TPP製薬堤未果

報道ステーションサンデーで、堤未果さんが、TPP参加で、日本の医療制度、皆保険制度が崩壊するシナリオを具体的に語っています。

知的所有権の保護・強化によって、アメリカの製薬会社が高い薬価の薬を作り続けられるというシナリオ。それによって、高価な医療保険を負担できない日本では、皆保険が形骸化するだろうという予測を述べています。

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それでは、報道ステーションサンデーの文字起こしです。

長野「TPPの総理の参加表明なんですが、2週間前から決まっていて、なんとそこに反対派に密命を与えていたという」

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後藤謙次「非常に安倍さん、政権をとって以来、戦略的なんですよね。今、西川さんでてましたけれども。例えば野田聖子さん、総務会長ですね。自民党の最終方針決める人なんです。この野田聖子さんは、郵政民営化で反対してですね、自民党一旦離れたんです。それを戻したのが安倍さんなんですね。その恩義を感じてる人が今回の色んな要路にいるんです。これもですね、安倍さんが反対派の封じ込めの、見事なこう戦略、練ってるんですねえ(笑)」

この人は、ニヤニヤして顔を赤らめて、安倍晋三を持ち上げていますが、政局を語っているだけなのですね。

見ていてこっちが恥ずかしくなります。

権力の監視というジャーナリストの本分を何処かに忘れてきたようです。

これから登場する堤未果とはジャーナリストとしての器量において、比べ物になりません。

長野「さてこのTPPなんですが。堤さんはずうっとアメリカで取材をしてらっしゃるんですけども。アメリカも日本政府も、日本の皆保険制度は、手を触りませんよって言ってます。どうなんでしょう。TPPで実際に日本の医療は変わる可能性ははらんでるんですか?」

TPP参加国中8割をしめるアメリカ製薬会社の圧倒的なパワー

TPP製薬堤未果

堤未果「あの、すごく変わる可能性は高いです。で、もちろん皆保険制度自体は交渉のテーブルには載ってないです。それはあの、本当の事を言ってると思うんですけども。ただですね、交渉参加国11カ国の中で、製薬に関してはアメリカが8割なんですね。ですから非常にこう……力が強いこと。

それから知的財産所有権、について、これを保護を強化する、ということをずうっと交渉の中でアメリカは主張してるんです。

で、 それはどういうことかといいますと。例えば薬の特許権を延長する。そうなるとなかなか安いジェネリック薬が作れなくなったりとか。それから新薬の承認過程をもっと迅速化するとか。もっとこう新薬というのは高いわけですね。それがもっともっと入ってくる、ということになります。

それからもう1つはですね。TPPは日本は関税の話ばっかりされてますけれども。実はメインは非関税障壁、ですから、ここにサービス、医療、投資、っていうのが入ってきます。でそうなってくると、薬の値が、薬価がまず高騰しますし、それから医療保険もアメリカの会社がまあどんどん参入してくる。

そうなったときに結果的に、薬価があがった場合に、国民皆保険を残していたとしても、皆保険でカバーしきれなくなりますよね。

結局全部国庫で負担するのか、って話になるとそれは無理ですから。多分こう自発的に日本国内から、もう皆保険が維持できないから混合診療にしてくれと、そういう形で段階的に、混合診療が解禁されてく。」

具体的に、医療制度の崩壊のシナリオを語っていますね。

長野「結果的に皆保険制度が崩れてく可能性もあるという」

TPP医療制度堤未果

堤未果「皆保険制度は残るかもしれないんですが。皆保険でカバーできる薬が、どんどん、あの…自費…自己負担のほうが儲かるので、そっちに製薬会社もいれますよね。そうすると、お医者さんに行くたんびに、じゃあ薬はバージョンアップしましたけど、もう皆保険きかないから、じゃああの、これ、今度自己負担になります、ってことが段階的にこっちが増えてくわけですね。それで形骸化するっていうのが一番、大きいと思います。」

いやあ細かい。

ざっくり言うと、

  • 知的所有権の保護・強化によって、アメリカの製薬会社が儲かるというシステムを創りだそうとしている。
  • そのせいで、日本の皆保険制度は、形骸化し、混合医療を選ばざるをえない。

