2012年1月9日(月)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。「40年で廃炉」という政府の方針を批判しました。

20120109 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章 - YouTube

=====(文字おこし、ここから)

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺います。小出さんこんばんは」

小出「こんばんは」」

水野「よろしくおねがいしますー」

平野「あっ、あのー、平野です。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

小出「あっ、おめでとうございます。平野さん、よろしくおねがいします」

水野「そうですね」

小出「はい」

水野「えー…小出さん」

小出「はい」

水野「今。ニュースで聞いていただいたかと思いますけども」

小出「はい」

水野「原発の是非を住民投票で問いたいとする」

小出「はい」

水野「署名活動」

小出「はい」

水野「これが、必要な署名の数が集まったというふうに市民グループが今日発表いたしました」

小出「はい」

水野「これについてどんな感想をお持ちでしょう」

小出「良かったと思います」

水野「ああー」

小出「はい。」

水野「はい」

小出「まあ、余りにも政治がひどい、わけですから。政治にはもうまかして…おけない。え…自分たちで決定したいと、え…みなさんが思われた、のだと思いますし。え…私は、もともと一人ひとりが、者を考えてくださいとみなさんにお願いしてきましたし」

水野「ええ」

小出「えー…、こういう条例ができることを私は願います」

水野「んー。これからまた、あの、いくつか議会に通してと」

小出「(苦笑)そうですね、まだまだ」

水野「いうような感じが」

小出「はい、そうですね」

水野「ありますけども。ええ。あのまずは第一歩が」

小出「はい」

水野「踏み出せるということに市民グループとしてはなったと」

小出「はい」

水野「いうことですね」

小出「はい」

水野「はい。そしてですね。次に伺いたいのは、あのー、原発の稼働40年とする。で、40年経ったらおしまいにする、廃炉にすると、いうことを法で決めますと、いう方針を細野原発大臣が発表いたしました」

小出「はい」

水野「で、国が原発の運転の期間を法で定めるのは、これが初めてということ、なんですね」

小出「はい」

水野「ただこれ、例外で、延長もありうるんだというふうに文言がついております。」

小出「だそうですね」

水野「ええ。これについては小出さんはどんなふうに見ていらっしゃいますか」

小出「えー…私は…もうこの番組でもなんども聞いていただきましたけれども。全ての原子力発電所を、即刻止めるべきだと、言ってきたわけで」

水野「はい」

小出「え…40年経ったからとめろとか、30年でとめろとか。え……そういうふうに言ってきたつもりは、ありません」

水野「はい」

小出「新しく動き始めた原子力発電所でも全て止めなければいけないと、私は言ってきたわけですから。政府が40年で止める、それも例外を認めるなんて話はですね、私から見ればもう言語道断なことだと思います」

水野「はあー……」

平野「ふんふん。」

水野「あのー、この…例外はね、じゃ、どんなふうに認めるというふうに、ま、今、言ってるのかといいますとね」

小出「はい」

水野「え…電力事業者から申請があったとき、はですね、え…施設自体の老朽化…と、施設を保全できる技術的能力について審査をして、問題がない限り延長を、承認する、ということなんですね」

小出「はい」

水野「で、これ…あの、小出先生からご覧になったら、まあ、小出先生はもう大前提からしておかしいというお考えでは」

小出「そうです」

水野「ありますが」

小出「はい」

水野「本当にこういうことの法…的にね、GOしたときにですよ。え…審査する基準は施設自体が老朽化してないか、そして、え…施設をちゃんとやっていける技術的能力があるかどうか。それで問題がなかったら、っていう、前提なんです。これはどれくらい科学的なものなんですか」

小出「え…福島第一原子力発電所に対しても、国は厳重な安全審査をして、東京電力に技術的な能力がある、老朽化の問題もない、といってお墨付きを与えながらきて、事故になっている、のです」

水野「そうか…はい」

小出「それをいまさらまた偉そうに、国が審査をして安全であることを認めてやるというようなこと言ってるわけで。まずはあなたたちに、全てやめたほうがいいんじゃないですかと私は言いたくなります。」

水野「うーん…。あの、これ逆に言うと……ザル法といいますかね」

小出「はい」

水野「あの、例外規定もありますので」

小出「はい」

水野「意味がなさないというようなおそれもあるんじゃないかと」

小出「私から見ればそうですけれども。まあ40年という年限を切ったということが、まあ、みなさんにとっては、真新しく見えるかもしれませんし、まあそれなりの1つのステップを踏んだということは確かにあるとは、思います。でも本当はそんなことではないんだということを、あの、みなさんに分かって欲しいのです」

