2012年2月6日(月)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。温度上昇が続く福島第一原発2号機の再臨界の可能性について分析しました。
【お知らせ】6月2日 大阪で第2回「脱関電オフ」を開催するよっと!
▼20120206 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
=====(文字おこし、ここから)
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生にうかがいます。小出さん、こんばんはー」
小出「こんばんは」
水野「よろしくお願いします」
平野「あっ、こんばんは。よろしくおねがいします」
小出「はい。よろしくおねがいします」
水野「え…小出さん、まずはですねえ、この福島第一原発の2号機、の圧力容器の底の部分の温度が上がっていると、いうニュース、お伝えしましたけれども」
小出「はい」
水野「これについて心配していらっしゃるリスナーの方々、非常に多くてですね」
小出「はい」
水野「え…いろんなかたが質問してくださってるんです。これ結局どういうことなんだろうかと。何が2号機でおこっているんだろうかと、いうご質問ですけれども。え…これは今月に入ってから50度前後だった温度が、4日間で20度ほど上昇しているっていう話なんですよねえ」
▼2号機 73.7℃記録 圧力容器底部ーー冷却水1日24トン増でやっと温度若干低下
小出「はい」
水野「一体何が起こっているというふうに小出先生はお考えでしょう」
小出「え……温度というものは、」
水野「はい」
小出「まあ、ある、ある場所の温度を測ってるわけですが。え…その温度というものは、発熱量と冷却量のバランスできまります」
平野「ふむー」
水野「つまりどんどん冷却するために水を外から入れてますよね」
小出「そうです」
水野「その水、で冷やしているそのエネルギーと発熱するエネルギとの兼ね合いで温度が決まると」
小出「そうです」
水野「いうことですね」
小出「はい。あの、必ずそうなる、のです」
水野「で今…」
小出「それで…」
水野「一生懸命水入れる量、増やしてるんですよね」:
小出「はい。えーと。まず冷やす前……水の量を増やす前に、ずうっとおんなじ量で入れていたわけですから。冷却量は一定だった、んですね」
水野「そうです」
小出「え…それでも温度が上がったということは、その場所での発熱量があがっているということなの、です。それで、発熱量が上がる理由には2つありまして」
水野「2つあります。はい」
小出「はい。え…その場所に、え……いわゆる炉心部分、というか燃料ですね、ウランの燃料が集まってきたという可能性が1つ、だし。もう1つが原子炉の中でまた、ウランが核分裂反応を起こすという再臨界が起こっているという可能性が1つ、です。」
水野「はい」
小出「それで……まあ、どちらだかは…なかなか判断難しいと思うのですが。」
水野「はい」
小出「東京電力は、え…今聴いたニュースで、は、え……核分裂生成物の測定をしたところ、短い半減期の、え…核分裂生成物は増えてないということを確認したというふうに言ったのだ、そうですね」
水野「はい」
小出「はい。もしそれが本当なのであれば、再臨界ということはないと思います」
水野「はあー」
小出「え…つまり、そうなると残ってる可能性は、え……溶けてしまった炉心、の、一部が、その…温度を測定してるところに集まってきているという、そういう事なんだろうと思います。ですから、あの……まあ……溶けた炉心がなくなってしまうわけ、なくてですね」
水野「ええ」
小出「私は…ほ」
水野「どこに行くかですね」
小出「そうです。私はほとんどのものはもうあの圧力容器から下に落っこちてると私は思ってるのですけれども。まあなにがしかのものが圧力容器の中に残っていて。それがその冷却水、まあ水をじゃーじゃーと流してるわけで。その流してる水によってあっちこっちに動いてるんだろうと思います。それでその動いたものがその温度を測定してるところに、え…たまたま動いてきたという可能性は、あるだろうし。多分、東京電力もそれ、そう言ってるのだろうと思います。で、その可能性が私は強いと思います」
水野「はあ」
平野「東電は、あの…」
小出「はい」
平野「配管の切り替え工事で、」
小出「はい」
平野「まあその冷却水の流れが変わったことも原因があるんじゃないか」
小出「はい」
平野「みたいなことを言ってますが」
