毎度お騒がせいしています。日本選挙新聞代表の座間宮です。この度、はじめてのラジオ出演をしてまいりました。それも沖縄県知事選挙の翌日のRBCラジオです。ご縁がありまして、沖縄県知事選挙の分析について語ってまいりました。当選された玉城デニーさんにも少しインタビューさせていただいております。スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
以下、文字起こしです。知人のFurusawaYukakoさんが時間をかけて文字に起こしてくださいました。ありがとうございます。
〈書き起こし保存版〉
10月1日 沖縄RBCiラジオスペシャル
【県知事選 当選者に聞く】
◇RBCiラジオ 土方アナウンサー
◇沖縄新知事の玉城デニーさん
◇「日本選挙新聞」編集長 座間宮ガレイさん
☆土方アナウンサー (以下、土方アナ)
基地問題、経済振興、県民の暮らし、様々な争点を巡って、自公政権が推す候補と、県政与党が推す候補が、事実上の一騎討ちとなった沖縄県知事選挙。玉城さんには、このRBCラジオのスタジオも、一つの転機、スタートの場所ですから、いろいろと話して下さるのではと思います!(注:デニーさんは元ラジオDJ!)
最終的な得票数は、玉城さんが県知事選で過去最多数となる396632票、自公に加え維新・希望推薦の佐喜眞さんが316458票。玉城さんが8万票余りの大差を付けて勝利となりました。どうしてこの大差が付いたのか? 番組の前半では結果について分析して、それを受けて玉城さんをお迎えしたいと思います!
ゲストは、国内で唯一、選挙に特化した新聞『日本選挙新聞』の編集長、座間宮ガレイさんです!
☆座間宮ガレイ氏 (以下、座間宮)
こんばんは!どうぞ、宜しくお願いします!
☆土方アナ
まず、あの、『日本選挙新聞』という、この新聞の内容から伺いたいんですが、どういう新聞なんですか?
☆座間宮
はい! 選挙の事しか書いていない新聞ですね!
☆土方アナ
えぇー! 当然、日本で1紙だけっていう事ですよねぇ?
☆座間宮
そうですね。ドイツ人とダブルルーツの友人が、「ドイツには選挙の事だけ書いてある新聞が有るんだよ!」と教えてくれまして、これは、民主主義には大事だな!と思いまして、ちょっと個人的に立ち上げてみました!
☆土方アナ
もう、何年くらいやってるんですか?
☆座間宮
もうすぐ2年になります。
☆土方アナ
選挙は日本中でやってますから、本当に大変だと思いますけれども…
☆座間宮
はい、毎週毎週有ります! 毎週、10くらいありますんで、本当にヘトヘトになりますよね…笑
☆土方アナ
今回の県知事選、どれくらい前から取材に入ってらっしゃったんですか?
☆座間宮
9月の頭、まず10日くらい入りまして、途中、震災のあった北海道でまた選挙の話をすると、震災とか災害があると、改めて私達はいろんな事を真剣に考え始める訳ですけれども、そこを経験して、また沖縄に22日から入りました。
☆土方アナ
ちなみに、今回の県知事選も含めて、前回の名護や、宜野湾市長選もありましたけれども、沖縄の選挙というのは、全国的に、まぁ、いろんな形での注目、見方が有ると思いますけれども、どれくらい注目されているものなんでしょうか?
☆座間宮
もちろん、安全保障の問題が有りますので、普天間、辺野古、これはもちろん注目されています。でも、今回は自民党の総裁選というのも同時並行に重なりあったりしながら、この総裁選で三選した安倍さんが、この沖縄で勝つのか勝てないのか、こういう風にしてぐーーっと全国から注目が集まってきた、今回に関しては、そういう背景もあると思います。
☆土方アナ
なるほど。その沖縄県知事選挙ですけれども、玉城さんが8万票の大差ですよね。これは、座間宮宮さんは予想されてたんですか?
☆座間宮
いやぁ、これはちょっと予想出来なかったですね。もう少し縮まるかなぁと思ってましたけれども、これは事前にですね。ただ、中盤過ぎてから、これはちょっと行くのかなぁと、何かムードが変わってきたな…ということを感じました。
☆土方アナ
実際、取材されてて風向きが明らかに一方向に吹いているというのは、肌身で感じられた?
