2012年1月19日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。福島第一原発2号機にて行われた原子炉内の内視鏡による調査が失敗に終わったことについて言及しました。


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20120119 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章 - YouTube

小出裕章 原発と憲法9条

※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。

=====(文字おこし、続き)

※「小出裕章が語る、大飯原発3・4号機ストレステスト意見聴取会における騒動  1/19(1)」からの続きです。

千葉「なるほど……。わかりました。えー…、それではですね、次の…質問なんですが。え…東京電力は工業用の内視鏡、細い下の先にカメラの付いたあの大腸検査なんかの時に使うあの装置の一種なんですけども、お…この内視鏡を使って、え…福島第一原発2号機の原子炉格納容器内の調査を始めたということです」

2号機の内視鏡調査の結果(全画像・報道の違いまとめ)

2号機格納容器内 動画を内視鏡で撮影 東電が公開(全動画紹介)

小出「はい」

千葉「で、これによって、あのー、を…格納容器の中に溜まっている水が予測より少なくおよそ5メートルの高さまで溜まっていると思っていたんですが、それよりも低くて水面を確認できなかったということなんですが…。これはー、小出さんどんなことを意味してるんでしょうか」

小出「(苦笑)要するに、水面が確認できないほど」

千葉「はい」

小出「内視鏡が役に立たなかったということ、ですね」

千葉「はあはあ」

小出「はい。あの…ま、東京電力としては、内視鏡をとにかく格納容器の中に入れさえすれば」

千葉「はい」

小出「何がしかの映像が見えると思って、そう期待のもとに入れたのでしょうけれども」

千葉「はい」

小出「え…私は多分駄目だろうと思って、いました」

千葉「ええ、ええ」

小出「えー、なぜならば格納容器の中は、もう蒸気が充満してしまっているはずで」

千葉「はい」

小出「ほとんど、まあ、(咳)、要するに、湯気が…いっぱいになってるわけですね。」

千葉「ええ」

小出「ですからまあその…風呂……の浴室でもう上記だらけだったらば、ちょっと先がもう見えなくなってしまうということになるわけですし。おまけに猛烈な放射線が飛び交っていますので、おそらく…そ…写真をとろうと思ってももう傷だらけになってしまうわけですね。写真が」

千葉「はい」

小出「え…今度のもなにか映像に、し、斑点が沢山出たといいますけれども。おそらくまともな映像が撮れないのではないかなと私は思います。んで……ん……また1箇所から入れてるわけですけれども」

千葉「ええ、ええ」

小出「格納容器というのは巨大な空間ですので、え…内視鏡が入れられる範囲というのはごくごく限られたもの、ですので。え、他のところの…損傷などは全くわからないまま、だろうと思います」

千葉「んー。あの、今回内視鏡が入ったから東京電力は、配管はしっかりしていて」

小出「(笑)」

千葉「地震で壊れた…ということはないってことを言ってるんですけれども。」

小出「(※聞き取れず)ですね」

千葉「そんなことは言えないんですよねえ」

小出「(笑)はい、そうです。ですから、片面から入れたとしても反対側は全く見えませんし」

千葉「はぁい」

小出「反対側どころか要するに水面すら確認できなかったというほど」

千葉「(笑)」

小出「中が見えなかったと言ってるのですよね」

千葉「はい(笑)」

小出「そんなの…一部どこかの配管がたまたまそこが壊れていなかったとしても、」

千葉「はぁい」

小出「え…別のところで壊れているというかの、可能性はむしろたくさんある訳ですから」

千葉「はぁい」

小出「そんな判断をすること自身が」

千葉「(笑)」

小出「意味のないことを言ってると私には思えます」

千葉「はあ……。近藤さんいかがですか」

近藤「そうですね。あの、確かに、この、私もテレビで見てて、この不鮮明な映像でですね、何を読み、読み取れるのかなと」

小出「(笑)」

近藤「思ってたんですけれども」

小出「はい」

近藤「やはりその、お…、これ、理論的に言うともう、あらゆるところを視ないと意味が無いということ…なんですかね、せん、あの…」

千葉「えーっと……何を期待して入れたかということなんですけれども。水面がどこまであるかということはどうしても見たかっただろうと思います。でもそれすらが見えなかった、のですね。それで配管が壊れているかどうかということを見たいというのであれば、1箇所から入れてもぜーんぜんダメです」

近藤「(笑)はい」

小出「もう、あっちこっちから入れて、あの、見るということをやらなければいけませんけれども。え…それもまあ、い……やること自身が大変ですし…え…今回やってみてわかったように内部は蒸気で充満してますし、ものすごい放射線環境ですので、鮮明な画像はなかなか得ることはできないだろうと思います」

千葉「1番重要な目的ですら、まあ、達せられていなかったということですね」

小出「ということですね。」

千葉「ああ、なるほど…。え、それからですね、また驚くべき話が入ってまいりまして。え…東京電力は、福島第一原発で原子炉の状況を確認する、あの、緊急時迅速放射能影響予測システム、SPEEDIにですね、」

小出「はい」

千葉「え…データを送る元になるERSSという装置につながるメディアコンバーターという装置の非常用電源が4ヶ月も外れたままになっていて、原発の事故が起きた時もつながっていなかったことが明らかに、い…なったということです」

=====(文字おこし、続く)

▼続き:小出裕章「緊急時支援システムなどが動く可能性はもう無いと、もともと保安院が思っている」 1/19(3)

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