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福島第一原発で燃料プールに鉄骨が落下  MBSニュース - MBS毎日放送の動画ニュースサイト -

『東京電力は、福島第一原発3号機でがれきの撤去作業中、誤って使用済み燃料プールに鉄骨を落下させたと発表しました。 』

誤って落下させたという東電発表を、メディアが報じているわけです。

メディアによって報じている内容に微妙に差がありますので、整理してみましょう。

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『 東京電力によりますと、22日午前11時ごろ、福島第一原発3号機で重機を使って原子炉建屋上部のがれきを撤去していたところ、鉄骨1本が使用済み燃料プールに落下しました。鉄骨はおよそ7メートル、重さ470キロで、重機でつかもうとした際、プールに滑り落ちたとみられます。』

大きな鉄骨ですね。4号機の使用済み燃料プールは、定期点検中に出されていたほやほやの燃料が保存されていたわけですが、3号機ではどうだったのでしょうか。当たり前ですが、全ての原子炉には使用済み燃料プールがあるわけで。

もちろん4号機の使用済み燃料プールは、爆発の影響で、耐震性が下がっていることで注目を浴びていましたが、こういったことで3号機の使用済み燃料プールが注目されることは、改めて警戒をしておくべきだという教訓として受け止めておくと良いのではないかと思いますね。

ちなみに13日に発表された3号機の使用済み燃料プールの画像はこれ。

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すでにもうめちゃくちゃなわけです。そしてここにさらに巨大ながれきが落っこちたわけですね。

『 現在、使用済み燃料プールには燃料566体が入っていますが、燃料やプールに損傷はみられず、作業員にもけがはないということです。(22日16:30)』

他の報道はどのように報じているのでしょうか。

時事ドットコム:3号機プールに鉄骨落下=重さ470キロ、福島第1−東電

『プール水の放射性物質濃度を測定したところ、21日と大きく変動していないという。』

前日21日の3号機のプールの水の放射性物質濃度と比較して「大きく変動していない」という報道ですね。「大きく変動していない」という表現が意味するのはどういうことなのか。

変動はしているけれども「大きく」はないですよ、ということなのか。

福島原発3号機プールに鉄骨落下 冷却システムに影響なし-北海道新聞[道外]

『プールの冷却システムに異常はないという。』

冷却システムには異常はない、ということは東京電力によって確認されているようですね。

『作業員がクレーンを操作してプール脇にあった鉄骨を移動させようとしたところ、鉄骨がプール内に滑り落ちた。』

ただし、滑り落ちた原因はここでは報じられていませんね。どのように人的ミスを防いでいくのか、という課題は放置されたままです。

470キロの鉄骨、貯蔵プールに落下…福島第一 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

『鉄骨を重機でつかむ際に誤って、プール内に滑り落ちた。』

もう少し詳しい、事故原因が報じられていますね。きちんとつかめていなかったということでしょうか(後述)。

少なくとも、人間の上に落ちなくて本当に良かったと僕は思いますね。

『プール周辺の放射線量に変化はない。プール内の放射性物質の濃度にも変動はなく、内部の核燃料に大きな損傷はないとみられる。今後、水中カメラで詳細に調べる。』

「みられる」という表現で、東京電力は推測しているわけです。

で、実際にはどうなっているのかは、水中カメラで今後調べなくてはわかりませんよ、と言っているわけですね。

福島第一原発3号機プールに鉄骨落下 NHKニュース

『原子力規制庁は重大な作業ミスだとして、手順などに問題がなかったか調べています。』

原子力規制庁が初めての仕事をしようとしているわけですね。保安院がこれまでやってきたことを引き継いでいるわけですね。

中の人の意識の差が問われているわけで。そういう目線で続報を待ちたいところです。

『大型のクレーンを使ってがれきを撤去する作業を行っていたところ、プール脇にあった鉄骨にクレーンの先端部分が当たり、鉄骨が誤ってプールの中に落ちました。』

つかみそこねたわけではなかったようです。クレーンの先端がぶつかって(ひっかかって?)鉄骨が落ちたようですね。

『落ちた鉄骨は、縦30センチ、横20センチ、長さ7メートルで、重さは470キロあり、プールの南東側から落ちたということです。』

鉄骨について最も詳しい報道ですね。ただし、これがどれくらい意味があるのかはわかりませんが。

『報告を受けた国の原子力規制庁は、「今のとこ特別な異常が起きているとは認識していないが、重大な作業ミスだ」として、手順や管理に問題がなかったか、状況を調べています。』