☆座間宮
後半になってからですかね。感じました。
☆土方アナ
選挙戦としては、台風で最後の土曜日が全く使えないという異例ずくめだった訳ですけれども、そんな中で、投票日にまた天気が回復したというのも、大きいと思いますけれども。
☆座間宮
そうでしたね。特に、政党なりに選挙の仕方も違いますよね? 例えば、自民党は企業の中で広めたりとか。だから、週末の金曜日が結構重要なんですよね。台風が来るとですね、そういう余裕も無くなる訳です。だから、台風がどちらに有利になったんだろうか?とか、非常に考える訳です。例えば、革新側は当日に投票に行く方が多かったりしますから、当日が晴れるというのは、ひょっとしたら、風がまたそちら側に大きく吹いたかもしれないとか。
台風でいろんな大変な思いをされたけれども、結果として、投票率が前回と同じくらいをキープしたというところに、やはり、沖縄の人の気持ちが表れているなと、私は感動しました。
☆土方アナ
昨夜は殆どの地域で20時に投票が締め切られて、21時から開票作業がスタートしたんですが、21時33分に琉球放送が当確を出しました。その直後の玉城さんのインタビューです
☆玉城デニーさん
本当に身の引き締まる気持ちでいっぱいです。やはり翁長知事が間違いなく沖縄の経済を順調に進めて、しかも、子供の貧困対策にも取り組みながら、しかし「これ以上新しい基地を作らせない!」という、その言葉を、思いを、本当に命を削って全うしようとしたということが多くの県民の皆さんに宿っていたという風に思いますし、その気持ちが、私に後押しして頂いたのではないかと思います。
沖縄県が発出しています承認撤回は、私もしっかりと支持致しますし、「辺野古に新しい基地を作らせない!」という誓いは、しっかりとブレずに全うしていきたいと思います。
今回の政策で最も重きを置いているのは、「自立と共生と多様性」です。私達はしっかり、それぞれが自立して、互いを尊重し合いながら、人として、自然として、共和をしていく、共生していくということです。やはり、多様性、ダイバーシティ、あらゆる人達がこの社会を構成している訳ですから、協力し合う、お互いを尊重し合う、そして、お互いが伸びていくという社会を作る。私はそれを「デニー県政の礎」として、頑張っていきたいと思います。
☆土方アナ
玉城さんの勝利の弁でした。開票番組をやっていて、両選対の様子がもう本当に対照的で、玉城さんは20時くらいから選対に入られて、一方、佐喜眞さんはだいぶ遅れて…と、全くムードが違ったんですが、座間宮宮さん、玉城さんの事務所で取材されていて、どんな雰囲気でした?
☆座間宮
まず、20時に入られた時にビックリしました。当日の新聞も20時に当確出るって言ってませんしね。普通、候補は当確が出る直前に入るものなので、そこで「これはすぐ当確出るぞ!」と
色めき立ってですね、当確出た後は、若い人達がカチャーシーを踊って、もぉ止まらなくなるという。4年前はオール沖縄の重鎮達が踊った訳ですが、今回は重鎮達は座っていて、若い人達が、コードとか蹴っ飛ばして、機材バラバラになるんじゃないかというくらい踊る訳です。あれを見て、これは時代が変わるなぁと、新時代沖縄という玉城さんの言葉を、非常に感じましたね。
☆土方アナ
なるほど。一方、佐喜眞さんのインタビュー。
☆佐喜眞さん
基本的には、本当に私の不徳の致すところというか、残念な結果になったなという思いでございます。支えて下さいました多くの皆様に本当に申し訳なく思っております。私はやはり、基地問題も含めて様々な政策が結果を出す、その結果が全て県民のためになると訴えて参りましたので、その訴えが届かなかったということは非常に残念であると思います。
☆土方アナ
佐喜眞さんは那覇市内のホテルに設けた会場で、玉城さんの当確の報をご覧になったということですけれども、佐喜眞さんが到着する前から本当に沈んで、誰一人言葉を発しない様な状況で、支持者への挨拶をすると、本当にサッと会場を後にされたということです。様々な意味で対照的でしたねぇ。
☆座間宮
やはり翁長さんがお亡くなりになって、知事選が前倒しになり、非常に大変な選挙だったと思います。その大きな期待の中で、佐喜眞さん54歳という若さで。これまでの保守側の候補としては異例の若さ。そのプレッシャーは大きかったと思いますし、私は政策を全部読みましたが、非常に良いものも多くて、重圧の中、イレギュラーな選挙を戦い抜いて大変だったなと僕は見てます。
☆土方アナ
今回は8万票の差。勝敗を分けたところをひとつ、分析して頂きたいと思うんですが、まず、数字から。
☆座間宮
この、39万票というのは、沖縄県知事選史上最高だったと。沖縄は今、人口が増加しているので、有権者も増加している分、もちろん、得票数も増加するということなので、そこはひとつポイントだと思います。ただ、翁長さんの36万票を超えたというところに重要な意味があると感じました。つまり、若い人達が参加したり、これまでと違ったムードの選挙の中で、亡くなった翁長さんの後継者として受け継ぐんだという重圧が大きかった選挙でしたけれども、それを見事に跳ね返し、更に上回ったというところに、新時代、新しく参加した人の自信が生まれるのでは…と、この数字には大きな意味が有ると思います。
☆土方アナ
玉城陣営、若い人が多かったということなんですか?18歳以上が投票権を持って初めての県知事選ということですね?
☆座間宮
そうですね。初めての新有権者、18歳19歳だと、そのお父さんお母さんは40代50代ということで、結構世代が繋がっている訳ですね。新有権者へのリーチは、両陣営とも頑張っておられました。佐喜眞さん陣営も浦添市長松本さん(50歳)を選対部長に置くなど、若返りを図りながら、若い支持層に徹底していく。玉城陣営は翁長前知事の次男 翁長タケハルさんを青年局長に、若い人達の選挙に力を入れて見えました。ただ、トップダウンで人材を充てて若者への浸透を目指す佐喜眞陣営と、ボトムアップで盛り上げていく玉城陣営の違いはありました。
(ここでしばし電波が途切れました…)
☆土方アナ
維新が佐喜眞さんに付く形があって、公明が今回は完全に推薦という形になりましたね?
