2007年11月24日

('A`)ドクオのウツリマスのようです

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:09:37.81 ID:hb63HP2F0

第一話「ゆきのふるよる」


VIP町にある、小さなケーキ屋。

(*゚ー゚)「ふぅー。今日はお客さんもいないし、暇だなぁ」

ウィーン

(*゚ー゚)「あ、いらっしゃ……ってなんだ、ドックンかぁ」

('A`)「何だってことはないだろ。お客さんだぞ」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:10:31.35 ID:hb63HP2F0

(*゚ー゚)「はいはい、そうでしたねー」

('A`)「相変わらず、接客態度のなってない店だなぁ」

(*゚ー゚)「ん? 何か言った?」

(;'A`)「あ、いえ、何でもないです」

(*゚ー゚)「それにしても、ドックンがうちの店に来るなんて珍しいね。
     いつもはケーキ屋なんて恥ずかしい、とか言ってるくせに」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:11:12.01 ID:hb63HP2F0

('A`)「いや、まぁ……ちょっとな」

(*゚ー゚)「さては、またクー姉に命令されたんでしょ。
     ケーキ買って来てー、って」

(;'A`)「姉貴の言いそうな事ではあるけど、今回は違うんだ」

(*゚ー゚)「そうなの?」

('A`)「ああ。普通にケーキ買いに来ただけだよ」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:15:34.97 ID:hb63HP2F0

(*゚ー゚)「あ、なるほどねー。わかっちゃった」

('A`)「え?」

(*゚ー゚)「ケーキ買って、女の子にプレゼントするんでしょw」

(;'A`)「んなっ!? なんでそうなんだよっ」

(*゚ー゚)「だってー、ドックンは甘い物苦手じゃん?
     それに今夜はクリスマスイブじゃない」




9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:19:49.67 ID:hb63HP2F0

(;'A`)「俺は別に……な、なんだっていいだろっ! 詮索すんなよ」

(*゚ー゚)「はいはい。顔真っ赤だよドックンw
     ほんとドックンは純情だよねー。もしかして、今日は初夜?」

(;'A`)「ぶっ!」

(*゚ー゚)「あらら、ほんとに?」

('A`)「だから違うっての! いいからケーキ買うぞ」

(*゚ー゚)「はいはい。お好きなのをどうぞ、お客様♪」




10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:23:13.48 ID:hb63HP2F0

('A`)「えーっと……」

俺はガラスケースに入っているケーキを見る。
どれもこれも、可愛くデコレーションされていて美味しそうだ。

(*゚ー゚)「そんなに真剣に選ぶなんて、よっぽど可愛い彼女が出来たのね」

(;'A`)「だから違うって」

(*゚ー゚)「ふふw ドックンもついに、女の子とクリスマスを過ごす年頃になったんだねー。
     昔からモテないから心配してたけど、これで安泰だねw」

(;'A`)「幼馴染だからって、言いたい放題言いやがって。
     お前こそ、イブなのにバイトかよ」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:26:59.26 ID:hb63HP2F0

(*゚ー゚)「だって私は彼氏いないしー」

しぃは頬を膨らませ、そっぽを向いた。

('A`)「お前、か、可愛いのに何で彼氏作らねーんだよ」

(*゚ー゚)「え?」

('A`)「だ、だから……。そんな可愛かったらモテるだろ? 常識的に考えて」

(*゚ー゚)「んー、そうでもないよ。だって……」

しぃは瞳を俺の方へ向け、呟いた。

(*゚ー゚)「本当に好きな人に、振り向いてもらえないんだもん」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:31:09.64 ID:hb63HP2F0

そのまま、俺達は見詰め合う。
しぃの大きな瞳が、何を訴えているのか、俺には読み取れない。

……そうやって、お前はまた思わせぶりな態度を見せるんだな。

俺はガラスケースに視線を向け、一つのケーキを指差す。

('A`)「これにするわ」

(*゚ー゚)「おっけー。じゃあ綺麗にラッピングしてあげるねw」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:33:27.72 ID:hb63HP2F0

しぃはケーキを綺麗にラッピングする。

(*゚ー゚)「800円になりまーす、って言いたい所だけど、今回は私が出してあげる。
     幼馴染に彼女が出来たお祝いにねw」

('A`)「え、いいよ。ちゃんと金は払うって」

(*゚ー゚)「いいからいいから。イブなんだから野暮なこと言わないの」

('A`)「いや、そうじゃなくてさ。
    ……奢ってもらったら、プレゼントにならねーじゃん」

(*゚ー゚)「え?」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:38:53.36 ID:hb63HP2F0

