元原発作業員石澤治彦告発

元原発作業員の石澤治彦さんが、実名で、原発作業の壮絶な実態を告発しています。
石澤さん自身がFacebook上で報道を訂正した箇所を含め、お伝えします。
▼参考:福島原発 現場監督の遺言/恩田勝亘


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▼最終更新 05月05日 20時54分:原発元作業員:警報の中、線量計外し汚泥除去 実名で証言- 毎日jp(毎日新聞)

『◇福島県双葉町出身の47歳

 東京電力福島第1原発などで18年間、原発作業員として働いた青森県弘前市の無職、石澤治彦さん(47)が毎日新聞の取材に応じ、放射線量の高い場所では線量計を持たずに働くなど、危険な被ばく労働の実態を証言した。元原発作業員による実名での証言は異例。石澤さんは健康の悪化から失職して妻子とも別れたといい、「自分と同じ後悔は誰にもさせたくない」と口を開いた。【袴田貴行】』

石澤治彦さんは、過去において、原発で働いた作業員なのですね。原発事故後、実名での告発は僕も見たことがありません。

『 ◇「工期優先、被ばく隠し」離職・闘病の実態も

 石澤さんは福島県双葉町出身。20歳から9年前まで、福島第1原発を中心に各地の原発で働いた。個人事業主の立場で元請け企業と請負契約をし、主に現場の線量をチェックする放射線管理員を務めた。』

個人事業主の立場で契約していたのか。こういう契約の形について僕はあんまり知らないな。

で放射線管理員をやっていたと。放射線管理員とは、作業を直接する人ではなく、線量をチェックしたりする立場のようですね。

上限 毎時10シーベルトの測定器の針が振り切れたプラント改良工事

『 石澤さんによると、同原発1号機のプラント改良工事に従事した93年ごろ、圧力抑制室にたまった汚泥の除去作業で線量を測定しかけたところ、累積線量を測る個人線量計の警報が鳴り出した。しかし、元請けの現場監督から工期が遅れるとして続行を指示され、被ばく隠しのため線量計は外した。毎時30シーベルト(※訂正 10シーベルト)まで測れる放射線測定器の針が振り切れ、防護服を着ても作業できないレベルだったが、同僚約50人とバケツリレーで汚泥を除去した。』

※毎時30シーベルトの箇所について、石澤治彦さんはFacebook上で「10シーベルト」と訂正していました。

っと、ミリシーベルトじゃなくて、シーベルトなんですね。。。死に直結する数字です。

情報が多く詰まっている箇所ですから、情報を整理します。

  • 93年頃の福島第一原発 プラント改良工事 圧力抑制室に溜まった汚泥の除去作業
  • 50人でバケツリレー………。汚泥を除去
  • 累積線量をはかる個人線量計の警報が鳴る(!)
  • 毎時10シーベルトまで測れる放射線測定器の針が振り切れる(!)

ああ、整理するとわかりました。

これ、事故ではなくて、プラント改良工事ですからね。。。。

『 今も所持する放射線管理手帳に記された累積被ばく線量は95・15ミリシーベルト。法令上の被ばく線量限度内だが、しばしば線量計を外して作業していたため「実際はその5倍か10倍か分からない」。』

当然そうなりますよね。

ちなみに、福島第一原発の形のBWR型は、事故以前から作業員の被曝量が多いとして問題になっています。

▼参考:福島原発 現場監督の遺言/恩田勝亘

話を戻して。

高濃度汚染水のプールに転落するも東電は公表せずと告発

『 また同年ごろ、1号機で炉内の冷却水を循環させるジェットポンプの清掃に携わった時には、同僚と誤って高濃度汚染水のプールに転落。同僚は右腕骨折の重傷だったが、元請けの現場監督は「けががばれないように放射線管理区域から出るように」と指示。事故は公表されなかった。』

うわあ。

  • 高濃度汚染水のプールに転落
  • 同僚は右腕骨折

これ、高濃度汚染水のプールに転落したことだけで事故ですよね。

どれだけ過酷な作業なんだ。

石澤さん自身は、健康診断書を偽装し労働し続けた

『 35歳ごろからは難聴や倦怠(けんたい)感に苦しんだ。妻と2男1女を抱え、失職を恐れて病院の健康診断書をパソコンで偽造し、元請け企業に出すようになった。だが38歳の時に元請け指定の病院で健診を受けさせられ、白血球の異常増加が判明。「もう働かせられない」と言われ、診断書偽造の弱みもあって争わずに職場を去った。体調悪化で別の現場で働くこともできず、自ら切り出して妻と離婚した。』

だめだ……胸が苦しい。

現在 狭心症の発作や重度の糖尿病に苦しんでいる

『 今は月6万3000円の生活保護費をもらい、弘前市内のアパートで暮らす。狭心症の発作や重度の糖尿病で寝込む日も多い。こうした疾患と被ばくの関連性を指摘する専門家もいるが、相談した医師からは「因果関係は分からない」と言われた。』

  • 狭心症の発作や重度の糖尿病

これでもわからないのか。

医学ってどうなのよ。

「双葉町ネット」を立ち上げ、「福島県 真実の報告書」で告発

『 そんな日々を送りながらも、ふるさとの仲間と今年3月、原発事故による避難生活が続く福島県双葉町民の苦悩や県内の除染の状況などをフェイスブックに書き込むグループ「双葉町ネット」を結成した。4月22日には東京都内で活動報告会も開いた。

 「苦労をかけた家族も福島で避難生活を送っている。罪滅ぼしも兼ね、ふるさとの苦境を全国に発信し少しでもよくしていきたい」』

どうやら「双葉町ネット」は現在非公開のようですが、有志が、双葉町ネットを応援するFacebookページが立ち上がっています。

「福島県 真実の報告書 双葉町ネット」を勝手にどんどん広める会 | Facebook

さらに、双葉町ネットが告発した「福島県 真実の報告書」は以下で読めます。

福島県 真実の報告書 双葉町ネット

どうやら、有志の人が立ち上げたサイトのようです。サイトの右上からPDFファイルをダウンロードするのがオススメです。

サイトでは、告発動画なども見ることができます。

東電は「確認できていない」

『 ◇東電広報部「確認できない」

 石澤さんが証言する労働実態について、東京電力広報部は「調べたが、現時点ではそのようなことがあったという事実は確認できていない」としている。』

おそらく実名で石澤さんは告発したのでしょうから、今後の告発次第では、東京電力を相当追い詰める可能性がありますね。

最後に僕の個人的な思いをちょっと。

僕はFacebookでこの石澤さんと絡ませていただいています。ブログTOPで掲載した写真はちょっと鋭い目つきですが、そりゃそうです。告発するための会議の時の写真なんですから。普段の人となりの優しさが、Facebookを通して伝わってきます。(おれみたいなネットの片隅で会ったことがない人に対しても、ちゃんと接してくれますね)。僕はこの人が好きだなあといつも思っています。そしてもちろん同じくらい双葉町ネットの人たちのことも好きです。いつも何とかしたいんだという気持ちが伝わってきます。もしあなたが原発事故について真剣に考える切っ掛けをえたいならば、上記のリンクから報告書を読むことをおすすめします。

報告書の1ページ目に目を通せば、あなたは、これをすべて読まなくてはいけないと思うでしょう。

ネットの片隅からではありますが、そういうふうに感じています。

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