2012年2月16日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。文部科学省の放射線審議会にて、乳児用食品の放射性セシウムの新規制値に反対の声があったことについて言及しました。

図解 原発のウソ:小出裕章

▼20120216 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

=====(文字おこし、ここから)

千葉「京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお話を伺います。小出さん今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」

小出「はい。こんばんは。よろしくおねがいします」

千葉「こんばんは。よろしくおねがいします」

小出「はい」

千葉「今日は毎日新聞論説委員の近藤伸二さんと一緒にお話を伺います」」

近藤「こんばんは。よろしくおねがいします」

小出「はい。近藤さん。こんばんは。よろしくおねがいします」

千葉「では小出さん、今日の最初の質問なんですけれども。え…今ニュースにも有りましたけれども。今日、文部科学省の放射線審議会が、乳児用の食品のセシウム規制値について、1キロあたり100ベクレルに緩めても、健康は守られるというふうに文句を言いながらですね、厚生労働相が出した50ベクレルという規制を認めたというニュースが入っております。」

放射性物質:乳児食品基準、50ベクレル堅持 文科省審議会答申、厚労省4月実施 - 毎日jp(毎日新聞)

千葉「で、新しい基準では一般食品は、100ベクレル、乳児用食品は50ベクレルなどとなっていますが。審議会では国際機関は一般食品の規制値を1キロあたり1000ベクレルにしているのに、なぜ日本は100ベクレルなのかという意見が毎回多くの委員から出ていたということなんですが。小出さんはどう思われますか」

小出「…なんか日本という国は恥ずかしい国ですね。」

千葉「(笑)」

小出「はい。あの、国際機関がどういったこういったという、のは、どなたもそういうんですけれども。いったい日本というこの国としてどういう国を作っていきたいのか、どういう基準を作りたいのか、子供たちに対してどう向き合いたいのか、そういう基本的な考え方がないのでしょうか。はい。私は、少なくとも原子力というものを日本という国が選択してしまって、このような事故を起こしたときには子供たちを全力で守らなければいけないと思う、のです」

千葉「はい」

小出「え…そのために子供たち用の基準を作るというのは当たり前な事なの、ですし(苦笑)、なんでそんなことにクレームが付くのか、とても不思議です」

千葉「はい、あの、この会議はですね、セシウム規制値を強化する強めることは福島の復興の妨げになっている、委員もいるということなんですけれども。どうおもいます?」

小出「はい。私はですね。え…規制をすること自身に反対なのです」

千葉「はあ」

小出「はい。え…ですから、福島、で今、猛烈な被曝値で国家から見放されて、農業、畜産業、林業をやってくださっている方々がいるわけ、ですね。」

千葉「はい」

小出「私はもちろんその方々も、避難して欲しいと思うのですけれども」

千葉「ええ」

小出「現実的にその方々が今そこで生きてる、時には、え……その方々が作ってくれるものは、受け入れるしかないと思って、います」

千葉「はい」

小出「ですから、福島、の人たち、国家から見放された福島の人たちを、どうやって支えるかということは、私は大切な事だと思いますし」

千葉「はい」

小出「え…その私は子供は守りたい、といってるわけですから」

千葉「ええ」

小出「え……お…福島のものを子供たちに回したいとは思いません。」

千葉「はい」

小出「はい。でも、大人たちは覚悟を決めて、ちゃんとそれの汚染食品に向き合うわ…べきだと私はずうっと主張してきました。」

千葉「はい」

小出「え…みなさんからずうっと怒られ…続けていますけれども。え…き…規制値を超えたものを排除しようというのには私は思いません」

千葉「はい。わかりました」

小出「はい」

千葉「え……次はですね。リスナーの方からいただいたメールの質問なんですけれども」

小出「はい」

千葉「…え…これはすいません、ラジオネーム…とか書いてない匿名の方ですね。えー、小出さんは大阪維新の会のガレキ焼却の講師として呼ばれたというのをインターネットで見たんですが。本当ですか? という質問なんですが」

=====(文字おこし、続く)

続き:「大阪維新の会」ガレキ焼却の講師として話した経緯と内容 小出裕章 2/16(2)

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