2012年4月12日(木)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。4号機使用済燃料プールの冷却システムが停止したことについて言及しました。
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▼20120412 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
=====(文字おこし、ここから)
千葉「(※いつになく早口)京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんです。では小出さん、今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」
小出「はい。よろしくお願いします」
千葉「今日は、毎日新聞論説委員の二木和夫さんと一緒にお話を伺います」
小出「はい」
二木「あ、二木です。はじめまして」
小出「はい。はじめまして、二木さん、よろしくお願いします」
二木「こちらこそよろしくお願いします」
千葉「では小出さん今日はですね」
小出「はい」
千葉「これから質問をさせていただきます」
小出「はい」
千葉「先ほどニュースでもお伝えしたんですが。東京電力の福島第一原子力発電所の4号機の使用済燃料プールで、今日午後、冷却装置の警報が作動して、装置が停止するということがありました」
▼異常警報! 4号機使用済み燃料プール 冷却システム停止:報道の差異まとめ
小出「はい」
千葉「え…東京電力…が発表したものでして。現場で水漏れがあるかどうかなど、今確認してるということなんですが。え……プールの、当時の水温は28度ということで。東京電力は冷却装置が停止している間に急激な水温の上昇はないと説明をしていまして。」
小出「はい」
千葉「警報が作動したのは、プールの水を冷やす機器の付近で、水漏れや異物の混入などの可能性が考えられると言うことです、というふうに伝わっているんですが。」
小出「はい」
千葉「これは東電の言うとおりに受け止めてもいいものなんでしょうか。」
小出「すいません。私は今はじめて、その、情報を知りました」
千葉「はい」
小出「ただ、え…これまでは、曲がりなりにも冷却装置というのが動いていて、プールの水の温度が20数度で、それ以上あがっていないということでしたので。」
千葉「はい」
小出「私はなんとかその状態を維持して欲しいと、願い続けて、来ました。しかし、冷却装置が、もし、停止してしまうと、もちろんどんどん温度が上がっていってしまいますし。え…こ…今現在どうなってるのかも私にはわかりませんが、なんとか早めに冷却装置を再稼動させて、冷やす、ということをやらなければいけないと思います。え…長時間冷却ができなければ、うん…またねん…使用済燃料プールの中の、燃料が、メルトダウンするというようなことにもつながりかねませんので、何よりも大切な事は冷却を維持するということです」
千葉「うーん。じゃあ、もう早く……元のように冷却できるように、え…戻さないといけないということですね」
小出「はい、あの、それは」
千葉「一刻も早く」
小出「私だけでなくて全ての、原子力関係者は知っているはずですし。東京電力も、じゅうじゅう知っているはずですので。今現在作業をしてるんだろうと思います」
千葉「はい」
小出「ただ、あの、大変な被曝環境ですので、作業者のかた…のことが私は心配ですけれども。でもやはり冷却だけはやらなければいけません。」
千葉「はい……わかりました」
小出「はい」
千葉「二木さんいかがですか」
二木「もしあの……この、まあ冷却装置が、まあ停止したということで、原因として水漏れ、異物の混入という可能性を言っていますけれども」
小出「はい」
千葉「原因としてはそういったことが考えられるんでしょうか」
小出「はい、あの、すいません、今、私はじめてこの情報を知ったので、ううーんと思いながら今聴いたのですけども、冷却回路ができないということは、ポンプがきちっと動かない、あるいは流量が出ないということでしょうから。え…ポンプになにか不具合がある、あるいはその冷却回路の中のフィルターが目づまりしてしまったとかですね、何かの原因なんだろうと思いますが。それを一刻も早く解消しなければいけないと思います」
千葉「はい、わかりました。え…つづいて今度はリスナーの方の質問に参ります」
小出「はい」
千葉「え…こちらも、核燃料プールについてなんですけども、ラジオネームはげでわるいか、というかたからですが」
※誰かが忍び笑い?咳き込み?
