2012年2月1日(水)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。4号機の倒壊の危険性について語っています。放出される放射性物質の量について言及しています。
▼20120201 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
=====(文字おこし、続き)
※「廃炉40年・例外20年延長 「まったく元に戻ってしまっている、のですね。本当にその巻き返しというのがすごい」」小出裕章 2/1(1)」からの続き。水野「近藤さーん」
近藤「はいー」
水野「このあたり、どうですか?」
近藤「いやあ、僕あのう、冷却停止状態っていう言葉をかぶせてね」
小出「はい」
水野「冷温停止……状態ですか」
近藤「ええ、ええ。冷温ね、停止状態ね。うん、という言葉と一緒に前へ進んできた。で、私あの病気した時に、かなり長い間、集中治療室っ中ところにおったですが」
水野「はい」
近藤「ま、言うてみればあの原発全体がですね。私のイメージでは集中治療室にあるんだろうとおもうんですよ」
水野「うん。今ずっとね」
近藤「ええ。」
水野「はい」
近藤「で、本来だからあの、患者さんがちゃんとなた状態でベッドの上におかれてるってところまで言ってないんだろうと思うんですね。でそうするとね、その、例えばですよ、あの今本当に僕は地震があるたびに福島どうなんだろうってすごい気になるんですけども、あのー、周辺で結構大きな地震があったときに先生ね」
小出「はい」
近藤「今の状態のまま、本当に地震があってぐらぐらっときて、本当に、あの、その、建物がさらに崩壊するっていうような事態になったときに、今の政府の方針で、あの、OK出来るわけないですよね」
小出「はい、ありません。え……ですから野田さんは収束宣言っていうものを出したわけですけれども。え…世界からみると物笑いになっている、のだろうと私には見えます。」
近藤「IAEAなんかも、非常に疑問だって言ってますよねえ」
小出「(笑)。はい、まあ。IAEA自身はまあ原子力を進める世界的な、え…原子力村の総本山ですから。なんとかこれからやりたいというそういう思惑で動いてる組織ですけれども。そこからみてもなおかつまだ日本のやり方がおかしいと言ってきて、言葉を残して帰るという、そういう状態なのですね。」
近藤「うん、だから、今は本当にこの後地震とか何が、何も無いという前提で考えても僕は不安なんですけど」
小出「はい」
近藤「こういう災害列島の中で本当にいついかなる大きい地震があるかもわからない状態の中でね、あの、この原発の議論だけが止まってるってこと事態が僕、異常だと思うんですよ」
小出「そう思います」
近藤「ええ」
小出「近藤さんは東京にお住まい、ですよね」
近藤「ええ、ええ」
小出「え……今、東…え…東日本大震災が起きて、ものすごい広範囲の岩盤が崩れているわけで、これからまた、余震というものは必ず起きるだろう、と、思いますし。え…すでに崩れてしまった福島原子力発電所が、大きな余震でまた崩れるという可能性は、私はかなり高いだろうと思いますし。」
近藤「ああ、いや、そのことを心配するにつけね」
小出「はい」
近藤「いやあ、なにをやってんだって、まあ、そっちのほうが全ての政治課題よりも先だろうと思うんですけども」
小出「そうですね(苦笑)。呑気な国会だなと私は思います(苦笑)」
水野「小出先生」
小出「はい」
水野「ラジオネームぬまさんというかたが今くださったメールなんですね」
小出「はい」
水野「今後も地震などによって、福島第一原発の4号機のプール、まあこれは非常に……注目しておかなければいけないことだって前から小出先生おっしゃっていたとこだと思うんですが」
小出「はい」
水野「福島原発4号機の、え…使用済に核燃料が入ってるプールですね。」
小出「はい」
水野「これが倒壊したり、大きな亀裂が入って、冷却水が失われる恐れはある、と私は思うんです。その時、どれぐらいの放射性物質が放出されるんですか、ってご質問なんですが」
小出「はい。あの…私もそれを恐れている、わけで。え……実際どれだけの事故になるかということは、その……壊れ方による、わけですけれども。」
近藤「ふむ」
水野「はい」
小出「でも…4号機の使用済燃料の中には、」
水野「ええ」
小出「え……4号機というまあ1つの原子炉、に含まれていた燃料の約3倍くらいの燃料が、プールの中に、あったはずだと思います」
水野「プールの中には4号機の燃料だけじゃない他の燃料も」
小出「え…4号機で使用済みとなって燃料が」
水野「今までね」
小出「はい。」
水野「あ、今まではたまってるわけですね」
小出「そうです3体分ぐらいのものが溜まっていたはずだと思いますので。」
水野「はい」
小出「それが、え……いわゆる格納容器という放射能を閉じ込める防壁の外側にあるわけ、で」
水野「防壁はないってことですね」
小出「なんにもないまま、出てきてしまうということになるのです。え……そうすると、これまで出てきた放射性物質の、え…最大の場合には、桁で多い放射性物質が吹き出してくると……」
水野「桁で多いということは10倍という」
小出「10倍を超えるという」
水野「超えるという意味ですね」
小出「はい、そうです」
水野「ああ、そっか。原子炉3機分の放射性物質がそこにあり、またそれを防御する壁が何も無い状態に4号機のプールはある」
小出「そうです」
水野「これが崩れてしまうと、ケタ違い、」
小出「はい」
水野「10倍以上の放射性物質が放出されてしまうおそれがある」
小出「そうです」
水野「これ、緊急に、何かしないといけないんでしょうけど」
小出「え……ですから東京電力は、もちろん今私が聞いていただいたようなことを彼らも知っているわけで。え……真っ先に耐震補強工事というのをやった、のですね」
水野「やったのですよね」
小出「使用済燃料プールを壊れないようにということで。ただし、その現場が猛烈な被曝環境ですので、そのゆっくりゆっくり、その、きちっとした工事をするという、状況にはなかったはずだと私は思うし」
水野「はい……」
小出「どこまでシッカリとした補強工事が出来たかということは、ネック、なのですね」
近藤「うん」
小出「でも、私としては不安だし、なんとか大きな地震が来ないで欲しいと今はずっと想い続けています」
近藤「(※聞き取れず)ですねえー」
水野「はいありがとうございあした」
小出「はい」
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました」
=====(文字おこし、ここまで)
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