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島田市長・桜井勝郎氏が、市民を根拠もなく「利己主義者」と呼んだ疑惑がネット上で話題になっている。ガレキ受け入れ問題は、賛成と批判が分かれる問題だ。広く議論をすべきことだろう。
だが、もし市民を根拠なく「利己主義者」と呼んだとしたならば、権力が市民にメールを用いて圧力をかけていることになる。

先日、ふと見つけた、気になるツイッター上での情報があった。それは、ガレキ受け入れに関する、静岡県島田市の市長のメールでの返答に関するものだった。

はてなブックマークをして、のちのちチェックしようと思っていたのだけれども。

で、今日チェックした。気になる結果になっていた。

はてなブックマーク - zamamiyagarei のブックマーク

26)

で、このリンク先を見ようとすると……。

18)

ぐぬぬ。みれない。困ったなあ。

どうやら、えみこさんのアカウントはもう無いようだ。

なぜ消したのだろうか不思議だ。

で、ここで、たしか僕のブログのコメントにも、これについての情報提供があったなあと思いだした。

『みなさま
静岡 島田の市長さんが
もう来なくて結構といっています

島田市には行かないし、
仮に島田市に原子力災害が起きたら
我々の税金はびた一文島田市に使わせないよう
他の全地域の議会で議決するよう圧力かけたほうがいいんじゃねえか

島田市産の物産の不買運動も必至だな』

『ソースのリンク先忘れてた

http://p.twipple.jp/f1CFY』

そうだそうだ。このリンク先にも童謡の情報があったはずだ。URLをみると「twipple」となっている。ツイッターのログを記録するウェブサービスだ。まだ掲載されている可能性がある。

で、リンク先に飛んだ。

http://p.twipple.jp/f1CFY

13)

あれ? アカウント名が「kazuki_marine」となってる。さっきのはてなブックマークのデータでは、「えみこ」だった。

「kazuki_marine」を検索するとツイッターアカウントがあった。

19)

画像の下から2番目をよむと、状況がなんとなく把握できた。

どうやら「えみこ」さんは「@emikojeje」というツイターアカウントだったようだ。「@emikojeje」さんが、島田市長からの回答メールを公開して、その後アカウントを消してしまった、ということが読み取れる。

これが事実かどうかは、確証が持てないけれども、とりあえず、このまま調べ続けていく。

先程の、コメントにリンクが掲載されていた「twipple」の画像を拡大してみる。

f1CFY

Sakurai sakra7@bronze.ocn.ne.jp

貴方みたいな勘違いしている利己主義者は、静岡に来てもらわなくて結構です、静岡の産物も買わなくて結構です、旅行も来なくて結構、他に行くときも静岡県を通らないで下さいお願いします、こちらから丁重にお断りします、 』(原文ママ)

これが、島田市長から「@emikojeje」さんが受け取ったメールだとされている。

本文の内容にふれるまえに、日本語としての句読点の使い方があまりにむごいことを指摘しておく。

どうやら、この文言が、静岡県島田市の市長から送られてきたメールの内容、とされているようだ。

実際に、このメルアドは正しいのかを、まずは調べてみなくてはいけない。

島田市のホームページにとんだ。

ようこそ市長の部屋へ 島田市

51)

島田市の市長は桜井勝郎というお名前とのこと。

このページを下にスクロールすると……。

15)

ガレキ受け入れに関する、リンクが多数並んでいる、一番下に「島田市長あて」に「ご意見をお待ちしています」とあった。で、赤く囲んだところをクリックすると……。

24)

メールのクライアントソフトが立ち上がった。

「sakra7@bronze.ocn.ne.jp」

となっている。

先程の、「市長からのメール」とされている画像のメールアドレスと一致した。

つまり、先程の「市長からのメール」とされている画像は、加工されたものでなければ、市長からのメールである、ということになる。

以下、上記のメールが島田市の市長から送られてきたとするならば、という仮定に基づいて書いていく。

今一度、「市長からのメールとされている画像」を見ていこう。

Sakurai sakra7@bronze.ocn.ne.jp

貴方みたいな勘違いしている利己主義者は、静岡に来てもらわなくて結構です、静岡の産物も買わなくて結構です、旅行も来なくて結構、他に行くときも静岡県を通らないで下さいお願いします、こちらから丁重にお断りします、 』(原文ママ)

これがもし、桜井勝郎島田市市長が送った内容だとしたら、ちょっとくらくらしてしまう。

@emokojejeさんが送ったメール内容がどのようなものだったかはまだわからないが、どのような内容だったとしても、市長という立場人間が、市民に送るメールとしてはちょっとどうかという内容だ。

『貴方みたいな勘違いしている利己主義者は』

という表現にまず、クラっとする。

権力者が、市民に対して投げかける言葉として、『貴方みたいな勘違いしている利己主義者は」で始まる文章は、問題がない言葉だろうか。送るのは自由だが。

先日も、「利己主義者」発言で炎上した政治家がいた。

板橋区議・元山よしゆき、給食の代わりに弁当や水を持参しようと考える人を「利己主義者」と暴言!