☆座間宮
維新の自民党推薦という形が全国で初めて行われたのが、名護市長選挙なんですね。この選挙から、維新が完全に政権与党側の選挙協力をしっかりやる流れになった訳です。下地さんが、前回県知事選に出馬された訳ですけれども、面白かったのは「県民投票をやる!」と言ったんですね。当時は県民投票なんて現実的じゃないよって皆ポカンとしたところもあったんですが、県民投票は自己決定権の話ですね。政治家を選ぶのではなくて、「辺野古の賛否を自分達が決めるんだ」ということで、下地さんに期待した人も多かった。
この下地さんが、佐喜眞陣営を応援することになった。県民投票というのが現実味を帯びてきて、10月に県議会でほぼ決定され、今年中に行われる可能性が有るんです。県民投票というのが、ひとつの隠れた争点だということに、私は面白さを感じて見てました。だから、下地さんの票がそのまま佐喜眞さんに固まるとは考えにくい。下地さんだから応援してる、維新だから応援してるんではなくて、県民投票を問うているということで下地さんを応援していた人達を結構知っているので、その人達の動向というのも面白い選挙になったと思います。
☆土方アナ
なるほどねぇ。公明党は今回、完全に佐喜眞さん推薦となりましたが、ここがどうだったか?というところですねぇ。
☆座間宮
私みたいな人間はどうやって考えるかと言うと、当事者の気持ちになって考えるんですね。例えば公明党だとすると、支持基盤の創価学会の皆さんはどんな気持ちだったんだろうと。彼らは、平和のための党だという自負がありますから、名護市長選挙に於いて応援した渡具知さんが、海兵隊の県外移設を掲げていたのに、当選した後に基地容認派の姿勢が強くなり、これが非常に議論になっていたという話を聞きます。やはりそういった中で、今回、「公明党は佐喜眞支持です」という党本部からの締め付けを行う訳です。人間の気持ちはそう簡単に締め付けられないんじゃないかというのが一点。
もう一つは、公明党の本土からの選挙参加というのが大きかったですね。連休中の5000人の沖縄県入り、或いは、全国からの電話作戦が、本当にプラスになったのかマイナスに働いたのかわからない。1日に3件4件電話が掛かってくる訳です。実はこれ、凄く深いんです。
前回の名護や宜野湾市長選挙では、逆にオール沖縄側の全国の支持者が沖縄に応援に入ってるんです。皆さん、ウチナー口話せません。関西弁で選挙運動します。これ、沖縄の人からしたら、ちょっと怖いんですよね。実はこれが、東京のメディアで批判的に報道されたことがありました。「地元の選挙に外から応援に行くのは逆効果になる」と。この、公明党の今回の支援態勢が本当にプラスになったのかどうかは、今後分析する必要があると思います。
☆土方アナ
最後に、玉城さんの勝利の最大の要因というのは、どういう構図から導かれたものなのか?どう分析されますか?
☆座間宮
やはり、翁長前知事の弔い選挙というのが、一番大きな要因だと思います。デニーさんの選挙であることは間違いないんですけれども、最終盤、翁長さんの四十九日がありましたけれども、あの日を境に、玉城さんのポスターが、「新時代沖縄」から、「翁長前知事の後継者」というメッセージのものに変わり、那覇市に向かってぐーっと力を結集していったと。
☆土方アナ
那覇市は最大の票田ですからね!
☆座間宮
そこにやはり、翁長タケハルさんも精力的に動いてですね、それがまた、来る那覇市長選挙ともセットになってくる訳ですから、この辺りの支持基盤を固めるというのは、重要だったと思います。
プラスα、20代30代の玉城支持が4割、45%という接戦だったのが特徴で、玉城さんのお人柄が大きかった。「100人に聞きました」アンケートの支持理由に、「玉城さんは苦労人だ」「一人も見過ごさないでケアする本当に素晴らしい人だ」「一緒に行動してくれる」とか、翁長さんとはちょっと違った、「皆で一緒に!」のイメージが玉城さんには有ったというのが面白く、この辺りが、子育て世代、特に40代の厚い支持になったのではと。
☆土方アナ
40代は、ちょっと抜けてるんですか?
☆座間宮
普通、30代40代50代は、なだらかに変化するんですけれど、40代だけ特別に変化があり面白い。玉城さん支持に特別な傾向が有るんです。
☆土方アナ
ちょっと、この建物にも関係有るかもしれませんね?
☆座間宮
先程お伺いしたんですけれど、(こちらの)ラジオDJ時代、スタジオからじゃなくていろんな地域を回ってやっていたと。素晴らしい話を聞いたなと感動しました!
☆土方土方アナウンサー (以下、土方アナ!)
さぁ、スタジオには見事当選されました、玉城デニーさんにお入り頂きます!おめでとうございますっ!!
☆玉城デニー (以下、デニー!)
どうもありがとうございます!!
☆土方アナ
全然、寝てらっしゃらないんじゃないんですか?
