拡散予測は全原発でミスが判明したが、それを担当していたのが孫受けのシー・エス・エー・ジャパンの社員1人だけだったことを東京新聞が報じている。

まじかよ……。


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▼担当 孫請け社員一人 規制委 全原発で拡散予測訂正(東京新聞)

『原子力規制委員会は13日、原発で重大事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測の訂正版を公表した。ミスが相次いだ背景には、予測作業を孫請けのコンサルタント会社の社員1人だけで実質的に担当していたことが、規制委の検証で明らかになった。発注した旧経済産業省原子力安全・保安院(廃止)は丸投げ、元請けの原子力 安全基盤機構(JNES)は内部で仕事を押し付け合い、孫請けは注文内容が変わるたびに大わらわー。そんな中でミスが広がった。』

これまで、孫請け社員が、原子力安全基盤機構に出向して作業していたとされていましたが、その実態が明らかになってきました。

『「思い違い」「電卓で手計算」「入力ミス」「何らかの理由で忘れた」。規制の検証報告には、ほぼ1人で作業した孫請け会社シー・エス・エー・ジャパン(東京都)のミスが多数挙げられた。』

なんともショボイ話になってきました。

あれだけの拡散予測を、保安院が丸投げした下請け(原子力安全基盤機構)がさらに孫請けに丸投げし、その孫請けでは実質的にたった1人で作成したと報じられている。

しかも「電卓での手計算」……。

たった1人に、日本中の原発の事故シミュレーションを任せていたということになります。

それがそもそも荷が重すぎる仕事であるように僕は思います。

社員1人の責任にしておくわけには行かないでしょう。

『シー社は2010年、同じような拡散予測をJNESから受注。その流れで今年4月、今回の予測を再び受注した。』

『前回の予測はJNESの内部検討資料用だったが、今回の予測は自治体への配布を前提とした正式な予測。当然、精度が求められ、作業量も大幅増。納期も短いのに、シー社の社員一人で作業する体制は、そのままだった。』

前回の予測と今回の予測、どれだけ報酬が違っていたのか、当然気になりますねえ。

『JNESでも担当者は実質的に1人だったが、組織再編もあってどの部署が担当なのかあいまいになった。「自分はただの窓口役」などと仕事を押し付けあうような場面もあったという。』

ああ……。平時でもこれですか……。

『発注者の旧保安院もミスを拡大させた。7月に予測結果はほぼまとまっていたのに、8月に方位別に予測するよう注文変更、9月には年間の全気象データを反映して予測するように再び変更。扱うデータは73倍にまで急増し、その過程で変換ミスなどが起きた。』

当初、1人で担当できた仕事量だったが、その後、そうではなくなったというふうに考えることができるんでしょうか。

それにしても1人ではなく2人以上なら、その時々でチェックしあって仕事を進めていけると思うんですよね。

『また旧保安院と規制委は、この間データを自ら検証することは全くなく、規制委はJNESから渡された報告書をそのまま発表しただけだった。(大村歩)』

ここがもっともダメなんですがね。

ここについて、もっと調査して報告していただきたいものです。

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