給食にお弁当や水を持って行こうと考える人間を「利己主義者」扱いしたのだ。その政治家は、その後、訂正するブログを書いて、発言が行き過ぎたものであったむねを謝罪している。

「利己主義者」という言葉は、「利己主義」である人間のことだ。

ガ レキの受け入れを拒否することが「利己主義」であるかどうか、について一度きちんと考えなければいけないだろう。ガレキを受け入れることには一定のリスクがある。基準値以下とはいえど、放射性物質を地元に受け入れることがありうる。そして、破砕し、燃焼させたときに、放射性物質を濃縮させることにつながりうる。その濃縮された放射性物質が、どのように扱う人々や、住民に影響をもたらすのだろうか。被曝環境は大なり小なり当然生まれる。焼却施設は放射能まみれになる(これは被災地からのガレキを扱うことだけに限らないのだが)

つまり、ガレキ受け入れに反対することは、デメリットを排除しようとすることであり、積極的にメリットをえようとすることではないのだ。

視点を変えてみてみる。

被災地のガレキを、地方に分散して処理を行い、被災地の復興を早めるというメリットはある。このメリットは、被災地にとってのメリットであり、ひいては日本全土のメリットであるとも言えるだろう。それは、静岡県島田市のメリットにも繋がっていると言えるだろう。

だがこの考えに基づいても、「ガレキの受け入れを拒否したい」と考える人物に、大きなメリットは生じにくい。

このように考えて、ガレキ受け入れを願う人々にメリットは生じていると、言えそうにない。

だが、この島田市長の桜井勝郎氏は、ガレキ受け入れに反対する人を、「利己主義者」と決めつけている。

相対的なメリットは、有るかもしれない。ガレキ受け入れで生じるデメリットと比べて、ガレキ受け入れを拒否するときのほうがメリットが大きい場合はあるだろう。

ただ、この想定は、ガレキ受け入れでデメリットが生じるという前提をふまえている

つまり、ガレキ受け入れに反対する人たちを「利己主義者」とみなすことは、ガレキ受け入れでデメリットが生じることを認めるということになりうる。これは、ガレキ受け入れは問題ないとする立場とは矛盾する可能性がある。

つまり、色々考えたけれども、島田市長が、ガレキ受け入れ反対を願う人々を「利己主義者」だとみなすのは間違えているか、矛盾している可能性がある。

つまり、島田市長・桜井勝郎氏とされている、「利己主義者」発言には道理が乏しい。

続く文言も酷い。

『静岡に来てもらわなくて結構です、静岡の産物も買わなくて結構です、旅行も来なくて結構、他に行くときも静岡県を通らないで下さいお願いします、こちらから丁重にお断りします、』

静岡に行くかどうかは、個人の自由だ。それに対して「来るな」ということもまた自由だ。

だが、この発言をしたのが桜井勝郎・島田市市長だったならば、島田市に損害を被らせる可能性がある

だって、静岡のものの不売運動を市長自らがやっていることになってしまうからだ。これじゃあ静岡の生産者は困る。

観光地の逆PRをやっていることにもなっている。

また、「静岡県を通らないでください」という発言は、JRや高速道路が静岡県を通っているという事実について、つまり、インフラが静岡県を通っているということについて、どのように考えているのか、よくわからない発言となっている。

また、島田市長が、「静岡県」全体のことを述べているのも、道理がない。島田市についてのみ言及することには道理があるが、なぜ静岡県全体について、述べているのだろうか。

島田市長は、静岡県全体について、言及する立場にはないはずだ。

島田市長・桜井勝郎氏は、島田市市長という立場にいながら、なぜか、静岡県全体の逆PRをしてしまっているということになる。静岡県に損害を与える可能性すらある。

再度、「利己主義者」発言を掲載しておく。

Sakurai sakra7@bronze.ocn.ne.jp

貴方みたいな勘違いしている利己主義者は、静岡に来てもらわなくて結構です、静岡の産物も買わなくて結構です、旅行も来なくて結構、他に行くときも静岡県を通らないで下さいお願いします、こちらから丁重にお断りします、 』(原文ママ)

