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2012年9月5日(水)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。

六ケ所の使用済み核燃料再処理工場において、ガラス固化試験が第一段階を終えたことについて説明しています。

この国は原発事故から何を学んだのか (幻冬舎ルネッサンス新書 こ-3-2)

▼20120905 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

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※「民主党 エネルギー環境調査会「原発ゼロ実現2050年代前半」案・野田総理の原発ゼロ3つの課題「廃炉期限を延ばし、なんとか原子力を延命させたいという思惑が透けて見える」小出裕章9/5(1)」からのつづきです。

声「はい。それともう1つこれは、少し別のニュースなんですけれども。ガラス固化という言葉がありますと」

小出「はい」

声「使用済み核燃料再処理工場でこういった試験をやっていて、この試験がまあ順調だったということで。安定運転、性能確認を実施していくと、いうような記事が出ている新聞があるんですが。このガラス固化というのはどういうことなんですか」

小出「え…原子力発電をやってしまいますと、膨大な核分裂生成物を含んだ使用済み燃料が出てきて、しまいます。それを今、どうしていいか世界中が困って、いるのですが。今…これまで有力な方法として考えられてきたのが、使用済みの燃料の中から、プルトニウムだけを分離して、え…核分裂生成物はガラスというものに固めるのが1番いいのではないかと、思われてきました」

声「はい」

小出「え…そのため日本でも、六ケ所村の再処理工場で、使用済みの燃料から分離した核分裂生成物を、ガラスと混ぜて何とか固めようという試験が行われてきました」

声「はい」

小出「しかしその試験が、やればやるだけ失敗をしてきまして。え…何年も、の、時間を、潰してきてしまい、ました。」

声「はい」

小出「その挙句に、また、え…ガラス固化を何とかしようとして、先日から試験が始まってきて、第1段階はなんとかやったと言ってるのですけれども。」

声「はい」

小出「え…第2段階(苦笑)になって私はまた失敗するだろうと、思います」

声「これは第何段階ぐらいまで行かなきゃいけないものなんですか」

小出「え……まずは、操業を始めるまでに、第2段階までは必ず行かなければいけませんけれども。え…六ケ所村の再処理工場に作ったガラス固化施設の、Aという炉とBという炉があって。」

声「はい」

小出「Aでは、第1段階を何とか抜けて第2段階になったら失敗してしまいました。いまBで第1段階を抜けたと言ってるわけですけれども。同じ事をやるわけですからどうせまた第2段階(苦笑)で失敗すると思います」

※管理人調べでは、今回はA炉。小出さんの思い違いか?

六ケ所村の核燃再処理工場:A系溶融炉、事前確認試験が終了 /青森- 毎日jp(毎日新聞)

声「ああ、じゃ、これ、実験が順調だったというのは、あまり、こう、そのまま…」

小出「全く意味のないことを言っています」

声「…ああ、そうですか。」

小出「はい」

声「近藤さん、聞いてどうですか」

近藤「うーん。意味のないことっていうことでいうと、もんじゅの話だって、え…まあ要するに、既得権者がいるから、ぐちゃぐちゃ言うてんだろうけど。おそらく、もう原子力発電よりはるかに、技術を要する…お手上げの状態じゃないかと思うんですよね。先生」

小出「はい。私もそう思います」

近藤「おそらく」

小出「はい」

近藤「そうすると、いろんなあの放射性廃棄物の処理をめぐってでも、ぼくはやっぱこう……まあその事自体問題あるわけですけど、地震ということで考えた時に、いくら地中に埋めたってこの国は、あの、そういう危険を常にまた、あの、持つわけでしょ。」

小出「おっしゃるとおりです。」

近藤「で…放射性のその…廃棄物のその…使用済みの核燃料プールもいずれは満杯になるわけですよね」

小出「そうですね。もうほとんど満杯にどこもなっています」

近藤「なってくるわけですよね」

小出「はい」

近藤「で、そのこと考えたら(苦笑)、要するに、技術としてどうにもならないことを、やろうとしてるっていう無謀さに早く気が付かないと(苦笑)…。なんか、ねえ、え…経済だの政治だの何だの言ってたって、はあ、もうとんでもない領域に手を付けたんだという反省が早くないと、ぐじゃぐじゃしたごまかしの議論ばっかりが続くような気がしてならんのですがね」

小出「そうですね。これまで、事故だって起きないと言ってきたのに、今、福島第一原子力発電所の事故が事実として起きてしまっている、わけですから。本当に反省して欲しいと思うのですけれども。え…原子力ムラと呼ばれてきた人たちは、誰も反省もしないし、誰も責任を取らないという、どうもそういう組織のようなのです」

近藤「そうですねえ…」

小出「はい」

声「ありがとうございます」

小出「はい。ありがとうございました」

声「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんにお聞きしました」

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