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昨日2012年5月28日、ディズニーシーのジェットコースター「レイジングスピリッツ」で事故があり、乗客が2週間程度の怪我を負いました。

今日もまた新しい事実が判明し、事故の全容がすこしずつわかってきています。

それで、儲かるの?―「東京ディズニーシー」の建設費から、「W杯」の費用まで!

まずは、事故の内容を端的に表現している記事からご紹介。

朝日新聞デジタル:バー降りずにコースター発進、客けが ディズニーシー - 社会

『28日午後4時10分ごろ、千葉県浦安市舞浜の東京ディズニーシーのジェットコースター型アトラクション「レイジングスピリッツ」に乗っていた北海道帯広市の会社員男性(34)が右足に軽傷を負った。

 浦安署によると、男性の席のセーフティーバーが上がったまま出発したため、危険を感じた男性が出発直後に降りようとしてケガをしたという。』

僕はこの乗り物には乗ったことがないけれども、だいたいこれで事故の様子がわかる。ジェットコースターのセーフティーバーが上がったまま動き出すということは、スピードを出してカーブを曲がるときなどにポーンと途中で空中に放り出されるのかもしれない。それは怖いので、乗客は降りようとして、怪我をしたということか。

『 セーフティーバーが上がったまま出発したため、ディズニーシーのスタッフが緊急停止ボタンを押して、いったんは止まったが、その後、何らかの理由で再び動き出したという。男性が降りた後にスタッフが再び緊急ボタンを押し、2メートルほど走って止まったという。』

妙なことになっていますね。

  1. 男性の席のセーフティーバーが上がったまま出発したため、危険を感じた男性が出発直後に降りようとした
  2. ディズニーシーのスタッフが緊急停止ボタンを押して、いったんは止まった
  3. その後、何らかの理由で再び動き出した
  4. 男性が降りた後にスタッフが再び緊急ボタンを押し、2メートルほど走って止まった
  5. 男性が足に全治2週間の怪我をした(後述)

ということですね。(別の報道でも詳細が明らかになっています。後述)

男性が降りなかったらどうなっていたんだろうか。

『 レイジングスピリッツは360度急旋回するジェットコースタータイプのアトラクション。6人乗りのゴンドラ2両で編成されている。男性は後ろのゴンドラに乗っていた。』

360度急旋回するという意味が僕にはわかりません。どういう乗り物なんだろう。乗らないけど。

『 東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドは「ゲスト(お客)に多大なる迷惑をかけたことを深くおわびします」とのコメントを出した。当分の間、同アトラクションは運休するという。』

続報を見ていきます。

安全バー下がらず、男性軽傷…TDSコースター : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

『座席一つで安全バーが下がらなくなるトラブルがあった。』

下がらなくなったのですか。

『レイジングスピリッツは2005年、TDSに導入された。古代遺跡の発掘現場をイメージしたアトラクション。』

わかんね。

『オリエンタルランド広報部によると、1983年の東京ディズニーランド開業以降、TDSも含めてアトラクションの事故で負傷者が出るのは初めて。』

アトラクションの事故での負傷者は初めてだったとのこと。

TDS:コースターのバー下りず 降りようとした男性けが- 毎日jp(毎日新聞)

『浦安署やTDSを運営するオリエンタルランド(浦安市)によると、セーフティーバーは、それぞれの座席ごとに下げ、従業員が確認することになっていたという。』

1つ1つの座席にセーフティーバーがあって、それを1つ1つ従業員が確認することになっていたとのこと。

ディズニーシーで男性客軽傷- swissinfo

『ほかの席の安全バーは下りたが、男性の席だけバーが上がったまま動きだした。』

なるほど。

安全バー下がらず…ディズニーシーのアトラクションで男性軽傷 - MSN産経ニュース

『男性は約2メートル引きずられ乗り場に降りたが、バランスを崩してレール上に落ちた。』

ちょっとこの表現では詳細が伝わって来ませんね。

  1. 2メートル引きずられた
  2. 乗り場に降りた
  3. バランスを崩してレール上に落ちた

1で引きずられた、というのはどういう具合なんだろうか。ちょっとどういうふうに引きずられたのかがわからない。で、その後乗り場に降りたけれどもバランスを崩してレール上に落ちたと。

FNNニュース: 東京ディズニーシーのアトラクションで事故 乗客1人が軽傷

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空中に大きなカーブがあるのが見えますね。ここでポーンと放り出される可能性はあったんじゃないかなと。それにしても崩れてばらばらになってしまいそうな演出の建物です。まあ演出ですが。人間って不思議ですよねえ。こういうものに乗ることを楽しむわけですからね、今にも崩れ落ちそうなデザインのジェットコースターに。不思議だなあ。

ディズニーで男性客軽傷 安全バー下がらず乗り物発車  :日本経済新聞

『同署によると、事故があったのは「レイジングスピリッツ」という6人乗りのトロッコのような車両が2つ連結された乗り物。最高時速60キロで疾走、高所から猛スピードで下降したり、空中で回転したりする。』

