2012年4月16日(月)、小出裕章氏が、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演。4号機の使用済燃料プールの冷却システムの温度上昇や、2号機の相次ぐ温度計の故障等について言及しています。

騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実


▼小出裕章さんのお話 (4月16日)

=====(文字おこし、ここから)

吉田「…お電話口に出てらっしゃると思います。小出先生、おはようございまーす」

小出「はい。おはようございます」

吉田「え…ご無沙汰しております」

小出「はいご無沙汰しておりました」

吉田「今朝もよろしくお願い致します。朝御飯はもうお召し上がりになったんでしょうか」

小出「はい、はい。今食べたところです」

吉田「あ、だいたい何時頃、あの、お召し上がりになることが多いんですか」

小出「食事はだいたい7時頃に食べます」

吉田「もう決めてらっしゃるんですね、だいたいね」

小出「え? はい、そうですね。基本的には決まっています」

吉田「わかりました。はい。あの、前回伺ったときにはですね」

小出「はい」

吉田「福島第一原発4号機の状況について伺ったんですが。」

小出「はい」

吉田「その後、その、温度が上昇してる件に関して、え…何も報道のほうでは、なんだかちょっとネットあたりで出たりするんですが、」

中日新聞:4号機プールの冷却再開 :社会(CHUNICHI Web)

『東京電力は14日、福島第一原発4号機で、水漏れなどで停止していた使用済み核燃料プールの冷却を再開したと発表/12日午後、プールの循環冷却装置の配管の継ぎ目から水漏れが見つかるなどして装置を停止。配管を修復後、13日夕に異常がないことを確認/冷却再開時の温度は停止時から約7度上昇して35度

※冷却は再開してるという報道が出ていますが……。

小出「はい」

吉田「触れない感じがあるんですが」

小出「はい」

吉田「今、どうなってるっていうふうに小出先生はお考えなんでしょうか」

小出「はい。えーとまあ冷却回路が止まったということですから。温度が上がってしまうのは仕方のないことだと思います。え…すこしずつ少しずつ上がってくるでしょうし。それがあの沸騰するようになってしまいますと、水がどんどん無くなってしまいますので。」

吉田「はい」

小出「え…そんなことはもちろん起こさせてはいけないので、それまでに、冷却回路をきちっとまた復旧させるというさ…ことだと思います。」

吉田「はあ」

小出「え…作業はもちろん進められていると思いますが。作業をするにしても、労働者が被曝をしてしまうという大変な作業環境ですので。なかなかまあ、う…簡単には進まないでしょうけれども。ただちに、すぐに危険になるというようなことではないと思います」

吉田「なんかあの、ツイッターあたりではそのなんか4号機のあたりから青白いなんか、光が見えるみたいなそういうツイートもあったんですけど。そういったことというのは可能性としては、あるんですか」

小出「多分私は無いと思います」

吉田「それはないですか」

小出「はい。ようするにあの夜間のですね、え…照明の関係でそういう色が見えるということなのであって。え…使用済燃料プールの温度が上がるからなにか光が出てくるとかそういうことはない」

吉田「そういうことはないわけですね」

小出「はい」

吉田「わかりました。そしてあの昨日のニュースですけども。」

小出「はい」

吉田「再びその2号機の温度計で正常な温度が計測できなかったという東京電力の発表があったんですけども」

瞬時に6度上昇、異常と判断=2号機圧力容器温度計で―東電 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com

『東京電力は15日、福島第1原発2号機圧力容器下部に設置された温度計が14日夜、瞬間的に6.1度の上昇を記録したと発表/上がり方が異常だったため調査/度計の電流が流れにくくなっており信頼性に疑問が生じたと判断。15日未明に監視計器からは外す/東電によると、異常とされた温度計は圧力容器底から高さ約2.9メートルの外壁に設置/14日午後9時ごろ突然、それまでの53.8度から59.9度に上昇/同じ高さにある別の温度計では45度前後』

小出「はい」

吉田「これに関してはその、温度計の単なる故障と思ってよろしいんですかねえ」

小出「はい。多分そうだと思いますが。え…そのことはですね。みなさんからみるとちょっと意外かもしれない、と思うのですが。え…去年の3月11日に事故は起きた、」

吉田「はい。ええ」

小出「のですね。で、起きてもういわゆる事故が終わって、え…今は静かな状態なのかと言えばそうではなくて。事故を起こさせた放射性物質自身がまだまだ原子炉の中にあるわけ、ですし。え…猛烈な放射線を出し続けていて。もし人間が格納容器の中に入れば数分で死んでしまうというほどの、猛烈な被曝環境なの、です。え…ですから、人間が死んでしまうということは、ほかの物体だって傷を受けていってるわけで」

