2012年3月20日(火)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。廃炉中の東海原発での汚染水漏れについて言及しました。

DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 2012年 04月号 [雑誌]

▼20120320 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

=====(文字おこし、ここから)

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんにうかがいます。小出さん、こんばんはー」

小出「こんばんは」

水野「お願いします」

平野「こんばんは。よろしくお願いします」

小出「よろしくお願いします」

水野「え…今、千葉アナウンサーが一生懸命計算をした、という話を聞いていただいたかと思いますが」

小出「はい」

水野「東海原発の汚染水の漏れ、です。」

東海原発、防護服洗浄の低濃度汚染水1・5トン水漏れ - SankeiBiz(サンケイビズ)

朝日新聞デジタル:東海発電所で廃液1.5トン流出-マイタウン茨城

『廃液は1立方センチメートルあたり33ベクレル(施設の外部に放出できる基準は0・09ベクレル)の放射性セシウムを含んでいるという。』

小出「はい」

水野「これは、え…濃度が1グラムあたり33ベクレルだ、という数字がまあきてるんですね」

小出「はい」

水野「で、あたしなんか、ぱっと聞くと、33ベクレルなんて小さい数字という」

平野「うん」

水野「気がするんですが。え…これが1.5トンの汚染水、ということで計算しますと全部で、これ、あのー、ん、33が1グラムあたりのベクレル数だったら、それかける1.5トンでおうて(合って)ます? 計算式は」

小出「……そうです」

水野「あ、そうなんですか」

小出「はい」

水野「その水に含まれている、え…放射性物質から出る、放射線量というのは、これでいいんですね」

小出「放射性物質の量ですね」

水野「量ですね」

小出「はい」

水野「ということは、え…計算しますと、4950万ベクレルです。」

小出「はい」

水野「これはどんな数字ですか?」

小出「え…(苦笑)。皆さん驚きますか?」

水野「…いやあ、そら驚きますよ…」

平野「ちょっと高いような気がしますけどねえ」

小出「ええと。福島の原子力発電所の周辺は、

水野「ええ」

小出「1平方メートルあたり、なんみゃ…何万ベクレル、何十万ベクレル、あるいは何百万ベクレルで汚れています」

水野「1平方メートルあたりですか?」

小出「そうです。はい。もうすべての大地がそれだけで汚れているのです」

平野「うーん」

水野「はあ」

小出「そんなものに比べたら私はもう些細なものというかですね。みなさんなんか数字でいうとびっくりされるようですけれども。」

水野「ええ」

小出「今の福島…第一原子力発電所の事故というのは、そんな数字でびっくりしていてはいけない程の膨大な汚染を周辺に及ぼしているということなんです」

水野「ああ、そうなんだ…」

平野「うーん」

水野「このニュースを通じて、福島第一原発の現実を私たちは知らされるわけですね」

小出「そうです。1メー、1平方メートル(苦笑)ごとに、」

水野「はい…」

小出「何万何十万何百万というような汚染が…もうすでに生じているのです」

水野「えっと…もうあの、ほんとにお恥ずかしいですけども。」

小出「はい」

水野「じゃあ3.11以前はですね」

小出「はい」

水野「1平方メートルあたりは、」

小出「はい」

水野「だいたいどれぐらいのものだったんですか」

小出「多分、えーっとですね、大気圏内の核実験というのが、」

水野「はい」

小出「1950年代から60年代にかけて行なわれまして」

水野「ええ」

小出「で…そのまぁ10数年20数年というそのぐらいの間で、日本では約1…約5000ベクレルぐらいが」

水野「はい」

小出「1平方メートルに降ってきました。」

水野「はあ…」

小出「何十年かかけてですね」

水野「何十年かかけて5000ベクレルぐらい」

小出「はい。そうです。で、チェルノブイリ原子力発電所の事故の時には、

水野「はい」

小出「ま、1回の事故だったわけですが。1平方メートルあたり100ベクレル、ほど降ってきました」

水野「ふうーーん」

小出「はい。で…それが今、福島第一原子力発電所の事故の場合には、はるかに強い…量で、福島県内、あるいはまあ東北地方、関東地方を汚染してしまっているのです」

水野「はあー。チェルノブイリの時に、1平方メートルあたり100ベクレル」

小出「はい」

水野「ぐらいなのが、今回は何百万ベクレル…」

小出「そうです。まあそういうところは今あの、避難区域にされているわけですけれども、はい。」

水野「ええ………。改めて、こういうふうに比べていただくと分かりやすいんですが。あの…なぜかこう政府・東電から発表される数字の多くはですね、これまで、え…チェルノブイリに比べたら小さいんだと」

小出「(苦笑)」

水野「いうような、数字の取り方が多いんですよね」

小出「チェルノブイリ…原子力発電所の事故自身も、もうとてつもない、悲惨な事故だった、わけですし、え…今回もそれに匹敵するような汚染がすでにもう生じてしまっているのです。みなさんはそのことをもう少し、ちゃんと数字で理解してほしいなあと私は思います」

水野「そうなんですか」

小出「はい」

水野「はあ……。はい。あの、1年経ってもわかってないところが本当に多くて。というかだんだんわからなく、されるようなね。」

平野「そうですね」

水野「いろんな数字が出てくると。え、そんなに軽いのかっていう印象もたれるみなさん多いんじゃないかと思うんですよ」

小出「そうですね」

水野「そうではないということを」

小出「はい」

水野「しっかりと知らないとダメですねえ」

小出「はい」

水野「え…そしてあの、伺いたいのはですね。いまあの、東海原発は、廃炉作業を行なっているっていう話でしたけれども」

小出「はい」

水野「福島第二原発、について伺いたいんです」

小出「はい」

水野「あの、福島第二原発についてもですね。もちろん津波の被害があったわけで。地元の福島県はもう、廃炉してくれと、やめてくれというふうに求めていますよね。」

小出「はい」

水野「しかしながら、え…今回東電は今後10年間の運転管理方針というのを提出しまして。え…経済産業省原子力安全・保安院がそれを認める、つまり、10年延長を認可するという方向、なんだそうです」

=====(文字おこし、続く)

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