そういうシナリオなわけです。

TPP以前に、ベビーブーマー対策として医療の公的負担を減らす風潮

これは管理人の意見ですが、特に日本や韓国は、高齢化が極端に進行していますので、政府は、医療負担をこれまで以上に抑えたいという願望を持っています。

つまり、TPPとは関係なく、公的な医療負担は減らされていくことになります。その上でTPPによる「アメリカの高い医薬品」が、公的な医療負担の切り捨てに拍車をかける、というわけです。

最近2050年の未来について、論じる本が次々と出版されていますが、それを読むと、高齢化に対してどのように対応するか、つまり、政府の支出を減らすのか、ということが真剣に論じられているわけです。

興味のある方は読んでみるといいでしょう。

さらに具体的に言うならば、第二次大戦後のベビーブーマー、つまり団塊の世代がいなくなるまで、どうやって国を経営するか、という問題なのです。

つまり、世界中の経済評論家を動員した世論作りが行われているのですね。

そういう問題を解決するための1つの策が、医療制度による公的負担を減らすこと、なわけです。これは世界中の国家が取り組んでいるわけです。

残念ですが、世界中のベビーブーマーにとって、深刻な状況と言わざるを得ません。

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長野「今ちょっと提さんも触れられたんですけども。まあ、メリットもありますよと言ってる方がこちらの方で、社会医療法人の石心会の事務局、経営企画部長の牛越さん。自由診療で高度な医療が育ちます。アメリカの新薬が入りやすくなりますと。まあこの、リスクに対して、では私たちはどのような覚悟を持って、いればいいのかと。どういう価値観の転換があるのか。どうも見えないんですよね」

後藤謙次「そうですよね。あの、今回のTPPなんですがね、ちょっとこれまた、今回もマンガにしてもらいました。」

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実のない話なので省略します。

長野「もう、16回もダンスパーティーが行われてるんですよね。堤さん、どうなんでしょう、このへん」

日本が交渉参加できる9月の主催国は……アメリカ!

TPP医療堤未果

堤未果「ただ、今からですと、あの、アメリカ議会の承認を得て日本が入れるのは9月なので。もうダンスパーティー終わる直前ですよね。でなおかつ、9月というのは主催国はアメリカですから。そこで初めて、ダンスの種類? 何のダンスを踊っていたのかをそこで見て、でそこから、で自分はこっちのダンスが踊りたいという余地がもうほとんど、ないですよね」

日本が参加する9月は、主催国がアメリカなのですね。

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後藤謙次「まあそこはちょっと安倍さん、若干早く決断したのは、7月ぐらいにできたら、入れたらいいのかってのがあるんです」

この人はどこまでも安倍晋三を持ち上げようとしますね。

長野「それでもね、皆さん、年内には取りまとめようとしていますから。とにかくどういうパートナーを日本が組むか」

後藤謙次「ということですね」

長野「そこの勝負ですよね」

という意味のない会話があって。

日本は、リークで情報をかき集め交渉するしかない

TPP医療制度堤未果

堤未果「今その、ダンスパートナーたちが今何を話しているかが、とりあえず見れませんから、9月まで。だから本当に、水面下でやるといっても情報が出てこないですよね」

長野「いやー、だからそのへん、リスクに対する情報公開とか交渉の経過報告とか、本当に公開していって欲しいんですけどね……」

堤未果「だから安倍さんは本当にこれ、リークでちょっとずつどこかからリークをとるしか無いんじゃないですかね(苦笑)

政府は、TPP参加による農業・林水産業の損害額の試算結果を発表しています。

つまりは、苦しむ人間たちが一定数存在することを前提に話を進めているわけです。おそらく、これから、安倍内閣は、農家への補償などを打ち出して、支持率低下を防ごうとするでしょう。

そうなれば、農家はカネを手に出来ますが、日本の農業は衰退することは確実です。

医療制度については、TPP参加によって政府の懐は痛まないようにするでしょう。懐が痛むのは、国民ですね。だから政府は平気なのですね。

そして、農業においても、水産業においても、医療制度についてもそうですが、すべては経済的な視点でしか語られないわけです。

反対派の人は、社会へ警告するという役目をつとめる必要があります。それは社会に無くてはならないものです。堂々と胸を張ってやりましょう。

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