小出「かもしれませんね。要するにとってもその微妙なバランスで、今、事故が進行しているわけで。中を確認することもできない、わけでうし。まあその、確認するためのその言ってみれば1つの手段が温度計なん、ですね。それで温度計の動きをみてると、え……今までよりも急に上昇してきてしまった場所があるということなわけで。え…そのことから類推して中のことを想像するしかない、のです。そうなると、まあ、私が聞いていただいたようにいくつか可能性はある、わけですけれども。多分、東京電力が言ってるように、溶けた炉心の一部がその温度を測定してる部分のところに、集まってきてしまっているという可能性は高いと思います。」
平野「うん」
水野「これは、今さきほど、小出先生が事故が進行しているっておっしゃって」
小出「はい」
水野「私は今、あの、非常にショックを覚えたんですけど」
小出「はい」
水野「あの、事故収束してるっていうのが政府の見解ですよね」
小出「そうですよね。まあ、私はいんちきだと言ってるわけですけれども。あの、今も、その、今回の温度があがるということ自身もですね、その溶けた燃料がどこにあるかすらが、わからない」
水野「わからないっていうことですよね」
小出「はい。そういう状態で今、事故が、まあ、事故の、現実がある、のですね。」
水野「そういうことですよねえ」
小出「はい。ですから……うん…その…今は圧力容器ということの、部分を問題にしているわけですけれども。多分ほとんどの溶けた炉心はもう格納容器の底に落ちているわけですし。え…それが一体どうなっているかはもう、それこそ全くわからないという状況に、今、あります。それで…それを収束宣言という形で、日本の政府は出してしまったわけですけれども。」
水野「はい」
小出「まあ大変恥ずかしい国だと私は思って…います」
水野「うん…東電は、原子炉全体としては十分冷えており、冷温停止状態という現状はかわらないと、言って、いるんですね」
小出「え…冷温停止状態という言葉はテクニカルにはないのです」
水野「はい」
小出「はい。冷温停止という言葉は、も…ありまし…たけれども」
水野「専門用語としてちゃんとあるんですが」
小出「はい。もうそんなモノはあの、圧力容器の底が抜けちゃっているじょう…現実では使ってはいけない言葉なんですけれども」
水野「もともとですね」
小出「はい。それをまあ政府のほうは冷温停止…に『状態』という言葉をつけくわえて、え…まあ取り繕ってる…わけですけれども。まずはそのいったいじ…炉心がどこにあるのか。そういう事を、きっちりと知らなければいけない、時に、え……あたかも事故を収束してるということを言うというのは私は間違いだと思います」
水野「これ、あの、ま、再臨界でないとしたらですね」
小出「はい」
水野「う…心配は要らないんですか。このまま上昇をもし続けたとしても、大丈夫なんでしょうか」
小出「えー、その、圧力容器の温度が例えば100度を超えてしまうようなことになると、すぐに水は沸騰してしまうということになりますので」
水野「ええ」
小出「え……ん……かなりた…重要な事になるだろうと思いますけれども」
水野「はい」
小出「50度であるか70度であるかということで、言えば…」
水野「はい」
小出「一応水が水で、ありえているということですので」
水野「ほおー」
小出「え……まあ東京電力としてはまだ冷やしていられているよと、言いたがるでしょうし」
水野「はい」
小出「まあ、それは、あの、100度を超えない限りはそういう主張は成り立つと思います」
水野「…ほおー」
小出「ただ、あのー、本当にそのー、どういう状態なのかがわからない」
水野「はい」
小出「観に行くこともできないし、それこそまあ、こないだはファイバースコープを格納容器の中に入れたわけですけれども」
▼2号機格納容器内 動画を内視鏡で撮影 東電が公開(全動画紹介)
水野「そうでしたねえ」
小出「あ、圧力容器の中なんてそこれこそまた見ることもできませんので。どうなってるかがわからないという本当にその困った状態なんですね、今。」
水野「…はい。ではあのもう1つ、ミミズの話を教えていただきたいんです」
小出「はい」
水野「ミミズ、1キロ当たりってどんだけやって、ちょっと何となく私想像もつかないんですけど」
小出「(笑)はい。」
水野「ミミズ、1キロあたりで2万ベクレルの放射性セシウムというのは、どれぐらいの濃度って思ったらいいんでしょう」
=====(文字おこし、続く)
続き:帰村宣言の川内村 ミミズからセシウム2万ベクレル/kg検出「私が使っているような測定器は放射能が強すぎて測定ができなくなる」小出裕章 2/6(2)
いかがでしたか。ご意見、ご感想、お叱りなど、お気軽にコメントにくださいまし。






















![週刊 東洋経済 2012年 5:5号 [雑誌]](http://livedoor.blogimg.jp/amenohimoharenohimo/imgs/f/1/f1f17da4-s.png)






































