広い空、なだらかな山、大きな川、そして最終処分場のビニールシート。
昨日2012年10月4日から静岡県島田市に滞在している。島田市は災害がれきの受け入れを表明している都市の1つだ。その島田市の最終処分場からみた風景がTOP画像だ。
最終処分場から中継した動画は以下。
▼島田市がれき受け入れ拒む 最終処分場の地権者6名にエールを
動画内では、最終処分場の状況をざっくりと説明している。
看板はこんな感じ。
僕も応援メッセージを書き込んできた。
汚い字ですまぬ……。
僕がここにきたきっかけは、メッセージにもあるように「あんくら島田のブログ」を読んだからだ。
「あんくら島田のブログ」は以下のリンクから読める。
このように、客観的に資料を掲載して、伝えるブログがあったからこそ、僕は関心を持てた。見本となるべき素晴らしいブログだと思う。表現もおどろおどろしくなく、ライトに読める。そのように読みやすいスタイルをキープして管理人が書いていることがブロガーの僕には分かる。
さて、この最終処分場は、6人の地権者が、災害がれきの焼却灰の受け入れの反対のために、今後の契約を結ばないでいる。
最終処分場を拒否することが、無用なガレキ拡散を食い止める最終手段だと思う。つまりこの島田市最終処分場が、最前線だ。
思えば、モンゴルの使用済み核燃料の最終処分場問題があった。モンゴルが受け入れていたならば、日本の原子力ムラはほっと胸をなでおろしていただろう。つまりモンゴル国民が最終処分場にNOを主張したからこそ、日本の原子力行政は苦しい立場に立たされているとも言えるわけだ。
「最終処分場」というキーワードでこの2つの状況は結びつく。
おどろくべきことに、その「最終処分場地権者6人」に、島田市環境課は、突然カネを振り込んできたという経緯がある。最終処分場をカネで買収しようとしたということだ。
当然、6人の地権者は、島田市環境課から振り込まれたカネを叩き返した。
この最終処分場の管理者は、島田市長桜井勝郎氏だ。
昨年、桜井市長は以下のように発言した疑惑がある。
▼島田市長・桜井勝郎が市民を「利己主義者」呼ばわり疑惑 調べたことを共有します。
『貴方みたいな勘違いしている利己主義者は、静岡に来てもらわなくて結構です、静岡の産物も買わなくて結構です、旅行も来なくて結構、他に行くときも静岡県を通らないで下さいお願いします、こちらから丁重にお断りします』
島田市長からの反論はネット上には未だ見つからない。
話は戻すが、公金を、契約しないとしている地権者に振り込む行為は、異常だ。島田市環境課にそれを電話で問うと、市側は契約は続行しているものだとしているという主張が返ってきた。
▼島田市環境課への電凸 公金不正振込疑惑
環境課の担当者は、僕の質問に、うまく返事ができないでいる。環境課の立たされている不利な状況を十分に理解しているのだろう。
契約は相互に契約書を取り交わして行うものというルールを無視している。その責任は、管理者の桜井勝郎氏にあるのは明白だ。
環境課は、弁護士に相談して今後の対策を練っている。
その島田市に対して、現在、6人の地権者が、再質問書を提出している状況だ。
先日の「あんくら島田のブログ」から転載する。
▼島田市最終処分場の地権者さんが立ち入り禁止の看板を立てました|安心して暮らせる島田をつくる市民の会のブログ
『埋め立てる物も、当初の契約と違うものであり、さらに賃貸借契約書・地権者の合意・承認がなないまま、実効支配のごとく強行することは、市が無法状態を作ろうとしており、法治国家には到底考えられない事態であると思う』
凄まじい表現だが、これが実態だ。
今日、島田市からの返事が来る予定となっている。
僕は、地権者さんとコンタクトを取って、直接お会いして、話を聞き、このブログでそれを公開するつもりだ。
この最終処分場の地権者6人を世界中から後押しして、行政の無法を正さなければいけない。桜井勝郎島田市長には、理想に燃えていた時代を思い出していただかなくてはいけない。
コメント
コメント一覧 (1)
でもこんな勝手を許さないために法律があるはずなのです。
自分は専門家でもありませんが、地権者の方々の質問状と市の回答をみた限り、
ただ「これはひどい」とネットで広まり叩かれるだけでなく、
きちんと法律に基づいて(なにしろ明らかに職権乱用罪に抵触すると思います)、
責任者である環境課の担当者や市長が刑事告訴され、裁かれ、罪に服し、
廃棄物が片付けられて更地にされた土地が地権者に還ることを望んでいます。
それにしても「金かけて上物を作ったんだから長期契約、つーか、
こんなヤバイもん動かせないんだから半永久的契約に決まってるだろ。
おたくらの都合なんかしるか、金は払うんだから黙っとけ!」
という旨の市の返答内容は、まんま、ヤクザの地上げ屋ですね。