☆デニー
2時間半ですね、今日寝たの。まだ、選挙ハイですっ! アドレナリンがずーっと出っ放しで(笑)。
☆土方アナ
玉城さんにとっては、人生の転機のひとつが、このRBCのスタジオだったんですよねぇ!(注:デニーさんは元ラジオDJ!)
☆デニー
RBC、はいはい! そうなんですよ。そこでたっぷり喋りを鍛えて頂いて、それが今、役立っているという、非常に有難い話です(笑)。
☆土方アナ
前回はこの同じスカイスタジオで政見放送を。今日はフリーで、かつての様にいろいろと伺っていきたいと思います。昨日一日、まず、どんな一日でしたか?
☆デニー
是非投票に行って下さいね!と過ごしながら、夜8時までには会場に行こうということで。大体は結果が出てから皆さん、会場入りするのが候補者の常らしいんですが、私は出来るだけ8時には会場に入るということをずっとやってました。
☆土方アナ
そうなんですかっ! もう、知ってたんじゃないかと思ってたんですけれども?
☆デニー
いやいや、全然そんなことは無くて、知ってたら大変ですけどね(笑)。
(スタジオ内に笑い起こる!)
☆土方アナ
いや、もう判ってて入ったんじゃないかくらいの感じが有りましたけれども…。
☆デニー
毎回そんな感じで、いつも早く入ってます!
☆土方アナ
あのぉ、衆院選の時も?
☆デニー
はいはい! ただ、ちょっとだけ違ったのは、衆院選の時には早く入って、普通に雑談して明るくしてるんですけれども、昨日は明るくしていると後ろから、「(低い声で) もっと真剣に!真剣に!」という声があっちこっちから飛んできて、非常に苦しい雰囲気でしたけど(笑)。
☆土方アナ
でも、当選の弁を話してらっしゃった時に、最初に台風の被害のね、被災者の方にまずはお見舞いっていうのが、玉城さんらしいなぁって思ってねぇ。
☆デニー
やっぱりね、ずっとその開票速報を見ている画面で、4局くらいそれぞれ違うチャンネルが映ってるんですけれども、NHKなんかずーっと災害をやってる訳ですよ。近畿地方の台風24号の。それを見ていて、「俺の家も、こっちに出てくる時にやっと電気が点いたなぁ」とか、「今まだ沖縄で15万世帯くらい停電しているよねぇ」とか、今、沖縄の現状というのが終わった訳ではなくて続いているというのがあって、待っている間でも、全然頭から離れなかったんですね。だからどうしても、自分の喜びより先に、今大変な思いをしている方々にお見舞いを申し上げようってことが普通に出てきたという感じだと思いますけれども…。
☆土方アナ
本当に、正にデニーさんらしいって部分だと思うんだけど。だけどなんて言っちゃいけないんだ(笑)。ですけれども。でもね、この政治の世界で衆議院4期重ねられて、そして、今度は県知事という立場におなりになって…って、この人生の流れってのは(デニーさん笑う!)、ご本人はどんな風に捉えてらっしゃるんですか?
☆デニー
あのぉ、まぁ、そもそも2002年に沖縄市の市議会議員に出るということを自分で決めた時に、42歳の挑戦でしたけれど、その前の30代の終わり、38歳39歳くらいの時から、「そうそう、次の自分の人生、何をやりたいのか決めなきゃ!」といって、あの時は琉球放送のラジオやTVにお世話になって、タレントの仕事も、披露宴の司会もしてたんですけれども、もう少し、これから先の人生で自分が何をするべきかっていうのはいろいろと考えていたんですね。
そこでやっぱり、「世のため、人のために仕事したい!」ということが、ずっと思春期の頃からおぼろげに、出ては消え出ては消えしてたもんですから、その辺で「やろう!」と思っていたことが切っ掛けで、2002年9月の沖縄市議選に出た…というそこから政治の世界に入っていったということです。あとは、タイミングがやってきて衆議院議員に当選させて頂き、今回のタイミングで県知事選挙…ということになってきたんじゃないかと思いますねぇ。
☆土方アナ
今回、翁長雄志知事の後継指名ってことになった訳ですけれども、その時に「身に余る光栄」という言葉も発してらっしゃいましたけれども、どういう形で翁長さんの遺志というのを伝えられたんですか?
