アメリカ海軍東京電力を提訴アメリカ兵8名がトモダチ作戦において、東電が嘘をついたせいで無用の被曝をしたと、東京電力を相手に訴訟を起こしている。

その続報を、僕の知人が日本語に訳してくれた。

沖縄米軍基地法の現在


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Local Sailors Sue Japanese Utility Over Radiation | NBC 7 San Diego

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以下、翻訳していただいた記事です。

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当地の海軍兵、被爆を理由に日本の電力会社を訴える

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2012年12月29日(土)|更新2:33 PM PST

8 名の米国海軍兵が東京の電力会社を相手に訴訟を起こしている。兵士らが人道支援を行った領域の放射線レベルが高いことについて同社はウソをついたと主張している。NBC 7のリーア・サットンは、この訴訟の原告のうち2名、当地の海軍兵であるリンゼイ・クーパーとキム・ギーゼキングに話を聞いた。

8名の米国海軍兵が福島原子力発電所を運営する東京の電力会社を相手に訴訟を起こしている。津波により原子炉事故が起きた後、原告らが人道支援を行っていたエリアにおける放射線レベルが高かったのに、同社はウソをついていたと主張している。

この訴訟は、先週、サンディエゴの米国地方裁判所に、現在日本政府の所有となっている東京電力株式会社を相手どって提訴された。原告には2011年3月の事故の7ヵ月後に生まれた兵士2名の乳児の娘も含まれている。

海軍兵らは、サンディエゴを母港とする米国空母ドナルド・レーガンに乗務しており、同空母は、地震と津波の後、仙台市民に食料や水を運ぶ「トモダチ作戦」を遂行していた。

海軍兵の主張によれば、支援要員が「安全ならざるエリアに急行する」ように、日本政府は「原子炉のメルトダウンについてウソをついている間ずっと」空母の乗組員に危険はないと繰り返し言っていたと。

訴状によれば、米国海軍は日本政府からの情報に依存していたが、日本政府は、損壊した原発より大気中に放射能が漏れ出していたことを後になってようやく認めた。

東電の東京本社に回答を求めるメールを送ったが、即答はなかった。

37ページにわたる訴状には、福島原発事故とその対応に関する多くの報告が引用されているが、自分たちの本当の被爆量を知った後、海軍兵らは様々な検査を受けてきており、また、将来にわたり定期的に検査を受ける必要がある。

原告らによれば、ガン発症のリスクと寿命が短くなるリスクがあり、その結果、多大な精神的苦痛を受けている。

海軍兵らは、損害賠償として2億ドル以上を求めている。海軍兵一人につき、1千万ドル以上を求めている。

海軍兵のうち2名は、昨日[サンディエゴ近郊の]エンシニタス市で弁護士と面談している。

原告代表のリンゼイ・クーパーは、空母ロナルド・レーガンの乗組員として日本で軍務についた後、病気になった、とNBC 7に語った。

クーパーは、乳がんの多い家系に生まれており、被爆のために自分自身もガン発症のリスクが大きくなったと考えている。

また、クーパーは、胃腸障害(一般に被爆に関係する)、体重管理・甲状腺関係の障害、および、偏頭痛も起きている。クーパーは、空母ロナルド・レーガンでの軍務期間が原因で、精神面も患っている、と語る。

「胃腸障害が現れてきており、苛立たしい思いです」とクーパーは語る。

当地在住のキム・ギーゼキングも、この訴訟の原告の一員である。空母ロナルド・レーガンの飛行甲板での軍務期間のために、健康被害がいくつか発生していると、NBC 7に語った。

ギーゼキングは、トモダチ作戦を遂行中に、娘のオータムを妊娠していたことを知らなかった。この乳児は、この訴訟の第9人目の原告である。ギーゼキングは、娘のオータムが被爆のために、将来、健康被害が出てくる可能性があると心配している。

東京電力株式会社は、この訴訟に対しまだ何の発表もしていない。NBC 7は同社にコメントを求めたが、回答はなかった。

著作権 AP / NBC 7サンディエゴ

出所: http://www.nbcsandiego.com/news/local/US-sailors-sue-Japanese-utility-over-radiation-185092741.html#ixzz2GoF4nkPk

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ちなみに、海軍兵8名の被曝した線量は不明ですね。

一説によると、アメリカの地方裁判所へ、東京電力を訴えても、その結果が国際的に効力があるのかという話もあります(事実は僕は未確認。調べます)。

また、本文中には以下のようにあります。

『海軍兵の主張によれば、支援要員が「安全ならざるエリアに急行する」ように、日本政府は「原子炉のメルトダウンについてウソをついている間ずっと」空母の乗組員に危険はないと繰り返し言っていたと。』

この文脈では、日本政府が、危険はない、と繰り返し言っていた、となっていますね。

日本政府が直接、アメリカ海軍に対して言っていたのか。それともマスメディアでそう言っていたのを、指しているのか。この文からは不明です。

日本政府が安全を繰り返していたことのそもそもの一義的な責任は東京電力にあるということなのでしょうか(はっきりしない)。

この海軍8名が東京電力を訴えたことが、今後どのように進むのか。どのように外交上の駆け引きに利用されるのか。注目しておきたいところです。

とりいそぎ。

翻訳して下さった、親愛なるkazko kawaiさん、ありがとう。
逆転―アメリカ支配下・沖縄の陪審裁判 (岩波現代文庫)

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