2011年12月26日(月)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。同日に政府の事故調査・検証委員会が発表した中間報告について厳しく言及しました。

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20111226 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章 - YouTube

※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。

=====(文字おこし、ここから)

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺います。小出さん、こんばんはー」

小出「こんばんは」

水野「よろしくお願いしますー」

平野「こんばんはよろしくお願いします」

小出「よろしくお願いします」

水野「え、まずですね。政府の事故調査委員会の中間報告。これをどんなふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか」

政府「事故調査・検証委員会」の中間報告ーー各報道の差異まとめ

小出「もう、平野さんが説明してくれ…くださった。」

水野「ああ、そうですか」

小出「もう余りにもあほらしいと思います」

水野「はぁ…。あの、わたくしが素人なりにね」

小出「はい」

水野「あのー、読み取ったのは、ああ、全体に、事故は津波のせいで」

小出「(苦笑)」

水野「起こったんだというストーリーで全体が貫かれているのではないかと思ったんですが。小出さんからみるとどうなんでしょう」

小出「そうですね。ようするに、一番大切な事は事故の原因をきちっと明らかにするということだと私は思ってきましたし、え……これまで日本の政府あるいは電力会社は、事故はひたすら津波のせいに起きたと、で起きた、地震はもう何の関係もないということで、え……宣伝をしてきたわけ、です。で…本当にそうかどうかということを検証して、で、この地震国という日本でこれでいいのどうかということを考えなければいけなかったはずだと思うのですが。」

水野「ええ」

小出「えー、残念ながらそれに関しては何も触れないまま、ということになって…いる、ようにみえます」

水野「そうですね」

小出「はい」

水野「地震での大掛かりな破断などは現時点では確認できていないと」

小出「はい、それを確認するのが仕事だったと私は思うのですが(苦笑)」

水野「それが非常に実は大切なポイントだってことですよね」

小出「…はい」

水野「地震でどの程度壊れたのか、壊れていないのか、それによっては他の原発、の政策への影響はやっぱり大きいってことですよね」

小出「はい。ただ、ま、この委員会は、畑村さんをヘッドにする委員会、いわゆるテクニカルな専門家は誰もいないという」

水野「失敗学の先生でしたよね、畑村先生って」

平野「そうですね」

水野「はい」

小出「もともとあの……原発のテクニカルのことを、きちっと分かる人がいないわけですから。まあ、始めからこういう結論になるんだろうなと、私は思っていました」

水野「はぁ……。これ、地震でどの程度の破損があったのかということを、あ、きっちり確かめないことには原因が確定できない、わけで。」

小出「はい」

水野「じゃあそれで、色んなこと論じても意味ないですね」

小出「まあそうですけど、ま、委員の方々がですね、テクニカルなことに関しては、今聴いていただいたように専門的知識をお持ちでないわけだし。結局ですから制度的にどうであって、連絡体制がどうであった、ま、そういうところしか……興味がなかったというか明らかにする力がなかったということだと思います」

水野「じゃあ政府がですね、小出さんのようなテクニカルなことがわかる方を入れれば良かったんですよね」

小出「(苦笑)本来はそうですけど。まあ」

水野「お声かかりませんでしたか?(苦笑)」

小出「もちろんかかりませんし」

水野「そうですねぇ……」

小出「政府は、私は今回の事故の最大の犯罪者だと言ってるわけで。その犯罪者が自分の罪を、積極的に暴こうと、もちろんしないだろうと思いますし(苦笑)。え……畑村さんはもともと、個人の責任は問わないということで、初めから始めてるんですね」

水野「そうですね。ええ」

小出「私は、これほど悲惨なことが起きて、今現在子どもを含めて被曝をしているという状況の中で、個人の責任を問わないで済むなんてことが私にとっては想像もできない、ことであって。え…きちっと、一人ひとりの、責任ですね、ま、学者も、政治家も、東京電力の会長、社長も含めてですね、個人の責任をきっちりと明らかにすることをしなければ、いけないんだろうと私はおもいます

水野「あの、いくつも細かいポイントで伺うべくところ、あるんでしょうが、私、個人的に、あのー、引っかかりましたところはですね、小出先生が早くからこれ不思議なんだとおっしゃっていらした3号機」

小出「はい」

水野「の謎がありまして」

小出「はい」

水野「これは、あの、水素爆発の前日、3月13日にですね。え…高圧の注水の系統

小出「はい」

水野「水をどんどん入れていく

小出「はい」

水野「で、これが必要なわけですけど。この水を入れていくそのシステムを、が動いてたのを、運転員が停止させたっていう事実がありますよね」

小出「はい」

水野「で、なんで止めたんだろうと

小出「はい」

水野「それを知りたいと小出先生、早くからおっしゃっていたというふうに」

小出「そうです」

水野「覚えているんです。」

小出「はい」

水野「で、今回の報告書を見ますとですね。え、この止めたということについて、誰がその情報を知っていたかと、いう話は触れられているんですよ」

小出「はい」

水野「え……停止の判断は幹部に上がっていなかったと、いうふうに報告書は指摘してまして」

小出「(苦笑)はい」

水野「東電は…いえ、対策本部とこの情報を共有していた、といってるので、ここはコミュニケーションについての見解が食い違っているんです。」

小出「はい」

水野「ただ、なんでとめたかという、小出先生が仰っている根本的理由についてはですね、謎については、答えが読み取れないんですけれど」

小出「はい。私もそうでした

水野「はあ……」

小出「はい。私はそれは、え…高圧注入系の配管が破断したがために、使えなくなったという…だった。それを知った運転員が止めたんではないかということを疑ってきているのですけれども。え…そういう現場というか、実際に起きているテクニカルな問題の解明ということを実はやって欲しいのですけれども。え…結局その、連絡体制とかですね、組織的な問題だけ、に、今回の委員会は終わってしまったということだと思います」

水野「運転員がなぜわざわざ水を入れてるのを止めたかというのは平野さん、本当に不思議ですもんね」

平野「ええ。先生あの、こないだの冷温停止状態というまあ中間総括的な、あの、話も含めて、今回まあ政府がこういう、その、あまり中身のない、こう発表をしてるんですけれども」

小出「はい」

平野「こう、海外ではさらにまた評価を落とすと思うんですけれども」

水野「はぁ……」

小出「当然ですね」

平野「いわゆるこう、いわゆる原子力を研究する学者の、みなさんもですね。こう、評価と言うんですか、海外の、これはなんか先生は時々やっぱり交流もあると思うんですけれども、どう見てるんですかね、日本政府のこういう対応は」

小出「まあ私のところに海外のまあマスコミの方とか、え…知人とかの連絡が入って来ますけれども。日本っていったいどうなってるんだっていう感想が一番多いように思います」

水野「ますますそっちの方向に言ってるわけですね、今も」

平野「逆の方向に持って行きたいのにむしろ結果は逆逆いってますよね」

小出「はい」

平野「今の政府の対応は」

小出「はい」

水野「はい。え…ありがとうございました」

平野「どうもありがとうございました」

小出「はい、ありがとうございました」

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました」

=====(文字おこし、ここまで)

3号機の注水停止の謎に斬り込む鋭い内容だったのに、途中で平野さんが海外の評判に関する質問を突如切りだしてしまったのが大変個人的に残念に思いました。

平野さん個人の判断による質問だったようにも思いますが、流れをぶった切ってしまっています。これはあくまでも個人的な感想であることをお断りしておきます。

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