☆デニー
あのぉ、まぁ、私達は翁長知事の2期目に向けて、いろいろと態勢を組んでいこうじゃないか!と話してた矢先に、病気、それから療養という形になっていって、残念なことに亡くなられたということで、(8月)13日に告別式があったんですが、それまでは全然、次の人が誰…ということを全く考えてなかったんですよ。
しかし、もう、亡くなられたということの現実に早く切り替えなきゃいけないということで、すぐ選考委員会を開いたんですけれども、その時に、「これは、どう受け止めるかは委ねる」として、「実は知事と事務調整をしている録音に、お二人の名前が入っている」ということで、呉屋守将 金秀会長と私、玉城の名前が有ったと。「名前が有ったよ」と聞いた時には、いや、選考委員会で既に投票もやって、投票数の多い方から打診しようということなので、「わたくしは、今の時点では受けることが出来ません」と断ったんですね。
ところが、断ったんですけれども、その名前が出ているということをもっときちんと整理しないと、受ける方も受けられないということになって、それでもう一回選考委員会を開いたら、「いや、もうこれは翁長知事の遺言的な意志でしょう!」と。だから、「デニーさんにとりあえず一本化して、デニーさんがそれでも断るというのであれば、振り出しに戻そう」となったんですね。そこで、一応全会一致でやろうといって来た時には、その時にはさすがに、「はい、そうですか」と受ける訳にもいかない、「いや、困ります」と蹴る訳にもいかない。であれば、もう考えようと。そこから本当に真剣に考えて、どうするんだということを考えた結果、まぁ、「これはもう、自分の使命だろう」ということで、いろんな方にも相談をした結果、出馬を受諾する…ということにしたんですね。
相当やっぱり、「自分が受けて良いのだろうか?」とか、或いは「いや、自分はもっと他にやることが有るのではないか?」とか、いろんな事を考えたんですが、まぁ、然りとて、ここでやはり、翁長知事がやってきたことをみすみす切る訳にも、分断させる訳にもいかないっていうことが、非常に大きな決断の一番の理由でしたねぇ。
☆土方アナ
当選の後、仏前にね、報告に行かれてましたけれども、どんなことを報告されたんですか?
☆デニー
今日、行かせて頂いた時には、「お陰様で沢山の支援を頂きました。これから一生懸命、その遺志を継いで頑張って行きますから、後押しして下さい。見守って下さい」とお願いました。
☆土方アナ
あのぉ、選挙戦を通して「沖縄のアイデンティティー」っていう言葉をずっとね、使ってらっしゃいましたけれども、これは、具体的にはどういう意味を表しているんてしょう?
☆デニー
簡単に言うと、沖縄の将来は、ウチナーンチュが決めようと。で、そのウチナーンチュらしさって何かというと、やっぱり「自立と共生と多様性」っていうのが、僕の中ではキーワードとしてあるんですね。
「自立」というのは、みなそれぞれが独立していて、それぞれが一人の人間として認め合うということ。社会の中で、その個人が「共生」し、会社の中ではいろんな人達が一緒に仕事をし、そしてそれが、自然とも「共生」している、諸外国とも「共生」している。そういう環境にある沖縄だから、もっと沖縄の良さを活かす意味では、「多様性」がキーワードだろうということを思ってまして、この、アイデンティティーというのは、最もそのウチナーンチュが持っている誇りや歴史や文化に対して、「あぁ、沖縄らしさっていうのはこういうものなんだ」っていうことを最大限、魅力や豊かさとして自分達が体現するもの、或いは、感じるもの、心の中に持っているもの、そういういろんなものを包括した意味で、アイデンティティーっていう、自分の居どころとか居場所とか、心の置き所とか、そういうものを含めて、それを、アイデンティティーという風に表現させて頂きました。
だから、僕の場合には、やっぱりウチナーンチュが最もウチナーンチュらしく目指している沖縄の将来像みたいなものを、はっきり「何が魅力的か?」「何が誇りなのか?」ということを考えて、その言葉を使っています。
☆土方アナ
はい、あのぉ、アイデンティティーの部分としてどんなことを感じましたか?選挙戦の中で。
☆デニー
あのぉ、これはですね、恐らく選挙の途中で、例えば、期日前投票に行った方々が、僕が街頭で演説していると、終わるまでずっと聞いてらして、終わると駆け寄って来られるんです。「デニーさん、一票入れたよ!」「もう投票してきたよ!」「ウチナーンチュ、頑張らんと!」みたいなね、そうやって言うんですよ。「ウチナーンチュ、頑張らんと!」って言うと、ウチナーンチュが何を頑張らんといけないんだろうと思うんだけど、それはやはり、翁長知事の遺志を継いで、やっぱりこれ以上、基地はいらないということを明確にし、しかし、沖縄がもっと豊かに成長していくために経済も良くしていく、世の中も良くしていく…という意味で、「頑張ってよ!」って。
それはでも、「ウチナーンチュらしく、あなたらしく頑張ってね!」という励ましで、声を掛けて来るんです。その方はその方のアイデンティティーとして声を掛けて来るんですけれど、受け取る僕はその方の思いを含めて、自分の中でアイデンティティーとして付け加えていくみたいな、そういうイメージが有りましたね。
☆土方アナ
今、多様性ということも求められて、そういう言葉も使われてましたけれども、本当にあの、まぁ、海外にも開けなきゃいけない、経済ではアジアとの部分とか、外資を導入してとかいうことも仰ってましたけれども、そういう部分で、かなり幅広くいろんなことをやっていかなければいけないと思うんですけれども、その辺りは如何でしょうか?
