると思います。

わからなくてもとりあえず2通りあるんだと思って読み進めてください。

さて、「原子量」と「比重」のそれぞれの意味を簡単に書きます。

●原子量・・・元素の質量

●比重・・・「水を1」として水と重さを比較した数値。1より大きいと水に沈み、小さいと浮く

ということです。

わからなくても読み進めましょう(笑)。

それで、本題のストロンチウムの重さの話なのですが、これが「原子量」と「比重」で微妙にニュアンスが変わってくるのです。これがこのブログで私が混乱した理由になります。

では、ストロンチウムの「原子量」と「比重」を書き示します。

●ストロンチウム90の原子量・・・ 約88(87.62 g・mol-1)

●ストロンチウム90の比重・・・・ 2.63

と、こういう形になります。

それでは、比較する相手のセシウムの「原子量」と「比重」を書き示します。

●セシウムの原子量・・・約133(132.9054519g・mol-1)

●セシウムの比重・・・・ 1.9

と、こういう形になります。

それでは、ストロンチウムとセシウムの2つを、「原子量」と「比重」で比較してみます。

●「原子量」・・・ストロンチウム:セシウム   88:133

●「比重」・・・・ストロンチウム:セシウム=2.63:1.9

いかがでしょうか。

不思議だと思われる人は覆いと思いますが、「原子量」で比べるとセシウムのほうが重く、「比重」で比べるとストロンチウムのほうが重い、という結果になっています。

●「原子量」で比較・・・セシウムのほうが重い=ストロンチウムのほうが軽い

●「比重」で比較・・・・ストロンチウムのほうが重い=セシウムのほうが軽い

これで、報道番組で「ストロンチウムのほうが軽い」と言われていた意味がわかりました。番組ではストロンチウムのほうが「原子量で比較すると」軽い、と言っていたということなのです。

これで何がわかるのかといいますと、理系の人たちいわくほとんど何もわからないということだそうです(笑)。役に立たねえなあ理系(笑)。

私の父は物理を専攻してましたので聞いてみたところ、風などの影響がない静かーなところでは違いが見られるとのことです。つまり、風などがあると色んな影響をうけるので、「原子量」や「比重」だけでは単純にわからないんだそうです。こういう感じの説明でなんとなく伝わる人は多いと思います。

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例えば、ティッシュで考えてみてください。ティッシュの「エリエール」と「スコッティ」1枚の重さはおそらく違うと思います。ではその2つのテッシュが強風の中でどっちが遠くまで飛ぶのか。答えは計算でハッキリわかるかというと、わかるはずがなさそうです。まあそういう感じだと思います。

つまり、ストロンチウムがセシウムより軽いか重いかで、飛散する距離などを単純に決めることはできないわけです。プルトニウムも重い重いと人間が騒いでたけど飛んでたわけです。つまり風が吹けばどっちにしろ飛んでいくことに変わりがないという考え方でいいのだと思います。

取り急ぎこんな感じで整理してみました。まだまだ突込みどころはたくさんあると思います。理系の皆さん、引き続きよろしくお願いします。

=====(以下、10月15日13:34に掲載したこと)

以下、番組内の問題の箇所。

=====(文字おこし、ここから)

59)
同位体研究所の塙章代表取締役
ストロンチウムのほうが、小さいわけですから。まあ理屈から言ったら、別に飛ぶ距離にそう大きく違いがあるって言うものではないと思うんですけどね」
51)
放射性ストロンチウムは放射性セシウムに比べて、3割以上軽いため、飛散する範囲も放射性セシウム以上の広範囲におよぶおそれもあるという」

=====(文字おこしここまで)

同位体研究所の塙氏は「ストロンチウムのほうが小さいわけですから」といっている。これは比重ではなくて、大きさについて「小さい」と言っているのではないかともうけとれます。

番組側は、「放射性ストロンチウムは放射性セシウムに比べて、3割以上軽いため、飛散する範囲も放射性セシウム以上の広範囲におよぶおそれもあるという」と「軽い」とまとめています。

科学的には、「ストロンチウム比重2.63 セシウム比重1.9。」ということで、セシウムと比べてストロンチウムのほうが比重が大きいのはハッキリしています。

ただ比重と重さというのも違う尺度なので、一体何がどうなっているのやらという感じです。これだから素人は困る。

さて、同位体研究所の塙氏がそもそも間違えていたのか、番組制作側が間違えていたのか。少なくとも僕が間違っていたことは間違いありませんでした。ただ鵜呑みにして書いてしまったという、過ちを犯してしまいました。ごめんなさい。

以下は、ストロンチウムが軽いと思い込んで書いていた記事です。

以下の内容のうち、ストロンチウムがセシウムより軽いというのは誤りです。ストロンチウムはセシウムより重いのです。

でもちゃんと飛びます。

=====(以下、一番最初に書いた記事)

僕はちょっとショックを受けています。

バカだと言われようと正直に告白すると、僕はストロンチウムのことを「ストロング」の響きに似ているという子供のような理由で、力士のように重い物質だとなんとなく思っていたのです。

油断すると人間ってとんでもない思い込みをしてしまうんですねえ。

しかも飛散調査を「プルトニウム」と同じ時期に行ったので、尚更なんだかプルトニウムに似て「重い」物質だと思っていたのです

だが、軽かった。セシウムより軽かった。セシウムより遠くへ飛ぶ可能性があるとのこと(遠くへ飛ぶと思ってよい)だった。

重いから飛ばないと言われていたプルトニウムが飛んでいたと報じられている今、軽いストロンチウムはとんでもなく遠くまでポーンと飛んでいっているという錯覚に陥ってしまう人も少なくないだろう。