平野「そうですねえ」

小出「はい」

平野「先生あの、美浜の関電の1号機とか、敦賀の日本原電の1号機の、これもう41年

小出「そうです」

平野「なってるわけですよねえ。」

小出「そうです(※聞き取れず)」

平野「だから40年と本当に切ってやる気があるんであれば、これはもう、先生の先ほど言われた即刻」

小出「そうです」

平野「あの…廃炉ですよね」

小出「そうです」

平野「で、それをやる、なんか覚悟みたいなものがまったくこう、無さそうですし」

小出「はい。また、なんか例外で、生き延びさせようというふうにしてるんだろうなと思いました」

平野「だからまあ逆に言うとまあ再稼働への地ならしみたいな」

小出「はい」

平野「あの…延長容認でですね」

小出「はい」

平野「やる、なんか気配が濃厚ですよね」

小出「そうですね。」

水野「これだって新しい原発も作れそうに、読めますが」

小出「もちろんですねえ」

平野「ええ、まあまあそうですね」

小出「40年間つく…動かしていいよというそういう宣言をしているわけですね」

水野「うーん。今まででもう30年経ったら、10年ごとに運転の延長を国に申請して寿命を伸ばしてきたんですよね。」

小出「はい」

水野「で、これ、法律では決められてはいなかったけど」

小出「はい」

水野「現行はそうだったんですね」

小出「はい」

水野「……ということはなんか逆に30年で申請しなくて、40年まで申請しなくてもいいというふうに私は(笑)、素人ながら読んだんですけど」

小出「まあ…どんなふうにも読めるだろうし、え、国のほうがどんなふうに運用しようと思うかによってすべてが決まってしまうということだと思います」

水野「うーん…。それからこの老朽化ということのメカニズムについて伺いたいんですけどね」

小出「はい」

水野「あの、福島第一原発では運転40年が経過して1号機…」

小出「はい」

水野「の建屋吹っ飛びましたよね」

小出「はい」

水野「水素爆発で」

小出「はい」

水野「しかしながら、東電や保安院は、あの、こう言ってます。老朽化で事故が拡大したというような影響はなかったと」

小出「はい」

水野「いうんですね」

小出「はい」

水野「その、原発ってのは老朽化してもやりよう次第で安全を確保できるんですか」

小出「…えー……、ん、事故というものは、老朽化によって起きる事故もあるし

水野「もあるんですか」

小出「はい。あの、老朽化とも全く関係なく起きる事故も、あるわけですね」

水野「あっ、はい」

小出「例えば。え……人間が遭遇した最大の原子力発電所事故はチェルノブイリ原子力発電所の事故、でしたけれども。あの原子炉はソ連きっての最新鋭の原子力発電所で、2年しか運転していませんでした」

水野「2年でしたか」

小出「はい。で…チェ…その前には米国のスリーマイル島の原子力発電所が事故を起こしたのですが。あの原子力発電所は動き始めて3ヶ月でした(苦笑)。」

水野「…三ヶ月……」

小出「はい。ですから別に老朽化なんてこととは全く関係なく、事故は起きる、のです」

水野「はい」

小出「で…そうではなくて老朽化が原因で起きるということもありまして。え…例えば美浜3号機で、

平野「ふむふむ」

小出「え……2次系の、配管が…破断して…」

水野「はい」

小出「5人の作業員が熱湯を浴びて死ぬというようなことがありました」

水野「はい」

小出「…けれども、アレは、あの…まさに老朽化。え…パイプが、あの…削り取られていって破断をしたということ、でした」

水野「何で削り取られるんですか?」

小出「えーと、これはですね、大変難しいんですけれども」

水野「あ、すいません」

小出「あの…流量を測るためのオリフィスという、そういう測定器があるのですが。そのオリフィスの下流に、冷却水が…渦を巻くんですね。で、その、渦を巻くことによって、え…配管が、まあ、炭素鋼ですけれども、それがあの削り取られていって。えー、どんどんどんどん薄くなっていって、ある時点で耐えられなくなって敗れたというのがあの事故」

水野「はあーー」

小出「でした。ですからそれはまさに、あの、年月の戦いだった…のですけれども。まともな検査もしていなか…いないまま、その…破れるにまかせてしまったという、そういう事故でした」

平野「うん…」

水野「そうか事故はあたらしくても起こるし」

小出「はい」

水野「古くてもまた違う意味でまた起こると。」

小出「そうです。」

水野「はあ」

小出「え…福島第一の場合に老朽化という問題がどこまで、寄与したかということは、え、今のところよく分かりませんし。え、残念ながらそれを調べることもできない

水野「できないですか?」

小出「ようするに近づくことがもうできませんので。事故原因も調べることもできません…できないというそういう状態になっていますので。え…福島に関しては多分わからないまま行くだろうと思います」

水野「はあ…。それからもう1つ伺いたいんですが」

小出「はい」

水野「あの……これは福島第一原発の事故の2週間あとの段階で、」

小出「はい」

水野「え…政府が想定してた最悪のシナリオ、というものが今になって明らかになってきました」

小出「はい」

水野「で、これはですね。4号機の使用済み核燃料のプール、の中にある燃料が融けるということを想定、したんだそうです」

=====(文字おこし、続く)

続き:小出裕章が4号機に警鐘「(倒壊すれば)250キロというようなところも、膨大な汚染を受ける」1/9(2)