すでに異常が起きたから報じられているわけでして。ことさら「異常が起きていない」という言葉で、沈静化を図っているわけです。

福島第一原発3号機の燃料プールに鉄骨落下 | NNNニュース

『3号機は去年3月の水素爆発で天井が吹き飛び大量のガレキがプール周辺に散乱したままとなっている。』

プール周辺だけではなく、プール内部にもがれきが沈んでいるわけで。それを報じないわけですね。

3号機プールに470キロの鉄骨落下 撤去作業中につかみ損ねる - MSN産経ニュース

『3号機のプールには使用済み燃料514体と未使用の新燃料52体が入っており』

ようやくこの報道で、燃料の内訳がわかりました。

『東電によると、鉄骨は昨年3月に3号機が水素爆発し原子炉建屋が崩れた際、プール脇に落下していたもの。同日午前11時7分に、遠隔操作が可能な無人クレーンで鉄骨を撤去しようとした際、つかみ損ねてプール内に落下させてしまったという。』

遠隔操作が可能な無人クレーンだったのですね。つまり、ここでは人間が作業できないということを意味しますね。このような環境で事故なく廃炉作業を進めるのは大変なことだろうなあと想像できますね。

で、おしどりマコ・ケンさんのブログで、東京電力からのメールが公表されていますね。

【東京電力からのご連絡】福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プールへ鉄骨が滑り落ちた件について(続報)‏ - おしどりマコ・ケンの脱ってみる?デイリー

『(東京電力からのメール、17:03)

────────────────────────────────────              東京電力からのご連絡 ────────────────────────────────────
報道関係各位

 本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいただいた方にお知らせしています。

 本日(9月22日)発生した、福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プールへ鉄骨が滑り落ちた件について、続報をお知らせいたします。

○使用済燃料プール水のサンプリングを実施し、放射能濃度を分析した結果、
  ・セシウム134:2.2×10(3)Bq/cm3
  ・セシウム137:3.6×10(3)Bq/cm3
  ・ヨウ素131:検出限界未満(検出限界値 1.4×10(1)Bq/cm3)
 でした。

 なお、至近の分析結果(9月21日採取)では、
  ・セシウム134:2.4×10(3)Bq/cm3
  ・セシウム137:4.0×10(3)Bq/cm3
  ・ヨウ素131:検出限界未満(検出限界値 3.4×10(1)Bq/cm3)
 であり、前回の結果と有意な差は確認されておりません。

○また、遠隔作業用のカメラにより、使用済燃料プールの水位に有意な変動がないことを確認しております。

○発電所内のモニタリングポストの値に有意な変動は確認されておりません。

○今後、準備が整い次第、水中カメラによるプール内部の確認を実施してまいります。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。

【以下は、既にお知らせした内容となります】

○本日(9月22日)午前11時7分頃、3号機原子炉建屋上部の瓦礫撤去作業を行っていたところ、使用済燃料プール脇にあった鉄骨(約300mm×約200mm×約7m、約470kg)をクレーン先端に取り付けた油圧フォークでつかもうとしていた最中に、当該の鉄骨が使用済燃料プール内に滑り落ちました。

○午前11時45分頃、使用済燃料プール代替冷却システムの運転状態およびスキマサージタンクの水位に異常がないことを確認しております。

○発電所内のモニタリングポストの値および使用済燃料プール周辺の雰囲気線量率に有意な変動は確認されておりません。

○本事象による作業員の負傷はありません。

以 上』

放射性物質濃度の詳細などが記されています。各メディアはこれを元に横並びの報道をしているわけですね。

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僕はようやく手元に届きました。これからじっくり改めて読んでいこうと思います。

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