言葉
色彩
揺らぎと揺らぎ
陰影
空間
配置
狭間
角度
見えないダイナミクス

終わって欲しくなかった。

何もかもが丁寧。

「あれ?アップライトだから
音が鳴らないのかな?」
と最初思ったけど
香奈ちゃんが生声で歌い始めた瞬間に、全て合点がいった。

鳴らないんじゃなくて、
鳴らさなかったんだ。
音楽監督でもある匠さんの
息づかいを随所に感じる。

もちろん、香奈ちゃんの鍛え抜かれた身体から
発せられる声だからこそ、なんだけど
どこにも無理がない。

ピアノとアコーディオン。
2人の存在が、いさらいピアフの分身のようだった。
涼子ちゃんの開いた両脚のパンツの裾も、
えりんぬちゃんの髪のキューティクルも、
全部全部、必要に思えるほど。

プログラムに寄せられたコメントも
パーフェクト。

公演に行かない人は、わからないから後悔しないだろうけど、
公演を観た方は、
「もし観にこなかったら後悔しただろう」
と思うのではないかしら?
昨年のアズナブールのコンサートを
逃すくらい後悔するかもしれない。

観ないと損する。
絶対、損する。

きょうのシーンのひとつひとつを細かく描けるくらい
胸の奥に残像が。

うん。
多分、描けると思う。
描きたくなる舞台だった。

シャンソン歌手にしか演じられない「ピアフ」
いさらい香奈子だから演じられる「ピアフ」

情熱を捧げて作品を作ることの尊さ。

美しい。

とにもかくにも、美しい。

終わって欲しくなかった。

千秋楽は17日。
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