そういう意味で、残念ながらやっぱり「ストロング」な放射性物質に間違いなかった。

=====(参考動画)
http://www.dailymotion.com/video/xlnnza_yyyyyyyyyyyy-yyy_news

横浜でストロンチウム検出、なぜ今? 投稿者 samthavasa

=====

動画の内容から要点を抜き出して書いていきます。

30)

首都大学東京の福士政広教授:

「ストロンチウムはカルシウムと同じ挙動を示すので体内に入ると骨に集まる」

しかもカルシウムと似ている性質を持ち、一旦骨の中に取り込まれてしまうと半永久的に排出されず、ずっとそこで放射線を出し続ける。ストロンチウム90の半減期は約29年だ。

子どもへの影響は、やはり大人よりも強いとのこと。

45)

01)

首都大学東京の福士政広教授:

「子どもの場合は、抹消まで骨髄が存在するので骨髄が放射線の影響をうけることになる」

「白血病の原因になる物質と言われている」

子供は骨髄が全身にあるんだそうです。その骨髄にストロンチウムが入り込むわけです。

23)

こうやって骸骨で説明されると、恐怖が倍増するんですよね……。骸骨を見ただけで怖いっていうのに。他に方法がないんでしょうかねえ。

さらに、小出裕章氏は、放射性ストロンチウム90の毒性について、同じ量のセシウムと比べて、癌を発生させる力が数倍強いと発言している。

03)

14)

小出裕章:

「1ベクレルのセシウムを取り込んだ場合と1ベクレルのストロンチウムを取り込んだ場合に」

「癌を発生させる危険が(ストロンチウムは)数倍高い」

そういう意味でもやっぱり「ストロング」な感じだ。

同位体研究所はストロンチウムの重さについて言及。

51)

「放射性セシウムに比べて3割以上軽く広範囲に飛散する可能性も」

と、ここまでは、物質としてのストロンチウムの性質についての説明だ。

人体への影響は、どれだけの量のストロンチウムが、どれくらいの範囲に飛散したかを考えなければいけない。

小出裕章氏は同時に、「ストロンチウム」よりも「セシウムのほうがずっと今は危険性は高い」と発言している。これは放射性セシウムのほうがずっと放出量が多いことが理由だ。

ちょっと小出裕章氏のストロンチウム90に関する発言をいくつか引用してみる。

=====(引用、ここから)

小出「そうです。えー、他にそのストロンチウムという放射性物質もありますし。えー、プルトニウムという放射性物質もありますけれども。環境に出てきた量で言えば、圧倒的にセシウムが多いので。基本的に皆さんはセシウムという放射性物質に注意を払って欲しいと思います」

引用元:小出裕章が語る、今なぜセシウム・ヨウ素等の特定の放射能だけが注目されるのか 9/15(1/2)

先日の横浜市のマンションの屋上からのストロンチウム90検出に関しての発言。

小出「ただしそれは、局所的な異常なものだと思います。マンションの屋上のある一部の堆積物だと思いますので、えー、それをどけるそれを隔離するということで比較的対処はしやすいいかと思います」

引用元:小出裕章が解説、横浜マンション屋上のストロンチウムやセシウムで被曝しないのか? 10/13(2)

小出「その195ベクレル、1kgあたりストロンチウムがあったというわけですけれども。それの多分1000倍というようなセシウムがそこにはあると思います」

引用元:小出裕章が解説、横浜マンション屋上のストロンチウムやセシウムで被曝しないのか? 10/13(2)

=====(引用、ここまで)。

まだストロンチウムの検出調査は始まったばかり。科学的に考えれば、ストロンチウム90は、全体の放射性物質放出量に、ある一定の比率で含まれているのだろう。だから放射性セシウムの放出量と比べてずっと少ないと見ますことができるのだろう。だから人体への影響はセシウムと比べて小さいと言えるのだろう。

とはいえ、ストロンチウムの、骨に入りこむと半永久的に排出されないという、やっかいな性質が頭にこびりついてはなれない人も多いだろう(僕だけ?)。

よく動き、よく忍び、長生きするという、ストロングなストロンチウム。

たね蒔きジャーナルで、そのへんのことをちゃんと聞いてほしいなあと思っています。

●同じ量のセシウムよりも癌を発生させる力が強いこと

●でもやっぱりセシウムのほうが今はずっと危険度が高いこと

小出氏の専門は医学ではないので、恐らく小出氏は優れた医学的知見やチェルノブイリの例などを参考にして発言しているのだと思いますが、その参考にしている所を詳しく聞かなければ、危険性のレベルをちゃんと認識できないわけです。

今回は、ちょっとストロンチウムが、私が思ってたよりずっと「軽い」ことにショックを受けたので、こんなエントリーになってしまいました。科学的ではないですが、こんなふうに感じている人は私だけではないはずです。

今後、ストロンチウムの検出調査がきちんと行われれば、今よりも理解できるようになるのでしょう。

とりあえず、wikipediaはチェックしておきましょう。

ストロンチウム90 - Wikipedia

※皆さんのお考えを下部のコメントにてお聞かせください。私と読者の皆さんがあなたのコメントを待ち望んでいます。

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