渡辺格

SPEEDIデータが、事故直後の2011年3月14日には米軍に渡っていた。国民に公開される9日前のことだ。文部科学省渡辺格氏が国会事故調査委員会の質疑にて語ったとのこと。

なぜ、国民への公表が遅れたのか。渡辺氏の言葉によれば、内閣の判断が関わっていたからということになる。

プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実

文部科学省・渡辺格氏は、多くの疑惑に顔を出している。被曝上限20ミリシーベルト問題も渡部氏が担当していた。

原子力安全委員会「20ミリシーベルト認めてない」文科省「食品からの被ばくは入っていない」(文字おこし)

実は、この被曝上限20ミリシーベルトに関しても、決定された経緯が明らかになっていない。

それはさておき、SPEEDIデータを米軍に提供していた報道の差異をまとめたのでどうぞ。

SPEEDI情報 米軍に提供 NHKニュース

『文部科学省科学技術・学術政策局の渡辺次長は、放射性物質の拡散を予測する「SPEEDI」と呼ばれるシステムで、事故の直後に行った予測のデータについて、外務省を通じて直ちにアメリカ軍に提供していたことを明らかにしました』

『SPEEDIのデータは、文部科学省が「実態を正確に反映していない予測データの公表は、無用の混乱を招きかねない」として、一部を除き、事故の発生から2か月近く公表しませんでした』

『アメリカ軍に提供した理由について、渡辺次長は「緊急事態に対応してもらう機関に、情報提供する一環として連絡した」と説明しました。』

文部科学省と外務省は、アメリカの機関だ。

文科省、事故直後に拡散予測を米軍に提供 SPEEDIによる試算結果-北海道新聞[道外]

『事故直後の昨年3月14日、放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による試算結果を、文部科学省が外務省を通じて米軍に提供』

東京新聞:拡散予測先に米軍へ 住民公表9日遅れ:社会(TOKYO Web)

『(SPEEEDIの)試算結果が公表されたのは、米軍への提供より九日も遅い三月二十三日』

『「(事故対応を)米軍に支援してもらうためだった。公表という認識ではなかった。(住民ら国内への公表は)原子力災害対策本部で検討しており遅くなった」(渡辺格・文科省)』

原子力災害対策本部での検討が、SPEEDIデータの隠蔽に繋がったことがより裏付けられた形となっている。

また、外務省を通じて米軍に提供することに噛んだ人物(政治家)の証言を聞きたいところだ(国会事故調の目的とはズレるかもしれないけど)。

取り急ぎ、2012年1月17日8:34の時点での報道の差異をまとめました。