俺は代金を置き、綺麗にラッピングされたケーキをしぃに渡す。

('A`)「お前、このケーキ好きだろ。その……お前にやる」

(*゚ー゚)「え、だって、彼女にあげるんじゃ……」

(;'A`)「だ、だから……」

俺は恥ずかしくなって、視線を逸らす。
何だか顔が熱くなって、今すぐに逃げ出したい衝動に駆られる。

だけど、今日は決着をつけるって決めたんだ。
俺としぃの、幼馴染っていう関係に。

('A`)「俺は、お前の事がすっ……好きなんだやっ」

噛んだ。
噛んだけど……言った。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:41:45.02 ID:hb63HP2F0

(*゚ー゚)「え、え……!?」

しぃの顔が見る見るうちに赤くなっていく。
小さなケーキ屋の店内で、顔を赤くする二人。

外から見たらおかしな光景だろう。
だけど、今日は雪が降ってるから、きっと外からは見えないと思う。

('A`)「……」

(*゚ー゚)「……」

無言の時が流れる。
永遠とも思えるほどの、長い沈黙。

そして、

(*゚ー゚)「本気……なの?」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:46:23.06 ID:hb63HP2F0

('A`)「ああ」

俺は即座に答えた。
迷うことなく、自分の意思をしぃに伝える。

(*゚ー゚)「……」

('A`)「俺……根暗だし、頭も良くないし、顔だって貧相だ。
    何も自慢できる事は無いけど……」

緊張のし過ぎで、頭の中を言葉がぐるぐる回ってる。

(;'A`)「だけど、し、しぃのことがすきって気持ちだけは本物だ……!」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:49:23.75 ID:hb63HP2F0

どこかで聞いた事のあるような、ありがちな台詞。
だけど、これは俺の本当の気持ちだ。

幼稚園に通ってた頃は、よく一緒に遊んだ。
小学校では、いじめられてた俺を励ましてくれた。
中学に入ってからも、はぶかれてる俺と何ら変わりなく接してくれた。

そんなしぃが、俺は大好きだったんだ。

('A`)「しぃ」

(*゚ー゚)「……うん」

しぃはラッピングされたケーキを、ぎゅっと抱きしめる。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:52:45.04 ID:hb63HP2F0

(*;ー;)「ッ……ヒク……!」

(;'A`)「し、しぃ!?」

しぃは泣いていた。
俺は思いがけない事態に、とにかく焦る。

やばい、何か気に障るようなことを言ってしまったのだろうか。

(;'A`)「ご、ごめん。急にこんな事言われたら困るよな? ほんとごめん、俺場違いだわ。
     あはは、俺なんかに告られても困るよな……はは」

(*;ー;)「ううん……違う、違うの」

しぃは涙を拭いて、俺を見つめる。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 22:57:52.41 ID:hb63HP2F0

(*つー゚)「これ、嬉し涙なの……。だって、ドックンから告白されたんだもん。
     夢じゃないよね? ほんとに、ほんとに私なんかでいいの?」

('A`)「え……」

俺は耳を疑った。
嬉し涙……それじゃあ、しぃも俺の事を……?

