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山本太郎参院議員が東京オリンピック成功決議案に、ただ一人だけ反対したという。

はたともこ氏のツイートによると、722人いる全国会議員中、ただ一人だとのことだ。

これには若干ひく。

東京オリンピックに賛成している国民は99.9%ではない。だが、国会議員は99.9パーセントが賛成しているということになる。

私は個人的には東京オリンピックの開催を好ましく思っていない人間だが、それは人それぞれでよいと思っている。他人が賛成であろうと反対であろうと私は構わない。

多様性があるからこそ、議論が生まれるからだ。

だからこそ、国会議員の99.9パーセントが、東京五輪成功決議案に賛成している、という状況が異常だと思うわけだ。

議論が生まれにくくなるからだ。

報道が1つだけ見つかったので紹介しようと思う。

超党派のオリンピック議連・馳事務局長が山本議員の反対票チクリ:社会:スポーツ報知

『超党派の議員連盟「2020年オリンピック・パラリンピック日本招致議員連盟」の総会が15日、国会内で行われ、安倍晋三首相らが出席した。

 同議連の馳浩事務局長は「国会での五輪に関する決議は共産党も賛成してくれて、みんなで取り組もうとする気持ちが見えた。まあ、参院で1人だけ反対が出ましたが…」と、唯一反対票を投じた山本太郎氏をチクリ。下村博文文相も「オールジャパンで五輪を推進することが重要なんですが」と苦笑いだった。

 今後、同議連は「東京オリンピック・パラリンピック推進議員連盟」に衣替えし、スポーツ庁創設などに向けて話し合いを行う。』

僕の視点では、東京オリンピックに反対している議員が山本太郎ひとりということは、以後、オリンピック反対の人たちが、ある程度山本太郎に注目するという状況が生まれるということになる。

言い方を変えれば、長い目で見れば、山本太郎議員にとっては、美味しい状況だといえるだろう。

オリンピックに反対している有識者たちと手を取り合える国会議員は、山本太郎ただ一人という状況でもある。言い方は悪いが2020年まで、オリンピック反対をただ一人叫ぶ特権を得たといえるからだ。そもそも山本議員は、オリンピック賛成企業からの利権を手にしていないわけで。反対を唱えたところで、なにか決定的な損失があるわけでもない。

こういった、サバイバル方法を、野党議員が選択しない理由が僕にはわからない。

事実、山本太郎氏が参院選を勝ち抜いた理由の一つとして「徹底的に何にでも噛み付くバカ」というキャラクターを確立した、ということがあげられる。そこに、既存の政党政治の退屈さにあきている知識人層の票が流れたと見ることもできるだろう。

これは、野党無所属の議員として、重要な戦略だろう。

ぼんやり賛成した議員たちは、何を恐れているのだろうか。