高レベル放射性廃棄物輸入価格

核のゴミ、1本1億2800万円 英に委託の処理費、95年の3倍:朝日新聞デジタル

『核のゴミ、1本1億2800万円 英に委託の処理費、95年の3倍
2014年5月26日05時00分

青森県六ケ所村に4月、英国から返還された高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の輸入価格が、1本あたり1億2800万円だったことが税関への申告でわかった。過去最高額で、海外に処理を委託した廃棄物の返還が始まった1995年の3倍。管理や輸送の費用がかさんだとみられる。費用は電気料金に上乗せされる。』

輸入価格?

ものすごい違和感のある表現ですね。

なんと、1995年の3倍の価格になっているとのこと。この辺りは、どの程度想定の範囲内なのでしょうかね。

チェルノブイリから来た少年 上 (竹書房文庫)

再処理推進で、プルトニウムと高レベル放射性廃棄物のコストがかかり続ける

『 原発から出る使用済み核燃料を再処理して再び燃料として使う「核燃料サイクル政策」について、政府は4月、閣議決定した新たなエネルギー基本計画のなかで「推進」するとしたが、再処理で出る核のゴミの費用もかさむことで、サイクル政策の非経済性が改めて浮かんだ。』

これはどういうことかというと。

  • 国策・・・再処理推進(再処理してプルトニウムを抽出し原発で燃やす

なわけですが、これには

  • 六ヶ所再処理工場とプルサーマル(プルトニウム型原発)の稼働

が織り込んでいるわけで。

ただし、六ヶ所再処理工場が動かなければ、

  • これからも海外で再処理して、プルトニウムと高レベル放射性廃棄物を輸入し続ける

ことになるわけですね。

日米原子力協定で決められた、英仏での再処理

『 再処理事業では新たな燃料のほか、利用不可能で強い放射線を出す高レベル放射性廃棄物も発生する。六ケ所村にある日本の再処理工場はトラブル続きで完成しておらず、電気事業連合会によると、日本は69年以降、英仏両国に送って再処理を依頼してきた。』

日米原子力協定附属書1 再処理、形状若しくは内容の変更又は貯蔵のための施設にて、

  • 英仏両国の施設(セラフィールド、ラ・アーグ)で再処理すること

が定められています。

ちなみに日本の電力会社は、セラフィールドの再処理施設(ソープ)の建設のために莫大な費用を支払いました。イギリスの新聞に意見広告を出したくらいです。

六ケ所で一時保管が続けられている

『 再処理でできたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料などは英仏から日本の各原発に順次運ばれて一部は使われてきた。一方で、高レベル放射性廃棄物を固めた「ガラス固化体」も95年以降、六ケ所村に返還されている。固化体は円柱形で直径約40センチ、高さ約1・3メートル、重さは約490キロ。地下深くに埋める地層処分を目指すが、処分場の候補地は決まっておらず、六ケ所村の施設内で保管されたままの状態だ。』

プルトニウムウラン混合酸化物燃料(MOX燃料)は、平たく言えば、

  • プルトニウム燃料

ですね。

日本の原発は、大雑把に言うと、

  • ウラン燃料を燃やす原発
  • プルトニウム燃料を燃やす原発(プルサーマル

に分けられます。

ガラス固化体の価格を隠す電力会社

『 固化体の返還は今年4月が16回目で、132本が入った。固化体を所有する各電力会社は「私企業間の契約のため」として価格を明らかにしていない。』

東京電力なら明らかにしなくてはいけないんじゃないですかね。

プルトニウムの価格はいくらなんだろう。

高レベル放射性廃棄物1本の価格1億2800万 当初の3倍

ガラス固化体輸入価格

『 だが函館税関八戸支署への届け出によると、4月に管内に入った固化体の輸入総額は169億3800万円で、1本あたり1億2800万円。13年2月の前回は1億2200万円で、95年4月の1回目は4400万円だった=グラフ。』

価格はどうやって決まってるのでしょうかね。

おそらく、イギリスから足元見られてるんでしょう。

イギリスや仏での保管料は価格に入ってるのでしょうか。

もちろん輸送費・燃料費もかかりますしね。

ひょっとすると、ガラス固化体自体も資産価値があるとされてるのでしょうかね。

イギリスの都合で価格が上がり続けている?

『 固化体はテロ対策などのために管理や輸送に厳重な警備が必要となる。また、再処理を委託した英国の工場でトラブルが相次ぎ、事業費もかさんだとみられる。固化体は英国に約640本残っており、19年までに順次運ばれる予定だ。』

警備費用もそりゃかかりますね。プルトニウムの輸送には米軍も関わってたりしますし。

プルトニウムって持ってるだけでお金が莫大にかかるわけです。

あがったコストは、国民から徴収する電力会社

『 使用済み燃料の再処理費用について、各電力会社は電気料金算定のもととなる経費「原価」に組み入れている。東京電力福島第一原発事故後に相次いだ電気料金値上げの際も原価に入れて申請し、認められた。 (大谷聡)』

やれやれ。

ガラス固化体の価格もそうですが、プルトニウムの価格も明確にして欲しいですね。