('A`)「お、俺は、その、お前じゃなきゃ……ダメだ。お前がすきなんだよっ!」

(*゚ー゚)「ほんとにほんと?」

('A`)「ああ」

しぃはカウンターから出て、俺の方へと歩いてくる。
一歩一歩、俺としぃの距離が縮まっていく。


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:00:47.08 ID:hb63HP2F0

(*゚ー゚)「じゃあ……」

しぃが微笑む。
やがてその小さな手が、俺の頬に触れた。

(*゚ー゚)「キス……して?」

(;'A`)「い、今?」

(*゚ー゚)「うん」

いきなりの無茶振りだ。
焦る俺を、しぃは逃がすまいと言わんばかりに抱きしめてくる。



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:05:59.43 ID:hb63HP2F0

(;'A`)「流石にここじゃまずいんじゃ……だって店内だよ?」

(*゚ー゚)「大丈夫、誰も見てないから。ほらほら、するの? しないの?
     こんなチャンス、もう無いかもしれないよ?」

(;'A`)「何だその言い方……。ムードってもんが……あー、もう!」

(* ー )「んっ――――」


俺の唇が、しぃのそれと重なる。


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:09:17.44 ID:hb63HP2F0

(*゚ー゚)「ぷはっ」

(;'A`)「……」

(*゚ー゚)「しちゃったね、キス」

('A`)「あ、ああ……」

俺としぃは、初めてのキスに戸惑いながらも、抱き合う。

不思議な感覚だった。
抱きしめたしぃの体は柔らかく、それでいて暖かい。

ずっと……こうしていたい。



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:12:08.23 ID:hb63HP2F0

(*゚ー゚)「今日から、私……ドックンの彼女だね」

('A`)「ああ。俺も……今日からしぃの彼氏だな」

俺達は、互いに見詰め合う。
外はもうすっかり雪が積もって、それでもまだ雪は降り続けている。

('A`)「メリークリスマス、しぃ」

(*゚ー゚)「うん!」

俺としぃは、もう一度唇を重ねた。


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:15:30.73 ID:hb63HP2F0
 |
 |  ('A`)。oO
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄

 |
 |  ('A`) ……
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄

     ‖
      ('A`)
      ( )
   |    | |
   |
  / ̄ ̄ ̄ ̄

第一話 fin

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:18:57.46 ID:hb63HP2F0

第二話「世間体」


川'A`)「兄ちゃん、何でいつもおうちにいるの?」

('A`) ……

J( 'ー`)し「お兄ちゃんはね、パソコンの勉強してるのよ」

川'A`)「ふーん。よくわかんない」


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:21:30.68 ID:hb63HP2F0

「オイ、ドクオはどうした」
「あのコなら部屋にいますよ」
「何、またハローワークにいかなかったのか!」

('A`) ……

ドンドンドン!!

「ドクオ! いい加減にしろ! 一体いつになったら職につく気だ!」
「あなた、やめてください!」
「大体お前が甘やかすからドクオがダメになってしまうんだ!」

('A`) ……あ、レアアイテムドロップした。ラッキー



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:24:12.77 ID:hb63HP2F0

J( 'ー`)し「ドクオ、ご飯は冷蔵庫にしまっておくからね」

J( 'ー`)し「お父さんもあんな事言ってるけど、本当はドクオが心配で仕方ないのよ」

J( 'ー`)し「でも、ドクオにはドクオの考えがあるでしょうから、カーチャンは心配してないよ。
      ドクオはやれば出来る子だもんね」

J( 'ー`)し「それじゃ、おやすみ。あんまり夜更かししちゃだめだよ」


('A`) …………



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:25:47.52 ID:hb63HP2F0

('A`) お腹空いた。

ガチャリ

('A`) 冷蔵庫っと。

「ドクオ」

('A`) っ!!

「またゲームか?」

('A`) ……

「働かなくても飯はうまいか」

('A`) ……



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:30:58.00 ID:hb63HP2F0

最終話「悟り」

       ○
       0
     。0 
('A`)y-゚    大人になれば、自然に結婚できると思ってたナァ……。
ノへへ     あの頃は、まさか自分がこんな人間になるなんて夢にも思ってなかった。


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:34:13.21 ID:hb63HP2F0
 ⌒⌒            ;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::     ::;;;;;;;:;:::::::::
           :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::        ⌒⌒
;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::  :::::::::::::::::;;;;;;;:;:::::::::

        マタナー!

          /△                         ..半  ブーン
      ヽ(´∀`)ノ                          (
      (:::  )        アシタナー                ゝ、
  ::::::::::.<  ヽ    ヽ(´∀`)                     ヽ
               (:::  )>
            ::::::::::/  ヽ              (ノ´Д`)ノ アッ
                                 (;;;  )
                             ::::::::::: ノ ノ
('A`) あの頃に戻りたいな……。何もかもが楽しかった、子供の頃に。


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/21(水) 23:36:39.44 ID:hb63HP2F0

         (ー`) ・・・・・・
      /⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
     // ̄ ̄ ̄フ /
   / (___/ /
   (______ノ

ボーンボーン!レイジダヨ
         (ー`) コトシモ、クリスマスガヤッテキタナ・・・・・・
      /⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
     // ̄ ̄ ̄フ /
   / (___/ /
   (______ノ

         ('A`) ウツダ・・・
      /⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
     // ̄ ̄ ̄フ /
   / (___/ /
   (______ノ

オシマイ



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1. Posted by    2007年11月25日 20:34
これはいいウツリマスwwwwwwwww

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