☆デニー
沖縄はあと3年すると復帰50周年ですから、そうするともう、復帰を追い掛けていた、復帰の成長性、復興の時代ではなくて、更にその先のこれからの沖縄をどう展開していくかという事を考えると、もはやもう、沖縄にこだわるけれども、沖縄の中だけの話ではなくて、外側ともっとコラボしていかないといけないっていうことが出てくると思うんですね。そうすると、その沖縄の持っている多様性をもっとオープンにしていかないといけないっていうことがあると思うんです。
その、オープンにする県知事選挙で、多様性を持っている玉城デニーが出てきたということは、わたくしは一番、自分がそれを体現できる県知事になるのではと思います。父親はアメリカ人、母親はウチナーンチュで、生まれてきた僕はダブルのルーツを持っていて、こういうダブルのルーツを持っているのが、沖縄では本当に普通にいるはずだし、世界を見てもらったらもう、アフリカンアメリカンとかイタリアンアメリカンとか、普通に人種の坩堝という形である訳ですよね。沖縄もそういう場所であれば、もっとアジアや世界に対して沖縄の魅力を発信できるし、沖縄がその存在感を高めることが出来るだろうということに、僕はとても魅力を感じていて、これからは、それを売って(打って?)いく時代だなという風に思っているんですね。
☆土方アナ
あぁ。最後はあのぉ、当選の弁の最後に、相手の佐喜眞さんにもメッセージを送られてねぇ。(一同笑う!)
☆デニー
そうですねぇ。
☆土方アナ
あぁ、これぇ、なんか大統領選挙の後みたいだなぁって思ってねぇ、聞かせて頂いたんですが、座間宮宮さんからも何か質問を!
☆座間宮宮ガレイ(以下、座間宮!)
そうですねぇ。やはり、候補として初め選挙戦をスタートしてから、選挙戦を通じて、デニーさんの中にどんな変化が生まれたのかっていう、これ一番、私は興味を持っています。
☆デニー
あのぉ、最初はですね、正直言って、演説をしても、「もっとああいう話をして欲しい!」とか「もっとこういう風にして欲しい!」とか、いろんな人が来たんですね。まぁ、それは有難いんですよ。僕自身も変化させていかないといけない、成長させていかないといけないっていうのが、選挙戦の成長、候補としても魅力のある人間になっていかなきゃいけないという、自分に何か課せられた役割みたいなものなんだろうと思うんですが。
22日に1万人大会を開いて、土曜日だったんですけれど雨が降っていて、那覇の新都心公園で。その時に、いろんな人達が挨拶して、僕の気持ちの中で弾けて、そこで出てきた言葉を後でいろいろネットで紹介されているのを見ると、「沖縄を自分達の手に取り戻す!」とか、「青空を子供たちのために取り戻す!」とかですね、本当に普段、自分が思っていることがそこの場で出てきたんだなぁと思って、そこから僕は、演説の、特にエンディングには渾身の力を込めて、「とにかく僕に任せろ!」「僕に力を貸してくれ!」って、オラに元気玉を~~!(笑)みたいに、要は、そういう形になってきましたねぇ。そこから僕はスイッチが入ったと思いました!
☆座間宮
そういうデニーさんになった時に、聴いている人々の反応とか、そういったものはやっぱり変わっていくものですか?
☆デニー
あのぉ、反応を見ながら、更に自分の中でも高めていくという、そういうレスポンス、と言っても、「Yeah!」「イェー!」「Yeah!」「イェー!」みたいなコール&レスポンスじゃなくて、叫ぶことによって、ガーーンッて盛り上がってくるのを、そのまま受け取めればいいっていう、自分のパワーにしていけるっていうのを、やっと感じる様になりました。それまでは緊張しぃだったと思うんですよ。緊張しぃの遠慮しぃのなので、皆にいろんな事を言われて、もっとああしぃのこうしぃの言われて。それが、22日から少し、ギアが変わったっていう感じがしましたねぇ。
☆座間宮宮ガレイ (以下、座間宮!)
あとは、そうやって廻りながらですね、最終決戦の那覇市にグヮーッと入っていく訳ですけれども、この那覇市というのは翁長雄志前知事の地盤で、やはり強固な翁長支持者がいらっしゃるとこですよね? そこにグーッと最後に入っていった時に感じたこととか、他の地域ではなくて、この那覇という場所に何か感じたことはありますか?
☆玉城デニー (以下、デニー!)
あのぉ、これは、こういうことを言うと非常におこがましいのかも知れないですけれども、「デニーさんっ!翁長さんはついてるから、あとは、あなた出しなさい!」って言われたんです!
(スタジオ内、おぉぉ!と感嘆の声)
☆デニー
「翁長さんは既にあなたについている!」と、「もう、あなたは翁長さんとダブって見えてるから、ここから先はあなた出しなさいっ!」「私達の翁長は、既にあなたにいるよ!」と、これを言われた時には、さすがにもぉ、何をすべきかわからない自分なんだけれども、何をしても良いんだな…という、その、もうこれ以上ない激励を貰ったと思います。
☆座間宮
あぁぁ、なるほどねぇ(←感動してる!)
☆土方土方アナウンサー (以下、土方アナ!)
強力に背中を押してくれたという…
☆デニー
はいっ! 「もう既にあなたは翁長なんだ」と。それを、翁長知事を支えている方々に言われたということが、僕の中ではとても大きかったですね。
☆座間宮
嬉しいっすねぇー!(←かなり感動してる!)
☆デニー
本当に感動しました!