吉田「うん。うん」

小出「え……し…温度計、あるいはその温度計のシグナルを伝達するためのケーブルというようなものも、次々とダメになっていっているというそういう状況ですね」

吉田「はあ、わかりました。」

小出「はい」

吉田「で、先月末ですか。これ内部の映像が公開されたその2号機の状況なんですけども。」

2号機 格納容器内73シーベルト(7万3000ミリシーベルト)

小出「はい」

吉田「格納容器内で、73シーベルトという非常に高い」

小出「はい」

吉田「放射線量が、まあ、計測されたことと、」

小出「はい」

吉田「それから4メートルあるって言われた水位が」

小出「はい」

吉田「まあ60センチしか無かったことってのが報道されたんですけども」

2号機水位 わずか60センチ! 意外な格納容器の構造が判明!

2号機水位 格納容器底から60センチ「水がもうすでにたまらないということで溶け落ちた炉心をどこまで本当に冷やせているのか」小出裕章 3/28(1)

小出「はい」

吉田「その状況から2号機がどういう状況にあるかってことは、正確に捉えられるんですか。」

小出「うん…わかりません(苦笑)」

吉田「わかんないんですよね」

小出「はいあの、水が入ってないということ自身はですね」

吉田「ええ」

小出「私は、そう思って、いました。というのは、2号機の場合には事故が起きた3月15日に、え…格納容器と呼ばれてる物を構成している一部である、サプレッションチェンバーというところでですね、大きな爆発があったということが報じられていて。そこでもし穴があいてしまえば、60センチぐらいしか水がたまらないということは当たり前のこと」

吉田「そうですねえ」

小出「なのです。ですから、なんで東京電力が4メートルもあると思った、あるいは期待したのか、それがむしろ不思議なのであって」

吉田「その点が」

小出「はい。あの60センチというのは当然のことだろうと、思います」

吉田「なるほど。で、あのー、2号機にはそいで毎時およそ9トンの冷却水を注入してると、いうことなんですけど。当然汚染水の行き場ってのは気になるところなんですけども」

小出「はい」

吉田「前から、もう、去年からも出てるその地下水への流入を食い止める、まあ遮水壁というか地下ダムっていうのが必要というふうに事故直後から言われてたわけで」

小出「はい」

吉田「あの……か、か、(株式)総会かなんかの、うーん直後にちょっと言っただけで」

小出「はい」

吉田「あ、全然もうなんの情報もないしやる気もなさそうなんですけども。」

小出「はい」

吉田「これはもう、もう、真っ先にやんなきゃいけないことなんですよねえ」

小出「私は環境の汚染を食い止めるためには真っ先にやらなければいけないと。当時も思いましたし今もそう思っていますが。え…、まあお金もかかるでしょうし、大工事になりますので。え…労働者の被曝もまたそれによって増えてしまうということは、仕方のないことだと思います。でもやって欲しいです」

吉田「これやらない理由ってのは、まあ想像でやっぱりお金がかかるから東京電力はやらないっていう見方をしてる人は多くて。僕なんかもそう思うわけですけど」

小出「はい。多分それで…それもあるでしょうし。他にやらなければいけないことがもう目白押しなの、ですね。ですからもう」

吉田「そこまで手が回らないってことも実質はあるわけですかねえ」

小出「はい。あるかもしれないと思います」

吉田「はあ。4月1日にその、避難区域の見直しが行われまして」

小出「はい」

吉田「その放射線量によってですね、避難指示解除準備区域、それから避難指示解除準備区域、え…それから帰還困難区域のえ…3つですか。あ、居住制限区域と」

小出「はい」

吉田「え…帰還困難区域の3つにまあ再編されると。」

NHK NEWS WEB 原発事故の避難区域 見直しへ

0330_hinan_03_housyasen

小出「はい」

吉田「いうことなんですけど。こういう動きに関しては小出先生はどういうふうに捉えられてるでしょうか」

=====(文字おこし、続く)
続き:新しい3つの避難区域について「言語道断だと思います」小出裕章4/16(2)