東京オリンピック招致活動スケジュール

今日2012年5月24日、東京が2020年オリンピックの公式立候補都市に選出された。他の公式立候補都市はマドリッドとイスタンブール。IOCの評価によると日本の課題は、原発問題(放射能汚染)とエネルギー需給問題だ。

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時事ドットコム:電力、放射線量に懸念=1次選考通過も、楽観できず-IOC理事会

『国際オリンピック委員会(IOC)は23日、2020年夏季五輪の正式立候補都市を選ぶに当たって資料とした評価報告書を公表した。5都市から提出された申請ファイルを基に基本的な開催能力を分析したもので、東京は会場配置や選手村、治安、宿泊施設、輸送などで高い評価を得た。一方、東京電力福島第1原発事故に端を発する電力不足や一部地域での高い放射線量について懸念が示された。』

国際オリンピック委員会が2020年のオリンピック正式立候補地を選んだ際の評価報告書を公表。

  • 2012年 ロンドン
  • 2016年 リオデジャネイロ(ブラジル)

の次のオリンピックですね。

正式立候補地に選ばれているのは

  • イスタンブール(トルコ)
  • マドリッド(スペイン)
  • 東京

です。

東京の評価は、インフラはOKだが、電力不足と放射線量が問題とのこと。

『 報告書では、開催能力を15項目に分けて検討。0~10までの数値を使い、最高値と最低値をつける形で精査した。東京は「エネルギー」の項目で、原発事故を受けて電力不足に陥ったことや問題が深刻化する可能性を指摘され、最低値が「5」と低く評価された。』

  • エネルギーの項目 5

とのこと。これはどういう意味のエネルギーなんでしょうかね。運営するためのエネルギーなのかその国のエネルギー事情なのか。いろんな政治が働いていそうです(空想)。

『 招致委員会は、「五輪開催期間中、関連施設での電力消費量は、東京電力の供給能力の0.1%程度にすぎない」との試算をまとめ、水野正人専務理事らがIOC委員に直接会って理解を求めた。しかし、報告書は既に出来上がっており、そのまま公表される結果になった。』

オリンピック関連施設の電力消費量は、東電の供給能力の0.1%とのこと。

2020年度の日本の供給電力の配分がどのようになっているのか。自由化は進んでいそうだが、発送電分離についてはまだ見通しはないわけで。原発を動かせるならば余裕で足りるだろうけれども、来年の原発再稼動すらまだ見通せてない段階で、原発を動かせるなどといえるわけはなく。

『 また、「環境および気象」の項目では、「北日本の数カ所で放射線量が基準以上」と明記され、やはり最低値が「5.5」と低評価だった。』

これには抗議もできずか。

『 さらに、支持率が依然として上向かない実態も明らかにされた。五輪開催に「賛成」と答えた都民は47%で、マドリードの78%、イスタンブールの73%を大きく下回った。賛否を明らかにしない人が30%に上っており、招致委員会の竹田恒和理事長は「われわれの努力で支持派に変えられる」と強調したが、「妙案は見当たらない」(都関係者)との声も聞かれる。無事に1次選考を通過したものの、招致成功へ決して楽観できない現実を突き付けられた。(2012/05/24-19:15)』

■都市の世論

  • 都民 47%
  • マドリード 78%
  • イスタンブール 73%

なのですね。

招致委員会の武田理事長の発言は、都民の世論はコントロール可能だ、といっているわけで。そういう言い方をされてるとさ、絶対に反対してやるぞとそういう気持ちにもなるわけで(感想)。

電力問題などを指摘…竹田理事長“東京五輪”へ「改善したい」 ― スポニチ Sponichi Annex 五輪

『竹田理事長は「支持率は伸ばせるようにさまざまな形で努力したい」と述べる一方、原発問題については「国にも要請しながらいい方向性を見いだしたい」との考えを示した。』

オリンピック開催都市を目指すことすらが、今後の原発問題とか変わってくるのですか。4号機のリスクが世界的に話題になったことも今後、対抗勢力からの批判の口実になるでしょうし。

20年五輪に前進、東京が立候補都市に | NNNニュース

『IOCは各都市を評価するリポートで、東京について、「福島第一原発事故の影響で、電力供給にリスクが生じている」と指摘した上で、「東日本大震災前の状態に戻れば、開催地として十分だ」と課題を挙げている。』

放射能汚染や原発事故は不可逆的(もとに戻すことが出来ない)なことだ。つまり論理的には、IOCは無理だろそれ、と言ってることになる。だけども、わざわざ正式立候補地に東京を選んで、こういうことを述べているのはどういうことなのだろうかと僕は不思議に思う。

東京新聞:20年五輪招致 再挑戦東京1次通過:スポーツ(TOKYO Web)

東京オリンピック招致活動スケジュール

来年2013年の9月に開催都市が決定するのですね。またこないだのようにとんでもないオカネがつぎ込まれるんでしょう。

『ドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は落選』

たったの5都市しか立候補しないのですねえ。この2つはオイルマネーがある国の都市ですね。オリンピックをやって投資を呼び込んで成長したいと、そういうふうに考えているのかもしれません。