『ディズニーシーのアトラクションの中では一番の「絶叫系」マシンといわれる。』

セーフティーバーが上がったまま進んでたらどうなってたんだろうか。慌てておりた男性はひょっとするとディズニーランドを救ったのかもしれません。

それにしてもここまで乗物の詳細について書いてあるのは、日本経済新聞だけです。どうしたんだ日経。

ディズニーシーの乗り物で事故 NHKニュース

『このジェットコースターは上下さかさまになる場面もあり、』

おいおい……。セーフティーバーが上がったままだったらこりゃ危ないなあ。これを説明しているのはこれが最初。日本経済新聞ちょっと足りなかったな。

「TDS」で男性けが 安全バー上がったまま発進 (tv asahi)

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360度ループですか。これだったら遠心力があるから落ちなかったかもですが。NHKも変な書き方していますねえ。

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ナレーションがこのカットにあたっているところから、ひょっとするとこの場所が事故現場なのかもしれません。

乗り場からこの場所までどれくらいの距離なんだろうか。カットには乗り場は写っていないわけで。

  1. セーフティーバーが上がったまま進み始める
  2. ある程度進んで(どれくらいか不明)、男性が危険を感じジェットコースターから降りようとする
  3. 2メートルほど引きずられる

ということが画像内のナレーションで説明されていますね。先ほどの説明では

  1. 2メートル引きずられた
  2. 乗り場に降りた
  3. バランスを崩してレール上に落ちた
となっていましたが、「乗り場に降りた」という説明は不可解ですね。だって上記の場所に乗り場はもう無いわけですから。一体実際はどういう具合だったんでしょうか。報道はそれを明確に説明できていないように僕は思います。

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これは乗り場かな。けっこう暗めです。

レイジングスピリッツ、ディズニーシーのコースター安全バー降りず 運休決定 - 広島ニュース 食べタインジャー

『事故はレイジングスピリッツの出発前に起きたようで、nikkei.comによれば上からおりてくるU時(※U字)の安全バーが後方車両の中列に一人で座っていた男性のものだけ降りなかったとのこと。』

この報道はこれまでの報道とは大きく違いますね。

  • 『出発前に起きたようで』

という表現が他の報道とは違っています。これまでの説明を見る限り、出発後に男性は引きずられているわけで。結果として事故を過小に見せている恐れがあります。

リンク先はどうやらジャーナリズムではなく、「ネットメディア」でしょう。僕と同じく取材ではなく報道ベースで情報を精査して書いているのではないか。だけども報道ともずれているという。

この他の記事をざっと見ましたが、ただただイベントを紹介し続けているのみです。

ディズニーシー 直前にも緊急停止 NHKニュース

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事故が起きるまでの経緯の全容がかなり分かって来ました(後述)

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乗り物の雰囲気を伝える撮影動画がふんだんに用いられています。

『この事故の直前に男性の後ろの無人の席のバーが上がったままの状態で出発し、緊急停止していたことが新たに分かりました。
その後、スタッフが上がったバーを降ろすためにロックを解除したところ、けがをした男性の座席のバーが上がってしまい、そのまま出発したということです。』

ロックを解除すると、全座席のロックが解除されるという仕組みである可能性がありますね。被害者の男性のセーフティーバーが最初は下がっていたが、ロックを解除したときに、被害者の男性のセーフティーバーは上がってしまったと。

  1. 出発前、被害者の男性のセーフティーバーは下がっていた

  2. 出発後、無人の席のバーが上がったままの状態に気づき、緊急停止。ロックを解除する

  3. 被害者男性のバーが上がる。
  4. 無人の席のバーを下げる

  5. 被害者男性のバーが上がっていたことに気づかずに出発

という順番ではないかと推測します。

つまり、記事の最初に紹介した報道から読み解いた、事故までの経緯を振り返ってみますと。

  1. 男性の席のセーフティーバーが上がったまま出発したため、危険を感じた男性が出発直後に降りようとした

  2. ディズニーシーのスタッフが緊急停止ボタンを押して、いったんは止まった

  3. その後、何らかの理由で再び動き出した

  4. 男性が降りた後にスタッフが再び緊急ボタンを押し、2メートルほど走って止まった

  5. 男性が足に全治2週間の怪我をした

これも事実と仮定すると、かなり複雑なことになっていますね。

2つをあわせて経緯を見るとこうなります。

  1. 出発前、被害者の男性のセーフティーバーは下がっていた
  2. 出発後、スタッフが、無人の席のバーが上がった状態に気づき、緊急停止。ロックを解除。
  3. 被害者男性のバーが上がる。
  4. スタッフが、無人の席のバーを下げる
  5. スタッフが、被害者男性のバーが上がっていたことに気づかずに出発
  6. バーが上がっていることに危険を感じた男性が出発直後に降りようとした
  7. スタッフが緊急停止ボタンを押して、いったんは止まった
  8. その後、何らかの理由で再び動き出した
  9. 男性が降りた後にスタッフが再び緊急ボタンを押し、2メートルほど走って止まった
  10. 男性が足に全治2週間の怪我をした

となります。ややこしいですが、報道の情報(疑問はありますが)を総合するとこうなるということです。実際はどうだったのかはわかりませんが。

コースター事故、安全確認の徹底を指示  MBSニュース - MBS毎日放送の動画ニュースサイト -

『通常、安全バーは従業員が手で下げてロックを確認してから発車させる』

手で下げるのか。上記の「3」に気づかなかったことが原因ですね。

とりいそぎ、2012年5月29日17時27分時点での報道の差異のまとめです。