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2012年8月30日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。

浜岡原発5号機の原子炉にサビが浮かんでいる可能性があることについて、警鐘を鳴らしています。


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▼20120830 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

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※「福島県 子供の甲状腺検査 3万8千人の35.8%にあたる1万3千人以上に嚢胞やしこり「よくあることなんてことは医学の常識としては無かったはず」 小出裕章8/30(2)」からの続きです。

千葉「え…静岡県の浜岡原発5号機の原子炉圧力容器に、5トンの海の水が流れ込んだという事故が、去年5月にありました。」

小出「はい」

千葉「え…その影響か…なんですけれども。原子炉の中の燃料集合体を覆っている金属製カバーの内側に入っている水に、高い濃度の鉄分が含まれているということが、わかったということです」

小出「はい」

千葉「ということは、鉄のサビが炉の中に浮かんでいる可能性があるということだと思うんですが」

小出「はい」

千葉「これが、圧力容器内に、例えばサビを作ったりとかいう影響はないんですかねぇ」

小出「え…福島原子力発電所の事故が起きた時に、とにかく炉心を冷やさなければいけないという、ことが、1番の重要事項、でした。それで…その時に、え……炉心を冷やすためには水を入れなければいけなかったのですけれども。真水がなかった、という時期が一時期ありまして。え…その時に、福島第1原子力発電所の人たちは、仕方がないから海水でもいいから入れようとしたのです。」

千葉「はい」

小出「しかし、東京電力の本社では、1度海水を原子炉の中に入れてしまうと、原子炉が二度と使い物にならなくなるので。え…海水を入れるのをなんとか、やめることが出来ないかと、言って、え……福島第1原子力発電所の現場で苦闘してる人たちに、そういう、指示を出したことが、ありました。それほど、原子炉の中に海水を入れるということは、原子炉という機械にとって致命的なことに、なってしまい、ます。え…今回浜岡の場合には、意図的に入れたわけではなくて、え…事故によって、入ってしまった、わけですけれども。え、もちろんそれによって原子炉の中の腐食ということが、すご…進むことは避けられませんし。え…今回鉄分が多かったということはもちろんそのことを示していると、思います。え…原子炉というまあ、大変まあ機微な、機械ですけれども。そういうものに腐食が生じるということは、大きな事故を誘発する原因になってしまいますので。何よりも避けなければいけません、でした。え…その上にもう1つ、重要なことがあるのですが」

千葉「はい」

小出「え……サビというものができてしまいますと、え…そのサビが今度あの、放射能を持ったサビになってしまいまして。え…原子炉冷却材の中に溶けてくるわけですし。それが原子炉全体に、え…流れていってしまって、そこら中で、放射能による汚れというものを広げていってしまうことに、なります。え…そうしますと、原子力発電所のメインテナンスする労働者たちが、それによってまた被曝をしてしまうということにも、なってしまいまして」

千葉「はい」

小出「え、これまでも、原子力発電所では、労働者の被曝を、なんとか少しでも減らすためにということで、まあ、私達が『水質管理』という、ことを、細心の注意を払ってやってきて。錆びないように錆びないようにということでやってきた、のです。え…そういう努力が一挙に、もう、水の泡に帰してしまったわけですし。このまま運転再開をするということになれば、労働者の被曝がまたケタで上がってしまうという事になると思います」

千葉「はい」

二木「そうすると浜岡の場合はやっぱ」

小出「はい」

二木「再稼働は、もうちょっと難しい状況なんでしょうか」

小出「あの、私としては、あの、もちろんやってはいけないと思い、ますけれども」

二木「はい」

小出「え…日本で原子力を進めてきた人たちというのは、え…浜岡という東海地震の、予想震源域の中心にあるような原子力発電所でもまだ安全だと言ってきた人たちがやってきたわけですし。え…今回は大飯原子力発電所という、ひょっとしたら活断層があるかもしれないというところでも、再稼働OKを出してるわけですし。え…浜岡というところで労働者が少しぐらい被曝をしても、そんなことはなんてことないという判断を下す人たちが、今原子力の中枢にいるということだと思います」

千葉「はい。わかりました。小出さん、どうもありがとうございました」

小出「ありがとうございました」

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この国は原発事故から何を学んだのか (幻冬舎ルネッサンス新書 こ-3-2)

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