2011年12月14日(水)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。避難区域にあらたに「帰宅困難区域」が指定された言を受けて、改めて批判しています。

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<音源>
http://youtu.be/WLYOXWsPCTM

※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。

=====(文字おこし、ここから)

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺います。小出さん、こんばんはー」

小出「こんばんは」

水野「よろしくお願いします」

小出「こちらこそよろしくー」

水野「そして東京に近藤さんです」

近藤「よろしくぅー。どうもー」

小出「はぁい。近藤さんこんばんは」

水野「え、まずですね。政府が福島の避難区域について、再編する方向のようですね。」

※関連報道「東日本大震災:福島原発周辺「帰還困難区域」指定へ 年50ミリシーベルト以上 - 毎日jp(毎日新聞)

小出「はい」

水野「で、3つに分けるという案でして。そのキーポイントとなっている、えー、放射線量が年50ミリシーベルト、そして年20ミリシーベルトと、この2つの数字がポイントになっているようです。まず、年間50ミリシーベルト以上のところは、まあ、あー、なかなか帰っていただきにくい区域だろうと。帰還、帰るですね、帰還困難区域、というふうに指定するようです。」

小出「当然ですね」

水野「当然ですよね」

小出「はい」

水野「年間50ミリシーベルト以上というのは」

小出「はい」

水野「そして、そのつぎのランクの区域はですね。年間20ミリシーベルト以上で50ミリシーベルト未満という区域でして」

小出「はい」

水野「ここは居住を制限しますという、居住制限区域

小出「はい」

水野「で、政府が言ってんのはね。数年間は居住できないだろう。で、除染をして20ミリシーベルトを、以下にする、未満にするということを目指すんだと言うんですが。50ミリシーベルト未満のところも、この区域に入るわけですから。例えば40何ミリというようなところも除染で、数年で、20ミリシーベルト未満になるもんなんですか

小出「なりません

水野「はぁ。じゃもう、最初っからこれ……机上の空論ですかね。」

小出「はい。まああのー、今、大地を汚している放射性物質は、セシウムという元素で。その中には134という番号のついたセシウムと、137という番号のついたセシウムがあって。134のほうは2年たつと半分に減ってくれますので、えー、今現在50ミリシーベルトという程度の場所は、2年経てば20ミリあるいは20何ミリというところまで減るとは、自然に減ると思います」

水野「はあー、はい」

小出「それはあの除染とかいう行為とは全く別に減る、のです」

水野「自然にですね。はい」

小出「そうです。但し20ミリシーベルトというその値自身が、私のような放射能を取り扱う職業に従事しているという特殊な人間の被曝限度、なんですね」

水野「ええ……」

小出「普通の皆さんは1ミリシーベルトという、そのまた20分の1しか浴びてはいけないといっているわけですし。え……、特に子どもなんかはもちろんそれを超えないように注意をしなければいけない、にもかからず、あたかも20ミリシーベルト以下になるならそこに人々が居住できるかのように日本の国が言い出したんですね」

水野「そういうことですね」

小出「はい」

水野「その思想がこの、再編される区域に現れているということですね」

小出「そうです。」

水野「あの、もう1つ。3つめの区域を、わたくし申し上げますと、」

小出「はい」

水野「これは準備区域と、いうふうに言われるようなんですが」

小出「はい。」

水野「これが今小出先生おっしゃった、まさに年間線量が20ミリシーベルト未満……」

小出「はい」

水野「のところを当てて」

小出「はい」

水野「ここについてはですね、え……住民が帰ってこられるようにインフラを整えていくと言うんですね。」

小出「はい」

水野「例えば水道、上下水道」

小出「はい」

水野「そして、学校や病院などを作って、そしてインフラの整備が、まあできたり、自治体が希望すれば可能な地域から順次、え、解除して、帰ってもらいましょうと。でこれが早くても次の春以降です。というような案なんですよ」

小出「はい」

水野「20ミリシーベルト未満なら帰れるんだというこの準備をするということについてどう…でしょうか」

小出「日本というこの国が法治国家でないということを自ら宣言したのですね。」

水野「……そういう事になりますね」

小出「……この法治国家だというのであれば、1ミリシーベルトを越えるようなところに人々は住んではいけない、わけですから。何よりもそういうところに住んでる方をまずは逃さなければいけないわけだし。そんなところに帰ってはいけないとむしろ言わなければ……いけない……」

水野「帰ってはいけない。つまり、国が土地を買いあげるべきだということになるんですかね」

小出「え……国が自分の法律を守ろうとするならそれしかない、のですね。」

水野「ふうーん……」

小出「でもそれをやろうとしてしまうと、もうほんとに広大な地域、を失うということになる。それだけひどいことが今起きているし。原子力発電所というものはそういうものなんだということを国が認めることになるわけですね。」

水野「……そうか……」

小出「それをどうしても認めたくないのです。彼らは。」

水野「ええ……。それからもう1つ。SPEEDIについて伺いたいと思います」

小出「はい」

水野「昨日もお話しさせていただきました、事故後なかなか情報が開示されなかったのはどうしてなのかという話、してたわけですけれども。」

小出「はい」

水野「今日、これからの危険に備えるという話です。」

小出「はい」

水野「福井県というのは全国で一番多くの原発があるとこなんですね」

小出「はい」

水野「その隣に当たる滋賀県が、えー、いざという時の予測の図を住民に見せたいということで、SPEEDIを利用させてくれと文部科学省に求めているんですが、半年経っても認められないっていうんですよ」

小出「はい(苦笑)」

=====(文字おこし、続く)

続き:小出裕章「ほんっとのことをいうなら、国の法律を守ってすべての人を逃がすべきだ」 12/14(2)

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