座間宮_沖縄市_選挙
毎度お騒がせいしています。座間宮です。ブログの更新が滞り失礼しました。先日沖縄市の教育委員会の生涯学習課にて、選挙の講義を2種類してきました!
教育委員会が主催する選挙の講義は、沖縄県といえど初めてではないかと職員の方が言っていました。

もちろん、私の講義の是非の議論はあったと聞きます。それもまた民主主義だと思います。沖縄は皆さんご存知の通り、基地問題があり、私の話がどういう影響があるのかについて、様々な方が心配されるだろうと推測します。

だからこそ議論があることは大切だと思っています。

民主主義(=民主制)は、選挙が大前提となっています。「正当な選挙」を行って国会で代表者を通じて行動するものと憲法の前文の出だしに書いてあります。ですから、選挙は民主主義のために本当に大切なものだと思います。

だからこそ私は、「民意」について大事にしています。

午前の講義では、私達の民意は世代ごとにどの様になっているのかについて中心にお話させていただきました。

朝日新聞が行った2016年の参院選の出口調査では、以下のような結果になりました。
朝日新聞_出口調査_2016年_参院選
これを見ると、世代ごとに何を理由にして投票したのかがわかります。20代30代40代の特徴は、子育て支援です。50代60代70代以上の特徴は社会保障です。社会保障は、10代から二桁になっていて、どの世代でも必要だと思う人が二桁以上いることがわかります。見過ごしてはいけないのは、経済は、30代50代で高まり、60代以降は低下することです。

少し前のグラフではありますが、世代別の民意を考えると、40代以前の民意と、50代以上の民意とでは、様子が違うのです。ですから、政党もこれを踏まえて考えますし、若い世代は50代以上の世代の民意について不満を保つ場合もあります。シルバーデモクラシーという言葉はこのことを示しているとされます。

ただし、子育ての課題は、少子高齢化の課題でもあり、過疎化の課題でもあり、特定の世代の課題だけではないのは事実。自治体の税収にも影響します。

同時に、社会保障の課題は、全世代の課題です。10代もいずれは社会保障を願うことになる。将来的に社会保障の存続を願い改革を願います。50代以上はもちろん願いますし、自分の年金が減るような改革は望真名井傾向もあるでしょう。同じ社会保障でも世代ごとに願うことが異なっている場合もあります。

このように同じ政策でも世代によって意識が異なる場合があるけれども、必要か不必要かと聞かれればどれも必要だということになる。

このような世代ごとのニーズの違いによって対立が起きうるのが選挙でもあるけれども、手を取り合って協力することもまた選挙です。特に子育て支援のニーズを実現するためには、50代以降の世代との相互理解が必要になるとも言えます。

これらのことを踏まえて話したのが、午前の選挙の講義でした。

夜の講義は、民主主義の力を感じるための「実践編」です。これが本当に興味深い内容になりました。


座間宮_沖縄市_選挙

これは、何をしたのかというと、参加者約10名強の皆さんに、メモ用紙を配って、「幸せになるために必要なこと」を匿名でいくつでも書いてください、とお願いして書いていただいたものを回収して、1つ1つの願いを読み上げながら、すべての意見について

「この意見に共感する人はどれだけいますか?」

と共感の挙手を求めたものです。すべてを読み上げて共感の挙手をしていただくと、それだけで2時間の講義のうち2時間使ってしまいました。だけども私はこれが本当に大切なのではないかと思って行っています。

沖縄市というところで講義を行うのですから、地域性が現れます。もちろん沖縄市の外から参加する方もいらっしゃるので、沖縄市の民意ということはできませんが、沖縄市中心にお住まいの方の民意と言えるものが現れると思って行いました。

すべての内容をご説明はするのは大変なので省略しますが、大変興味深いことが1つありまして、私も大変衝撃を受けました。

ある方のメモ用紙に、こう書いてありました。

「旅行」

何の変哲もない2文字です。これについて共感の挙手をお願いしたところ、他の意見とは違う勢いで、全員が手を上げたのです。

私は大変驚きました。ちなみに私はこんな仕事をしていますが、旅行はそんなに好きではなかったりします笑。だからこそ「旅行」という願いに強い共感が現れたことに強い関心を持ちました。

