2011年10月19日、古賀茂明氏が、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演。上杉隆氏とも共演しました。この日の放送の古賀市の出演時間は5話に分けて続けて掲載しています。
※ちなみに今回は3話目。1話目「古賀茂明の原発事故対応や東電処理への批判がわかりやすい!「自民党が露骨に原発推進電力癒着体制を復活」10/19(1)」2話目「古賀茂明が大批判!「東電と経産省は兄弟のような仲良しグループ。お互いに気持が通じ合ってる関係」10/19(2)」3話目「古賀茂明氏が語る、3.11直後の衝撃的な官邸オフレコ懇談!「歴史的瞬間ですよ!これをつぶさに見られるってこんな幸運なことはありません!」10/19(3)」4話目「古賀茂明が裏事情をわかりやすく説明! 原発事故が人と組織の問題の理由10/19(4)」の続きです。※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、続き)
吉田「ああ、すいません色々聞きたいんですけど。TPP明解に語っていただく古賀さんにですね、僕もTPPには疑念持ってるんですが。ツイッターの個の代表にさとしぜむっていう人がぜひ聞いて欲しいと。アメリカと日本の一握りの人間がうるおい、庶民の生活を壊すTPPになぜ賛成なのかと、いうことを古賀さんが賛成する理由っていうのを参考にと」
古賀「はい。あの、要するにTPPにでやろうとしてることはですね。日本がまあ事実的にはかなり破綻に近づいてるんですけども。あのこれは財政の問題で破綻するっていうよりも、成長できなくなってるんですね、日本経済が。」
吉田「はいはいはい」
古賀「だから、あの、増税するしないにあんまり関係がなくてですね。増税いくらしたって、まあ増税するほうが悪いかもしれませんけども。ドンドン経済悪くなってくるんですよ、このままいくと。それで、1000兆円借金があるんでですね。そしたら今のままほおっておけば、確実に破綻が来るんですが、破綻したら何やんなくちゃいけないかっていうと、TPPでやろうとしていることをもっと遥かに激しくいっぺんにやんなくちゃいけないことが起きるんですね。だからその、その前に自分たちで変えていかなくちゃいけなくてですね。だから農業で例えば、えー、まあ農業がね壊滅的打撃を受けるとか言うじゃないですか。でそれはその関税を下げなくちゃいけないと。ところが、これね、関税下がるとものすごくいろんなものが安くなるんですよ。食べ物とかなんかが。今はそれを価格をものすごく下支えしていて、それによって、一番貧しい人のほうが食品のウエイトって高いんですよね」
吉田「たかいですよね、それは当然ね」
古賀「だからべらぼうに高いコメをかわされてるんですけど。それがべらぼうに安くなると。言う事になればこれ減税とおんなじなんですね。で、農家がこまるじゃないかって言うことなんですけども。まあ農家のうちで競争力があるところはほとんど問題なく生き残れますが。競争力がないところ、まあ零細の高齢の農家とかですね。そういう人達もいるんですけども。その人達をどうするか。その人達で本当にやる気があってですね、これから強くなっていけそうだってところはお金出してサポートしていいんですよ。」
吉田「わかりました。時間がね、無くなっちゃってすいませんね。もっといろいろ伺いたかったTPPに関してもね。お時間参りまして。このじかんは元経済産業省官僚の古賀茂明さんにお話を伺いました。えー今朝の古賀さんのおはなし、もう少し詳しく知りたいと思われた方は、是非PHP新書「官僚の責任』をお読みいただきたいと思います。えー、古賀さん朝早くありがとうございました」
古賀「ありがとうございましたー」
唐橋「以上週刊エンターでした。この後は今日のお天気と交通情報……」
=====(文字おこし、ここまで)
番組の残り時間が短い中でTPPを語らせるのはよい方法ではなかったように思います。今、TPPに関する議論は、充分に時間を取ってやるべきではないかと。これはなんにもで同じことが言えます。とりわけTPPには反対派も賛成派もいますが、双方がお互いを批判しあい、多くの人が自分の説を正しいと思っているわけです。どこまで自分の意見が掘り下げられているか、自分の意見が自分が考えた根拠の上に成り立っているか、を明確にするには反対派の意見に反論することで確認できるでしょう。
このブログでは反対派の意見も賛成派の意見も紹介していきます。
※皆さんのお考えやご感想を下部のコメントにてお聞かせください。私と読者の皆さんがあなたのコメントを待ち望んでいます。
コメント
コメント一覧 (8)
よく本読んで頑張りました。あとは社会に出て社会を学んでください。
これは日本人の習性かどうか分りませんが今の日本は「自分で自分を変える・間違いを正す」という事をナカナカナカナカしません。よほど危機的状況にでもならないと変わらないのでしょう。ならば外圧でもいいのでガツンと一発食らって目が醒めたほうが良い薬になると思います。
どうせこのままだと「そのうち・・・」とか言って「問題の先送り状態」が延々と続くのでしょう。それで「死ぬ一歩手前」になってやっと本気出すのでしょうが、直すなら早ければ早い方が良いと思うので、ここは外圧利用して危機意識を醸成するのも手だと思います。遅かれ早かれどうせ通らねばならぬ道ならサッサと済ませた方が良いと思います。
>その切っ掛けとなるのがTPPかもしれない。
こんないい加減な感覚で古賀氏を支持するのは、民主党に政権交代させたときの雰囲気そっくりではないかと僕は思います。「日本をかけるきっかけとなるのが政権交代かもしれない」というムードです。あなたの意見には軸がなく、その当時の世論そのままなのではないか、と私は反論します。私への反論あれば、あなたの言葉できっちりいただければ幸いです。
あのJAがTPPに反対しているということだけで、ワタシはとても危険な気がしています。JAは一度破綻しないと、農家の苦しみはいつまでも終わらないと思っています。
まさに農家にとっては諸悪の根源。新しい作物を作付けしろ 融資はすると 農家はつい過大な設備投資をする 新しい作物は売れない 借金だけが残る 農家は先祖伝来の土地を売って借金を返す JAはますます肥え太る…この構造が全国で行われているのです。
農業協同組合という いわば社会主義的な理想的な仕組みが JAの手によって全体主義の組織に変貌している。…ただこの国がTPPに参加したからといって JAが甚大な打撃をうけて破綻するとも思えにくいのですが。
JAから離れ、農事組合法人を立ち上げる動きが活発です。農家自身が作ったものを消費者に直接売る方法。これが進んで農家の力がつくことが一番だとも思います。