2012年3月13日(火)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。がれき処理や再利用について、言及しています。

原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし


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▼20120313 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

=====(文字おこし、ここから)

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんにうかがいます。小出さん、こんばんは」

小出「こんばんは」

平野「あっ。こんばんは。よろしくお願いします」

小出「こんばんは。平野さん。よろしくお願いします」

水野「え…まずですね。がれき処理についての野田総理の発言、が、ございました」

小出「はい」

水野「え…ま、がれきの処理を全国の自治体に受け入れてくれと、いう要請。そしてですね。加えて、がれきを再利用することを進めて欲しいというのが野田さんの考えのようです。で、先程もお伝えしましたけれども、横浜市の山下公園が関東大震災のがれきで作られているというような例もあげて、今回も再利用をと、いうふうに野田総理は発言しているんですが。小出さんはこれ、どうお考えですか」

時事ドットコム:文書で受け入れ要請=がれき広域処理で方針-野田首相

小出「……う…まあ困った人だと思います」

平野「(笑)」

水野「はあ…。」

小出「え…、関東大震災の時にはもちろん、日本人が放射性物質などを大量につくるというそいういう時代ではありませんでした」

水野「ねえ」

小出「はい。今はもう原子力発電所をやって、放射性物質を大量につくって。広島原爆がばらまいた放射性物質の何百発分というようなものをすでに環境にばらまいてしまっている、のです。それでがれきが汚染しているわけで。」

水野「はい」

小出「それで公園を作るなんてことは…あ…出来るはずもない、のです。どうしてそういうことに気がつかないのかな、と思います」

水野「公園だけではありませんでね」

小出「はい」

水野「再利用の例として、総理が挙げているのは、津波から人々を守る防潮林。津波からの守るための林ですね。あるいは非難するための高台の整備に、つかって、後世に残していきたいっておっしゃってるんですが。この再利用の仕方についてはいかがですか?」

小出「え…首相官邸を作って欲しいです」

平野「うーん…」

水野「あっ、それはいいアイディアですね」

小出「はい」

水野「首相官邸を作るっていうのは、たしかに」

平野「うーん…」

水野「そうやって後世に残すというやり方もありますわね」

小出「はい」

水野「これ、住民を守る防潮林や高台って、本当に住民のところ全国至る所にこれ、また、海の近いところに、作るってことになってしまいますもんねえ」

小出「そうですね。首相官邸であるとか、え…議員宿舎であるとか、」

水野「うーん…」

小出「東京電力の建物であるとか、そういうところから、まずはやってほしいです。」

水野「なるほど。え…そしてですね、企業サイドでもうすでに、がれき処理が進んでいるケースもあるんだそうで」

小出「はい」

水野「中にはですね、汚泥をセメントの原料にすると。いう、ものも進んでいるんだそうです」

小出「はい。」

水野「これについては、やはりいろいろな課題といいますか、問題点ありますよね」

小出「もちろんです。え…焼却にしても、なんにしても、処理をしたところには高濃度の放射性物質の固まりが残りますので。」

水野「ええ」

小出「え……それをどうするかがこれからの1番の問題になるだろうと、思います。私自身は、焼却灰はもともとコンクリートの母材にされてきたものですから。コンクリートにするということ自身は反対では、ありません。ただしそれは東京電力…の所有物、なわけですから。汚染というものはですね」

水野「はい」

小出「え…東京電力、が、自分で使えばいい、のであって。え…これから福島第一原子力発電所の事故を収束させるために膨大なコンクリートが必要になります。」

水野「ええ」

小出「え…そのためにこそまずは使うべきだと思います。」

水野「うーん…」

平野「あの、先生あの例えばあの」

小出「はい」

平野「神奈川県の横須賀なんかは、まあ黒岩知事がですね」

小出「はい」

平野「横須賀市に出向いて、まあ産業廃棄物のまあかなりあの…深い場所に廃棄すれば、安心だ、みたいなことを言ってるんですけども」

小出「はい」

平野「どんなに深くても、どんなにコンクリートが厚くても、これは、必ずしも(※でいいのか?)安心出来る物にならないですよね」

小出「はい。え…と、放射性物質というのはこれまでも、え、産業廃棄物とは混ぜてはいけないという、そういう範疇で管理をされてきたもの…なわけで」

平野「へえ」

水野「ええ」

小出「え……今回事故が起きたからと言って、いきなりそういうしゅ……やり方に変えてしまうというのは私は誤りだと思います。え…出来る限り、放射性物質として取り扱うというやり方がいいと思いますし。え…他のゴミと混ぜるのではなくて、それだけをコンパクトにやはりえ…集中的に管理するというやり方が、従来のやり方でしたし」

平野「うん」

小出「これからもそうすべきだと思います」

平野「うんうん」

水野「はい…。え…次にですね、これ文部科学省が新しい発表をしたんですが。わたくしは意味が分からないのでぜひ教えていただきたいんです。」

小出「はい」

水野「福島第一原発の事故で生じた、セシウム137が、ま、様々な土地を汚しましたよね」

小出「はい」

水野「そうした土壌への蓄積、の、分布、について。チェルノブイリのケースと比較をしたんだそうです」

小出「はい」

水野「そうしましたら、福島の事故の影響の範囲は、チェルノブイリの8分の1だった、と言うんですね」

=====(文字おこし、続く)

続き:セシウム飛散距離、福島はチェルノブイリの8分の1「何の責任も取らないまま、この程度の事故で収まったからいいんだと言い続けている」小出裕章3/13(2)

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