40

2012年10月18日(木)、小出裕章氏が、ジャーナリスト今西憲之氏の取材に答え、大間原発の原発再開などに触れ「30年代に原発ゼロ」の嘘について説明しています。

▼新著:原発事故後の日本を生きるということ


座間宮ガレイの著書一覧


▼小出裕章が語る「30年代に原発ゼロのウソ」20121018

=====

今西「じゃ、先生。」

小出「はい」

今西「次お願いします。えーっとですね。原発建設工事に付きましてですね。えー、先だってまあ諸般報道があったようにですね。青森県の大間原発は、えー、まあすでに着工してるので。えー、作ってよろしいです、という、方向にどうもなりそうだという、報道がありました。一方であの、九州の川内(せんだい)原発の3号機等はですね、まだ未着工なので、作ってはいけませんという方向になると、いうような報道が、なされています。えー。その一方で、政府は、えー、2030年代に原発ゼロという方針も打ち出しました。けれども、あの、大間原発をこのまま建設していくと、2030年代に原発ゼロというのは足し算引き算をすると、どう考えても、えー、あり得ないのではないかな。という風に、思います。非常に矛盾した、えー、政策かなあと思うんですけれども。えーそのあたりについて先生のご意見をお尋ねしたいと思います」

小出「(苦笑)。もちろん全く矛盾して、いますね」

今西「はい」

小出「え…私自身は、ここまで、きた、事故なんて起こさないという原子力発電所が、本当に事故を、起こして……沢山の人々を苦難のどん底に、落としている現実がある、わけで。ここまで来たんだからなぜ原子力を即刻全部やめないのかと、不思議でしかたがないのです。」

今西「はい」

小出「それで…政府は、ついこないだまで、パブリックコメントというのを求めていて、そのコメントは、」

今西「先生、ちょっと一瞬待っていただいて。後ろ閉めていただいてもちょっといいですか。なんか」

小出「閉める?」

今西「閉めたほうが、音がなんか」

小出「あ、はい」

今西「機械がずうっとアレしてすいません」

小出「これ閉めちゃっていいですか」

今西「そうですね。はい。ちょっと扉を閉めていただいたらちょっと、音がアレなんかなと思って。」

小出「はい」

今西「すいません。申し訳ないです」

※小出、ブラインドも閉めようとする

今西「あ、そこは別にそれで結構です」

小出「はい」

今西「大丈夫です。はいはいはい。すいません。ちょっともう1回…」

※準備の間

今西「じゃすいません。ちょっともう1度お願いします」

小出「はい」

今西「あの、先だって政府からあの、原発建設工事のですね、え…件について、アナウンスがありました。大間原発のようにですね、すでに着工してるとされる原発は、えー、建設してもよろしいですよと。一方で、中国電力の上関(かみのせき)ですとか、九州電力の川内原発3号機などは、着工してないから、えー、作ってはいけませんというようなことになろうかなあと思っています。その一方でですね。政府は2030年代に原発はゼロにするんだという方針も打ち出しました。え…このまま大間原発がですね。建設されて、稼働するとまあ2030年代にゼロというのは足し算引き算で考えるとどう考えてもありえないと。いうことなんですが。それについて先生のご見解をお尋ねしたいと思います」

小出「え…全く矛盾していると私も思います。え…私自身は、絶対に事故を起こさないという原子力発電所が、事実として、本当にひどい事故を起こして、今現在も多数の人々に、言葉で言い表せないほどの、困難を、載せているわけですから。ここまで来たなら、やはりもう原子力から足を洗うという、選択をすべきだと思いますし。原子力発電所は即刻ゼロにすると、いうのがいいと思います。

え…ついこないだまで政府は、パブリックコメントというのを求めていて。政府の求めたあの…コメントを求めたやり方は、2030年に、ゼロ%にするか15%にするか、25%にするかというそういう3択でコメントを求め、ました。それに対して、多くの人達が、ゼロにしろというコメントを寄せた。それも2030年ではなくて即刻ゼロにしろと、いうコメントが多かったというのですね。私は政府が自分でパブリックコメントを求めたのであるから、その集まってきたコメントを、きちっと受け止めるというのが、当たり前の態度だと思う、のですが。え…日本のこの国というのは全然そうしない、のですね」

今西「はい(苦笑)」

小出「それで、野田さん自身は、2030年「代」にゼロを目指すと、いうようなことを言ったわけですが。2030年「代」という、1つだけ、漢字を付け加えた。」

今西「はい」

小出「しかし、2030年代というのは、2030年(※39年の誤り)12月31日までを示すわけで。もともとパブリックコメントで聞いた、2030年までというのと比べると、10年間鯖を読んだ、のですね。漢字を1文字追加して、10年間、詐欺を、働いたわけで。とんでもないことをする人だなと私は、思いました。

ただその、2030年代にゼロを目指すという、その方針すらが、米国からの横槍を受けて閣議決定すらができなくなると、いうことなのですね。もう、今の政権は政権の体をなしていないというか、原子力に関してはまったく基本方針すら持ち合わせていないという、そういうことだと私には、見えます。

え…今、ご指摘くださったように、大間というものの原子力発電所の稼働を認めるのであれば、おそらく動き始めるのは、2020年、です。それで2030年代末まで動いていいといったとしても。本当にそれを守ろうとするなら20年しか動かない、のですね。

今現在、原子力発電所は40年は動かすと言ってきたわけですし。40年を過ぎても敦賀・美浜なんていうものはまだ動かすと言っていたわけで、そうやりながらも、原子力発電所の電気は他のものに比べて、高かったと、いうのがこれまでの有価証券報告書を使った実際のデータで裏付けられてしまっているわけで。

もし20年しか動かすことが出来ないなんていうのであれば、もう到底そんなものやる価値もないもの、なわけですね。

ところが電源開発というその会社は、大間をやると、言ってるわけで。まあ40年間は動かしたいというようなことを、きちっと表明もして、いるわけです。つまりそれはもう2030年代には止めないぞと、言ってるわけですし。そう言ってることを承知のうえで大間を動かしてもいいという、ことは、まあ、現在の政権が2030年代にゼロにするなんてことは、元から思ってもいないということを、証明したことだと思います」

今西「じゃあすいません。続けて。あの、大間原発の話が出たので、え…そこで1つ2つお尋ねいたします。まず大間原発については ですね、いわゆるフルMOXというですね、スタイルで、え…稼働すると、いうふうなことになっておるのですが。え…そのへんについての、フルモックスにつ いての、解説とですね。そして、それについ…てのですね、恐ろしさ、怖さ、危険性というか、そのあたりについて、教えていただけませんでしょうか」

=====
続き:小出裕章が解説「プルトニウムと大間原発フルMOX原子炉の関係 10/18(今西憲之)

座間宮ガレイの著書一覧