千葉「え…福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールの倒壊リスクについては、番組でも取り上げられていましたが。1号機から3号機の使用済み核燃料プールはどうなっているんでしょうか。教えてください。よろしくお願いしますというご質問です」
小出「え…。はい。問題の基本は一緒です。」
千葉「はい」
小出「1号機から3号機の使用済燃料プールの中にも使用済燃料が入っていますので、え…そこの冷却ができなくなけ…出来なくなるのであれば、え……格納容器という放射能を閉じ込める最後の防壁の外側にありますので。大量の放射性物質が外に飛び出してくることになってしまいます。ただし、え…1号機から4号機まで、まあ、何がしかの爆発が起きて、いるのですが。1番激しい爆発というか、使用済燃料プールに関する限りの最悪の爆発は、4号機で起こりました」
千葉「はい」
小出「え…使用済み燃…1号機と3号機はオペレーションフロアーという、私たちが呼ん…呼んでいる、え…最上階…最上階の、なんにもないいわゆるまぁ普通の空間で爆発が起きているのですが、4号機の場合は使用済燃料プールが埋めこまれている、その階がすでに吹き飛んでしまっていて。使用済燃料プールがすでに傾いてしまっている、のです。ですから……ん……これから壊れるということを心配するのであれば、まずは4号機、だと、私はおもい…ます。もちろん他のものも大切です。」
千葉「うーん。1番危険度が高い状態になってるのが」
小出「はい」
千葉「4号機であると、いうことですね」
小出「そうです。はい」
千葉「では、続いてですね、こちらのかた、ラジオネーム語り部さんという群馬県にお住まいの方の質問なんですが。え…こちらも、核燃料プールについてなんですけども。お…福島原発以外の原発のプールも危ないのでは?という質問です。え…今多くの原発が全国で止まっていますが、原発の稼働が停止しても、原発には大きな燃料プールがあると思います。大きな地震や津波などによって、プールの壁の破損や冷却水の循環の停止、燃料棒同士がぶつかるなどの心配があります。え…たとえ停止してても安全とは思えないのですが、いかがでしょうか、という質問です」
小出「もちろんです。え…原子力というものを利用してしまう限りは、核分裂生成物というものが出来てしまうわけですし。その量がとにかくもう、想像を絶するくらい膨大、なのです。え…今日では100万キロワットという原子力発電所が標準ですが、その1基が、1年動くたびに広島原爆が生成した放射性物質の1000倍をつくってしまうと」
千葉「はい」
小出「いうような、機械なんですね。まあそんなことを国も電力会社も、みなさんにはほとんど伝えないままきているわけですけども」
千葉「はい」
小出「それが使用済み燃料というもののなかに、たまってしまっているわけです。え…それを冷やせないような状況になれば、もちろん壊れてしまうわけですし。放射性物質が飛び出してきてしまう可能性は、あるのです。ですから、原子力を私は即刻やめてほしいと言っていますけれども。やめたところで危険がなくなるわけでも、ないのです。これからずうっとまあ私たちは電気のために原子力と言ってきたわけですから。そのための危険も付き合っていかなければいけないという、のが、現在です」
千葉「うーん。なかなかもう危険がなくなる、安心出来るという状態まで、到達するというのは本当に長い年月がかかるということですね」
小出「はい、まあ、100万年と私は言っていますし、原子力の関係者は皆そのことを知って、ここまで来てしまいました。」
千葉「…わかりました。え…続いてじゃあもう1つ質問させてください。」
小出「はい」
千葉「ラジオネームこうらるさんごうさんというかたです。え…茨城や東北で汚染のため多くの魚が禁漁になっています。え…残念ながら福島原発の汚染水の流出も続くなか、海や川の魚の汚染は今後どうなっていくと予測されますか? え…また、魚たちの次世代、次々世代にはどんな影響があるんでしょうか。という質問です」
=====(文字おこし、続く)
続く:今後の魚への影響について「多分1番問題になるのは、東京湾だろう」小出裕章4/12(2)
