菅直人がインタビューの中で、非常用電源が地下に設置されていたことについて、GEの設計をそのまま採用したことを述べていた。

この事実は、そうそうに、大前研一氏の分析によって出された結論だった。

GEをなぜ訴えないのか、というもやもやがまた生まれてきた。

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菅直人の発言は以下のとおり。

前首相、3・11の真相を語る:日経ビジネスオンライン

『「驚くことに、ディーゼル発電機を一番低い場所に設置していた。なぜ、そこに置いたのか。聞くところによると、米ゼネラル・エレクトリック(GE)から製品を購入する契約を結んだ時、GEはコストを下げるため、直前に製作した原発の設計図をほとんどそのまま採用したそうです。そして、低い位置に電源を設置してしまった。その土地が持つ固有のリスクが、全く考慮されていなかったわけです。」 』

いろいろ論じてはいるが、GEについてもわずかながら言及していた。

印象的なのは「そのまま採用」という言葉だ。GEの設計を「そのまま採用」と述べた意味はなんなのだろうか。

GEの設計を「そのまま採用」した東電に責任があるとしたいのだろうか。そういう具合に読み取れなくもない。だが、そもそも設計をしたのはGEだ。

また、来日していたガンダーセン氏を報じた記事にも次の記述がある。

刊行:『福島第一原発』 米の原子力技術者・ガンダーセンさんに聞く - 毎日jp(毎日新聞)

『東日本大震災の直前、妻に米スリーマイル島原発事故(79年)のような事故が再びあるかを問われ、「GE(ゼネラル・エレクトリック)のマーク1で起きるだろう」と答えていた。この型の欠陥は、さまざまに指摘されてきたからだ。マーク1は、まさに福島第1原発で使われていた原子炉である。』

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NHKのドキュメンタリーでも、設計士がマーク1の欠陥について指摘していた。

NHK ETV特集「アメリカから見た福島原発事故」(動画):ざまあみやがれい!

では、なぜ、GEを訴えるという話にはならないのだろうか、という素朴な疑問が出てくる。

どこかで、GEを訴えるというブログエントリーを見かけた気がするので調べてみたら、イーホームズの藤田東吾氏のブログだった。

藤田東吾氏のブログの内容をまとめたエントリーを紹介しておく。

[GEN 806] アメリカGEを訴える藤田東吾氏を応援しよう [世界の環境ホット!ニュース] - メルマ!

藤田東吾氏のブログにて、「GE」というキーワードで検索した結果も紹介しておく。

【GE】の検索結果| Ameba検索

検索結果を見る限り、7月30日の「GE訴訟は危険か?」というブログ記事が、最後となっている。

だいたいのことは1番目に紹介した、藤田東吾氏のブログの要所をまとめたエントリーを見ればわかる。

印象的なことが、幾つかある。

  • 提訴に必要な、福島第一原発を発注したときの契約書と設計図書は、経産省と財務省にあると見て、交渉しているが出さない
  • GEを訴える記者会見は外国特派員協会の判断で中止となった

この2点だ。

その後、藤田氏はこの2つについて言及していないので、現在どのようになっているかはブログからは分からない。

また、熱のこもったブログを書き続けていた藤田東吾氏だが、2011年7月30日以降はぱたっとGEに対して言及しなくなっているのが不可解だ。

非常用電源が地下に設置するように設計されていたことはGEによる設計に重大な問題があったことを示す。さらに、原発が地震によって壊れていた可能性もまた、GEの設計に対して、過失があったのではないか、という問題提起となるだろうし。

とりいそぎ共有し、情報提供を待ちながら、随時情報を集めていこうと思う。

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