☆土方アナ
さぁ、その感動を受けて、これから知事として活動をスタートするということになる訳ですけれども、まぁ、まず何と言っても、「こっちから閉ざしてる訳じゃない」と仰ってましたが、そのぉ、政権とのやり取りってのが待っています。
ここをまず、県としては埋め立て承認を撤回している訳ですけれども、まぁ総理は「選挙の結果を真摯に受け止める。沖縄の振興、基地負担の軽減に努める」と言っている一方で、菅官房長官は「早期に辺野古に移設するという政府の方針については変わらない」ということも発言されている。この沖縄の民意をどういう形で、知事として国に伝えていかれるのか?ということなんですが…。
☆デニー
あのぉ、まぁ、この間(かん)、沖縄県民の皆さんは、特に2013年12月に仲井真さんが辺野古の埋め立て承認を発表して、「いい正月が迎えられる」と言った翌年、2014年1月の名護市長選挙から、「我々は燃えなきゃダメだ!」ということで、ことごとく民意を選挙の結果として出してきたんですね。
ところが、国は全く一顧だにしない。で、その、2014年の11月に翁長さんが仲井真さんに10万票差をつけて破り、12月の衆院選で我々が再び勝ったと。もうそこで、仲井真さんが発したこと、政府と約束したことは全部、「そうじゃないっ!」ということを示したはずなんですね。ところが、政府はそれを一顧だにせず、尚且つ、2017年7月の参院選で、伊波洋一さんが勝った翌日から、もうその護岸工事に着手する。有り得ないことですよ。選挙の手続き、民主主義に於ける民意が示されたことに、安倍政権はことごとく抗っている訳ですね。
ですから、今回の選挙結果もそうですけれども、埋め立て承認は既に県によって撤回されています。その承認が撤回されるということは、こういう水面埋め立て法に基づく法治国家たる、その判断を県がまず行って、行政処分を行った。しかし、この行政処分を行っただけでなく、辺野古の新基地建設には、軟弱な地盤があるということ、これ、40mですよ。物凄く地盤改良工事が大規模に行われないといけない。…ということは、大浦湾の自然そのものの大きな破壊に繋がるということの危機感を、我々は持たなきゃいけないということがひとつ。
それから、新しく基地を作る辺野古の地層には、2つの活断層入っていることが発見されている。更には、飛行場を作ったら、アメリカの法律では、周辺の半径から見て高さ制限が掛けられているんですが、この辺野古の新基地を飛行場として作った場合、例えば国立高専の学生寮とか、そこに、明らかに高度基準に反している建物も在ると。しかし、そういうことを説明せず、もう、辺野古ありきで進めようとしている政府の姿勢というのは、この法治国家として、私は絶対に認められないと思う訳です。
それをまた、司法で明らかにしようというのであれば、明らかに発見された事実を元に、それに対して司法がどういう風に決着を付けるのかということに、司法の中での国との闘争が、訴訟なのか何なのかは明確に出来ませんけれども、そういう問題があると思っているんですね。ですから、「すぐ訴訟合戦だ!」という風なことでなく、本当にここに、法律を超越した司法の判断によって、「基地を作っていいのかどうか?」ということの、民主主義国家たる判断を、本当に最終的に求められるのか否かという、大きな岐路がやがてやって来ると思います。沖縄県は、それをしっかりと見極めなければならないと、わたしは思います!
☆土方アナ
就任された後、政権の中枢の皆さんとお会いになるっていう計画とかは立ててらっしゃるんですか?
☆デニー
はい! もちろん、面談も要請する方向ですし、そもそも、「対立」とか「分断」というのは、私達から持ち込んだ言葉ではない訳です。私達は、民主主義の手続きに則って、面談を申し入れ、そこで協議をすべし!ということを言ってるんですね。話し合いに着かないという人達は政府側であって沖縄県ではないということを、県民の皆さんには良く見て頂きたいと思います。
☆土方アナ
はい! これから、基地問題だけじゃなくて、やることは多いと思いますけれども、是非体調には十分管理をされて、県民の先頭に立って頑張って頂きたいと思います。これからの活躍を期待致します! 県民の皆さんに、一言メッセージを!
☆デニー
はい!皆さん、昨日当選させて頂きました、玉城デニーです! これからは、本当に誇りある豊かな沖縄県を目指して、県民の皆さんと共に、21世紀沖縄、新時代沖縄を作っていくために、一生懸命取り組んでいきたいと思います。是非、引き続きまた、お力を頂きたいと思います。宜しくお願いします!
☆土方アナ
沖縄県知事選挙で当選されました玉城デニーさんに、かつて慣れ親しんだスカイスタジオでこんなお話が聞けるっていう日が来るとは(←デニーさん笑ってる!)、私もちょっと新たに感慨を持ってますけれども、今後のご活躍、期待しております。どうもありがとうございました!
☆デニー
はいっ!ありがとうございました。
ニフェー デービタン!
