2011年12月15日(木)、小出裕章氏が、TOKYO FM「クロノス」に出演。上関原発をめぐる上関の町長選挙の結果について考えを述べています。

座間宮ガレイの著書一覧


<音源>
http://youtu.be/3vPwIUYBNeE

※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。

=====(文字おこし、ここから)

※音楽

小出裕章「ええ。上関の町長選挙、の結果については、私の感想は痛ましいということです。うん。上関って、田舎の、ほんとの自然…豊かな、ちいちゃな町なん、ですよ。みんな漁業や農業をやって、自然に寄り添うように生きてきている、わけだけれども。それでも、今のこの日本というような国の中でいうと、貧しい町、なのです。

そういう貧しい町がこれからどうやって自分たちの町を維持していこうかと、考えたときに、やっぱりお金がほしいと、思った人たちはもちろん、いるわけだし。原子力発電所を誘致してしまえば、何十億円何百億円のお金が来ると。それで自分たちの町おこしをしようと思った人はやはりいるのですよ。

でもそれは、責められないと思うのですよ。この国のこういうようなやり方でいうと、東京一極集中のようなかたちにして富を集めて、過疎地はみんな貧乏にさせられて、人口はどんどん減って若い人はいなくなるという。そういう国づくりのもとでは、お金にしかすがれないという人たちが、次々と作られてしまったということは避けられないことだったと。その人達を責めることではないと、私はおもいます。

これまで上関でもそうですけれども、何度も何度も町長選挙をやって、町全体が2分されてしまって。昔だったら一緒にお祭りをやってた、人々が、お互いにいがみ合ってしか生きられないというような状況にすでに追い込まれてしまっている、のですね。

その中でじゃあどうやって自分たちが生きて行くのかと、考えれば、原子力はたしかに危険だけれども、どっかからお金がこないんだろうかと、いうことで、これまで原子力の旗を降ってきた町長。彼はでも今もう旗なんかふってないですよ。上関原発ができるとも思っていないけれども。でもその人に自分たちの未来を託すしかないと、いうところに彼らが追い込まれて、いる。なんともお気の毒だし、痛ましいと、私はおもいました」

中西哲生「福島第一原発事故で、原発が危ないものであることは誰もが改めて認識しました。それにも関わらず未だ必要性を唱える人が多い現実を小出さんはどう思っているのでしょうか。」

※音楽変わる

小出「今、国と電力会社がどういう作戦に出ているかというと、原子力発電をやめてしまうと電気が足りなくなるぞという脅しをかけている、のですね。でもそれが嘘なのです。マスコミはそれをちゃんと報道してくれませんけれども。

日本には火力発電所と水力発電所が膨大にあって、火力発電所と水力発電所をきちんと能力通り動かすことができるのであれば、いついかなる時の原子力発電所は一つもいりません。ふつうの人々は騙されて原子力が危険だといってもやっぱり停電は嫌だからというそういう考え方に引きずり込まれてしまっている、のですね。

えーただし、そうはいってもという中には色々なレベルの話があって。例えばこれまで原子力発電所をつかまされてしまった地域の人たちというのは、原子力発電所に雇ってもらっている、人もいるわけですし。原子力発電所にまあ、寄生をするように、そこで、まあ仕事を周辺でしてる人たちもいるわけですから。今原子力をやめさせられてしまっては自分たちの仕事はどうなるんだというそういう不安をかかえている人もまた多いだろうと、私はおもいます。

でも、やらなければいけないのです。

原子力発電は即刻やめる。え、そのために、困る人達がかならずいると思いますので、え、そういう人達を、支えて原子力から抜けだしていくという、そういうことを本当は政治がやらなければいけない、のですが。今の日本の政治っていうのはもう全然そうではなくて(苦笑)、自分たちの責任を逃れるというそういうことしか目が向かない、なんとも愚かな、とんでもない人たちが、今の政治を動かしていると、思います。

全員刑務所に入れたいですね(苦笑)」

中西「今回の原発事故が怒ってから原発建設に向けた情報がこう以下に操作されてきたかと、どれだけこう大きな利権がうずまいているかということが、明らかになってきてます。……そして東京大阪では原発をどうそんぞくするか、もしくはしないか、住民投票で決めようという署名活動もはじまっています。とにかく考えなければいけないのは未来の日本のために原発をどうすべきか。向き合うべきですね。」

=====(文字おこし、ここまで)

中西哲生さんの最後のコメント、気持ちが入ってていいですね。

※小出裕章、広瀬隆、上杉隆をはじめ執筆陣がかなり豪華なDAYSJAPAN1月号(12/20発売)

座間宮ガレイの著書一覧