※このエントリーは、上記の文言を、島田市長・桜井勝郎氏が書いたとするならば、という過程に基づいて書いています。お間違いのないように宜しくお願い申し上げます。

ちなみに、「@emikojeje」さんのアカウントを調べてみたが、やはり、先ほど書かれてあったとおり、削除されている。

だがTwilogが残されている。ここで、「@emikojeje」の発言が見れるようになっている。

えみこ(@emikojeje) - Twilog

41)

@emikojejeさんが、自ら送ったメールを公開していた。

iLwy3

大変残念なことに、文字が潰れていて、文章が読めない。もし、文章をコピペしてる人がいらっしゃいましたら、教えてください。

=====(追記)

文言見っけた。

静岡県島田市の桜井勝郎市長からの返信メール騒動に関する是々非々 - Togetter

56)

『瓦礫受け入れに私は断固として反対します。

チェルノブイリでは事故後、放射能の影響で85%の子供が奇形などの障害を持って生まれるようになり、死産の確率も異常なほど高まりました。
そのような危険なものを、どのように安全に処理するのですか。説明してください。

私は《モザイク処理》在住ですが静岡で瓦礫を受け入れられたのでは、はっきり言って迷惑です。市民のみならず他県にも迷惑がかかるのを分っていますか?

チェルノブイリでは、放射性物質を閉じ込めるために、瓦礫も、使用した重機や車、ヘリコプターも、すべてチェルノブイリ原発周辺に廃棄しました。
すでに焼却を開始している東京で健康被害が起こっていることからも、汚染された瓦礫を受け入れることは放射能被害を拡大させるだけの間違った行為であることは明白です。』

これについて色々意見がある人も多いだろう。それは当然のことだ。色々な考え方があっていいと思う。

だが、僕は問題視しているのは権力者が、市民を不当に、「利己主義者」と決めつけている点だ。

=====(追記ここまで)

最後に、島田市長・桜井勝郎氏のガレキ受け入れに関する、産経の記事を紹介しておく。

「自治体トップは腹をくくれ」 桜井勝郎・島田市長に聞く+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

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「がれきの放射線量は島田市の家庭ごみと同程度。政治家として、どんな反対があってもやらなければならない。反対されるほどファイトがわいてきた」

「反対派は私の独断と言うが、地元説明会を開き、自ら足を運んで、国や県も呼んで、順序と手続きを踏んだ。最初は、賛成のメールは全体の2%くらいだったけど、今では4対1くらいの割合で賛成や激励が多い」

もし、上記のような「利己主義者」呼ばわりメールを送っているとすれば、反対メールはどんどん減っていくことになるだろう。そうなれば、当然賛成が相対的に割合が多くなる。

「風評被害はどうしようもない。試験焼却でがれきの安全性が確認されたら、関東から東北までお茶のキャンペーンをする」

「被災者の苦境を思えば、援助できる者が援助するのは当たり前。自治体のトップは余裕があるなら腹をくくって、がれきを受け入れるべきだ。最終処分場がないというのは言い訳。必要なのは気持ちだ。この際、首長の独断でがれき処理をやるべきだ」

「最終処分場がないというのは言い訳」という言葉に愕然とした。

「島田は実験台」

実験台……。こういう認識で良いのだろうか。もう少し科学的な根拠を元に、リスクが少ないことを証明すべきではないだろうか。これでは不安を煽ってしまうのではないか。逆効果だろう。

この、実験台という言葉に、僕は恐怖を覚えてしまう。市長という立場の発言にしては、危うい言葉だ。そこに住んでいる市民にとっては「実験台」にされてはかなわないだろう。

さらに報道を調べると、それ以上に開いた口がふさがらない発言があった。

島田市長の発言に「不適切」の指摘 | 静岡新聞

『桜井勝郎島田市長は18日の県市長会、町村会の合同会議で、被災地のがれき受け入れ方針に反対する人たちについて「2割前後の人たちは思想的にどうしようもない。私は『左翼的ヤクザ』と言っている」と述べた。「不適切な発言だ」との指摘があり、がれきの広域処理の議論に、波紋を広げる可能性がある。
 市長は会議後、記者団の取材に対しても「岩手県知事や大槌町長に『土下座して謝れ』などというメールを(反対派が)送ったと、私のところにメールがくる。そういう反対派はヤクザ、左翼系ヤクザだ」と繰り返した。』

なんか物騒なものいいですよねえ。

最後に、疑問などをまとめておきます。

・なぜ、@emikojejeさんは、Twitterアカウントを消してしまったのだろうか。

・島田市長が、@emikojejeさんに送った、酷い内容のメールの真偽はどうなのか。

・@emikojejeさんが島田市長に送ったメールの文面は、正確に残っているのだろうか。

・本当に島田市は実験台にされてしまうのか。

とりいそぎ、ここまで僕が調べたことを共有します。

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