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☆土方アナ
今、慌ただしく玉城デニー次期県知事が出ていかれたところですが、さぁ、スタジオには、国内で唯一の選挙に特化した新聞『日本選挙新聞』の編集長、座間宮宮ガレイさんに来て頂いていますが、どうですか? 玉城さんのお話を聞かれて。
☆座間宮
はぁぁ、やっぱり、うーーーん、やっぱり、当選する前と当選された後では変わりますからねぇ。あと、やはり、選挙中に大きく変わっていったということをご本人がお話下さったのが、非常に面白くてですね。民衆、有権者が政治家を作るんだな…というのを、改めて感じました。
やはり、沖縄の、言わば大統領ですから、あのぉ、総理大臣はですね、議員の中から選ばれる人ですけれども、県知事は県民が選ぶものですから、そういう意味では、お話を聞いて、沖縄の人々が玉城さんを作ったんだなぁと、感慨深かったですねぇ、はい。
☆土方アナ
ラジオネーム“イエローフラワー”さんから、「玉城さんは、ラジオのパーソナリティーの時から人柄が良く、何かをやってくれると思っていました。翁長さんの突然の訃報に戸惑っている中、翁長さんが玉城デニーさんに託していたことが新聞やニュースで報道された時、安心しました。玉城さんなら大丈夫!と思ってました。身体に気を付けて、どうか、玉城デニーのやり方で、沖縄のことを考え、守って下さい!宜しくお願いします。ずっと応援しています!」というメッセージ、頂いておりますけれどもねぇ、まぁ確かに、こうやってラジオを聞いてらっしゃった方々ってのもねぇ、その中から玉城さんの人柄を見抜いてらっしゃった方も多いでしょうからねぇ。
☆座間宮
それはまぁ、なんか、ま、得してますよねぇ。正直なところ(笑)。候補者として、やはり、政治家になる前のお仕事とかが活きてくるとかですねぇ、これ、やはり、玉城さんのアドバンテージだし、応援のメッセージが非常に良いのは、翁長雄志さんっていう知事像と違ってですね、やっぱり、デニーさんらしいやり方で…っていうような、玉城さんのパーソナルな部分を尊重した期待があるのが、面白いなぁと思いますね、はい。
☆土方アナ
まぁ、翁長さん、非常に重たいものをずーーっと背負ってね、亡くなられた訳ですけれども、それを受けて、逆にそれをパワーに変えてらっしゃるという印象を受けたんですけれどもねぇ。
☆座間宮
はい、いやぁぁ、普通は出来ないと思いますけれどもねぇ。玉城さんの明るさというのが、とにかく私は印象的で、普通はあんなに明るくないよなぁと。(←土方土方アナ笑う!) 恐らくいつも、いろんなことが有りながら、明るく生きてらっしゃった、この玉城さんの生き方というものが、翁長雄志さんという知事にプラスα、また違ったパーソナリティーを持ったという、この二人の力が合わさった様なエネルギーを感じますね、はい。
☆土方アナ
一方、今後も沖縄県内では、注目の選挙が続きまして、14日に豊見城(とみぐすく)市長選挙、21日は那覇市長選挙ということで、自治体の長が選挙で選ばれる訳ですけれどもねぇ、ま、当然、今回の選挙の結果っていうのは、影響を与えると思いますが、如何でしょう?
☆座間宮
いやぁ、与えるでしょうね! 豊見城市長選挙というのは、現職が自民党の推薦を貰えずに、自民党は別の新しい人を推薦し立てると。オール沖縄も別の人を立てるということで、三竦みの選挙になるので、これ、非常に注目ですよね。3人が立つ選挙というのは民意が盛り上がって投票率も上がりますので。あと、やっぱり、何と言っても那覇です!
☆土方アナ
そうですよねぇ!
☆座間宮
いやぁ、どうなるんでしょうかね! やはり、この勢いで那覇市長選挙という風になるんじゃないかなと思いますけれども、改めてやはり、出る数字、結果というものを分析する、興味深い選挙になると思います。
で、ひとつですね、オール沖縄から離脱して、今回は玉城さんの応援の枠組みに入らなかった「かりゆし(グループ)」が、城間候補の応援はする!ということになってますので、こういった違いにも注目して、那覇市長選挙、皆さん見ていくといいと思います。
☆土方アナ
そうですねぇ。また、宜野湾市で同時に選挙が行われましたが、こちらは、自公推薦候補で副市長の方が取られたということで、ま、やっぱり、自治体の長はちょっと違うというところもありますけれどもねぇ。
☆座間宮
そうですね。やっぱりこういうところは素直にですね、宜野湾市長としての佐喜眞さんのお仕事がですね、ちゃんと支持されていることがハッキリ出てきたという。やっぱり、宜野湾市長として素晴らしい仕事をしてきたんだなということが数字で判るので、興味深いですね。
☆土方アナ
今日はもうたっぷりと、選挙の分析をして頂きましたけれども、「日本選挙新聞」編集長の座間宮宮ガレイさんに、スタジオに入って頂きました。
☆座間宮
はいっ! ありがとうございました!
☆土方アナ
今日は、昨日の沖縄県知事選挙で当選された玉城デニーさんに、これからの県政運営にかける思い、翁長さんの遺志をどういう形で受け継いだのか、そしてまた、選挙戦の中で支援者に背中を押されて、ご自身が段々段々変わってきたんだというお話も含めて伺って参りました。これからの新知事の活躍を期待し、そしてまた、より良き沖縄に導いて欲しいと思います! (完)
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