『IOCは第一次選考のために作成した各都市の報告書を公表。東京は中央区晴海に予定する選手村から半径八キロ圏内にほとんどの会場を配置したコンパクトな計画や豊富な宿泊施設が高く評価された。』

東京の評価されたところです。

『マドリードは競技施設や国際大会開催実績、イスタンブールは政府と国民の強い開催支持が高評価を得た。』

イスタンブールになりそうな予感がプンプンしますね。ただ政治的な問題もあるでしょう。

『前回の一六年五輪招致で東京は第一次選考をトップで通ったが、今回は総合でのランク付けはなかった。』

ランク付けをしない方針になったのでしょうか。で、それはなぜなんだろうか。わかりません。ランク付けをしなければ、なぜ落ちたのかなぜ認められたのかがはっきりしないのではないか。

『開催都市を選ぶIOC総会はブエノスアイレスで開かれ、約百人のIOC委員が投票する。』

2016年の開催都市ブエノスアイレスで2020年の開催都市が選ばれると。

『東京にとって、ドーハが残って、来年のIOC総会での投票でアジア票が割れることが最大の懸念だった。日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之専務理事は「最善の結果。ほっとした」と笑顔でもらした。』

なるほどね。ドーハとイスタンブールは近いわけで。だからドーハが落ちたのだろうか。

『市原専務理事は「アジア票を逃がさないようにひとつにまとめないと」と強調。その目は「ヨーロッパとアジアの懸け橋」をうたうイスタンブールに向く。「イスラム圏初」という大義名分もある。』

イスタンブールは、マドリッドにとっても東京にとっても、同じような意味合いがある都市なのではないか。とすればマドリッドもまた同じように考えているわけで。詳しい人の意見を聞きたいですね。

『欧州も決して一枚岩ではない。マドリードとイスタンブールが欧州票を奪い合う可能性はある。ただパリが前回開催から百年の節目となる二〇二四年夏季五輪招致に名乗りを上げる動きもあり、そうなると、欧州での連続開催を避ける考えからマドリードは支持を集めにくくなるとみられている。』

やはりそうですか。さらにパリ開催との兼ね合いも、マドリッドの悩みの種だと。

『一六年大会招致では第一次選考でトップの評価を得ながら、最終的に「南米初」をうたったリオデジャネイロに敗れた。』

BRICs(BRICS)という言葉が一世を風靡していた頃ですね。ブラジル・ロシア・インド・中国(・南ア)ですね。東京とマドリッドが今後そこまでの発展が見込めないのに対して、イスタンブールは急激な近代化がおこなわれていると(ざっくり)。

そういう意味で有望株はイスタンブールなんじゃないかと。おそらく多くの人がそう考える中で、マドリッドと東京はどう勝負するのかという情勢なんだと思う。

2020年夏季五輪開催地、東京が1次選考通過 : 運営・話題 : ニュース : ロンドン五輪2012 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

2020オリンピックライバル都市

2020年夏季五輪】東京など3都市が1次選考通過 報告書で電力供給に不安 - MSN産経ニュース

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森喜朗ですか。

『総合評価の順位付けはなされていないが、最高評価点の単純合計は、マドリードに次いで2位だった。』

最高評価点だけで計算することにどんな意味があるのか。

『IOCは電力事情についても独自調査。報告書では、東日本大震災の余波で全ての原発が停止している現状を懸念し、「五輪開催時の電力不足のリスクはさらに増えるかもしれない」「国のエネルギー基本計画の動向に注視が必要』

これはまあ、国民も同じ事を考えているわけで。そういう意味では、日本が抱えているエネルギー問題は東京が抱えている問題でもあるわけで。

そういう意味で、東京都が主導するガス火力発電所建設が意味を持ってくるのではないか。

『東京は正式に「立候補都市」となり、来年1月7日に詳細な開催計画を記した「立候補ファイル」を提出。その後は国際プロモーションの勝負となり、約20票あるアジアの票固めや浮動票とされるアフリカ票などの取り込みがカギになる。』

さあカネかけるぞと。そういう流れですね。

五輪招致レース、東京残る 招致委「勝利信じ戦う」  :日本経済新聞

『招致委の水野正人専務理事は「やることはしっかりやる。オールジャパン体制で広い支持を得られるようにしたい」と力を込めた。』

原発事故の収束、そして放射能の除染問題、電力の需給問題は、日本が抱え持つ問題ですね。オリンピック候補地になったことで、これらはどのようにPRされていくのか。

朝日新聞デジタル:東京、1次選考を通過 20年五輪、候補3都市に - スポーツ

『東京は、コンパクトな開催計画や4千億円の積立金、政府からの支援などを評価された。一方、福島第一原発事故による夏場の電力供給不足への懸念や、五輪支持率の低迷を指摘された。IOCが首都圏で行った世論調査では、招致賛成が47%で、反対が23%だった。』

なるほど。反対票の数がかわらずとも、77%まで賛成意見を増やすことは可能なわけですね。

とりいそぎ、2012年5月24日午後9時8分時点での報道の差異のまとめです。

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