「どうして皆さん『旅行』にそんなに共感するんですか?」

こうやって私は一つ一つ「理由」を聞くようにしています。ただの共感の人数だけでは共感の「理由」は見えてきません。だけども、理由があるから共感が生まれるのですから、大切です。

その理由の中にこういうものがありました。記憶で書きます(あとで確認します)

「沖縄は、車でどこに出かけてもすぐに海だから、私達は旅行に行きたいんです」

この意見について、参加者全員が強く強く頷いたのです。

これは、石川県小松市という本土の平野部で生まれ育った人間からは生まれない気持ちです。そしてこれは選挙では決して争点になりにくい、人々の思いのひとつなのではないかと思いました。

大変この意見で盛り上がり、ある人がこういいました。

「鹿児島まで、橋でつないでほしい」

皆さん爆笑です。ただしこの意見への共感は半分くらいでした。現実的ではないと思ったのかもしれません。ただし、その爆笑のムードからは、現実には難しいかもしれないがそういう思いがあるよという気持ちが伝わってきました。

私は、こういう潜在的な人々の願いについて、細やかに知る必要があると思っています。沖縄では基地問題が大きな争点のなっているのは事実です。経済もそう。それはそれで重要ではないかと思います。

同時に、実は政治家やマスコミが捉えきれていない「民意」が存在するのもまた事実です。

旅行に行きたくていけるひともいれば、行きたくても行けない人もいることでしょう。個人の経済状況で旅行に行けるかどうかは決まります。

そういえば、沖縄は、「観光客」の誘致については真剣に取り組んでいると思いますが、県民が旅行に行くことについては、政治力では解決できていません。

これを政治が解決するかどうかの是非はもちろんあります。それでも旅行に行きたいというのは、県民の中で多くの人が願っていることである可能性もあるのです。民意とは本当に興味深く、大切なものではないかと思います。

沖縄の基地問題については、沖縄市では、そこまで強く出てこなかったということにも注目です。「戦争をしない、させない」という答えが1つだけありました。例えば名護市と沖縄市とでは民意に違いがある可能性もある。この地域性にも注目しておくのは大切なのではないかと思います。表に出やすいものもあれば出にくいものもある。

私のこのアプローチで表に出るものもあれば、出ないものもあります。出るものも民意ですし、出ないものも民意です。少なくともマスコミなどの世論調査では、「旅行」についての民意は出にくいものかもしれません。選挙においては政治的な課題とは見られにくいため、出にくいとも考えられます。

もちろん旅行だけではなく、様々な意見が出ました。1人5個書いたら、13名で約70個の「幸せになるために必要なこと」が出てきます。

これらがあつまったものはマスコミとは違いますが、これもまた民意ともいえます。ディスカッションが行われる中で、もっともっと話し合いたいという人もいました。

これまで、このアプローチでの講義は、全国でまだ10回も行っていないのですが、どこで行っても、皆さん満足していただいているように感じます。その理由について私も分析しますが、自分の意見を多くの人が共感したり議論したりすることに喜びがあるのではないかということや、思っても見なかった意見が出てそれについて考えることができるということや、参加した人たちそれぞれが、顔を見ながら繋がりを感じられるということなどが考えられます。あるいは、これまであまりメディアが取り上げられなかった意見がでることも理由なのではないかと思います。答えはたくさんありますが、沢山の答えがあることが大事であり、私はこれからもそれを見つけ続けたいと思っています。

そして、こういった細やかな民意が、どのように政策に反映していくのかに注目します。私達は国民主権です。民意が政策に反映されているのか、いつも気になっています。大きな争点や公約ももちろん大切です。そのうえで、このような普段は表に出にくいニーズがどこまで公約化されるかにも私は注目していると思います。

私にとって、本当に嬉しい時間となりましたし、教育委員会のかたも満足されていたとご意見をいただけたことも嬉しいです。このアプローチが必要な方は、ぜひ私まで気軽にご連絡ください。

座間宮ガレイ
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