2007年12月26日

('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)

52 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:28:59.96 ID:HLq0scAD0

('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)


――――――アパート『SUNAO』――――――

ピンポーン

川 ゚ -゚)「ドクオさ〜ん、大家で〜す」

川 ゚ -゚)「家賃の徴収に参りました〜」

川 ゚ -゚)「ツケ溜まってるんでさっさと払ってくださ〜い」

川 ゚ -゚)「ドクオさ〜ん? いらっしゃるんでしょ〜?」

川 ゚ -゚)「こちとら寒い中わざわざ出て来たんですよ〜開けて下さ〜い」

川 ゚ -゚)「……まさか!」

ガチャッ

Σ川 ゚ -゚)「居ねぇ! 逃げられた!」


粉雪舞う季節は いつもすれ違い

53 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:32:15.52 ID:HLq0scAD0

――――――駅前――――――

川 ゚ -゚)「居たぁ! おいコラドクオォオォオォオォオ!」

Σ(;'A`)「ゲッ!? 大家!? ちきしょー! こんな所まで追ってきやがった!」

川 ゚ -゚)「家賃払えぇえぇえぇえぇえ!」

(;'A`)「払えませぇーん!」

川 ゚ -゚)「あっコラ! 逃げんな!」

('A`)「へへーん! 捕まえられるものなら捕まえてみな!」

川 ゚ -゚)「くっそー! 人混みに紛れやがった!」


人混みに紛れても 同じ空見てるのに

54 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:37:04.78 ID:HLq0scAD0

(;'A`)「フゥ〜ッ……ここまで来ればもう大丈夫だろ」

((('A`)))「うぅ〜……それにしても寒いな……すっかり真冬になっちまったもんなぁ……」

('A`)「ったく……大家の奴が取り立てに来なかったらこんな所じゃなくて部屋でヌクヌクやってるはずなのになぁ〜チクショ〜」

('A`)「…………」

('A`)「……大家さん……薄着だったな……」


川 ゚ -゚)ハ……ハ……

川 ゚ -゚)ハックシュン!!

川 ゚ -゚))「……寒い」
ブルルッ


風に吹かれて 似たように凍えるのに



56 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:40:42.16 ID:HLq0scAD0

川 ゚ -゚)「考えろ……考えるんだ私!……('A`)←奴はこんな時どこに逃げ込む……?」

川 ゚ -゚)「ファミレスか?……いや、それは無い。あいつ一人でファミレスに入れるほど度胸無いしな……」

川 ゚ -゚)「マックか?……いや、それも無い。あいつハンバーガー嫌いなんだ……」

川 ゚ -゚)「…………」

川 ゚ -゚)「ゲーセン!」

川 ゚ -゚)「あいつゲーム好きだしな! 暖房効いてるし! そもそもいっつも居るし! ゲーセンに行ったに違いない!」


僕は君の全てなど 知ってはいないだろう

57 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:44:20.15 ID:HLq0scAD0

――――――ゲームセンター――――――



川 ゚ -゚)「居たぁあぁあぁあぁあぁあ!!」

Σ(;゚A゚)「うわぁあぁあぁあ!? 何故ここが分かったぁあぁあぁあ!?」



それでも一億人から 君を見つけたよ

59 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:47:30.47 ID:HLq0scAD0

川 ゚ -゚)「さぁ! 3ヶ月分の家賃払ってもらうぞ!」

(;'A`)「ぐっ……」

川 ゚ -゚)「さぁ払え! 今払え! すぐ払え!」

(;'A`)「あ、家にサイフ忘れt……」

川 ゚ -゚)「さっきゲームしてたじゃん!」

(;'A`)「うぅうぅ……」

川 ゚ -゚)「絶対持ってるだろ! 絶っっっ対持ってるけど払わないだけだろ!」

(;'A`)「……」

川 ゚ -゚)「絶対実は3ヶ月分とかすぐ払えるだろ!」


根拠は無いけど 本気で思ってるんだ

62 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:50:14.59 ID:HLq0scAD0

(#'A`)「だぁあぁあぁあ!! うっせぇえぇえぇえぇえぇえ!!」

Σ川 ゚ -゚)「ギャギャギャ逆ギレ!?」

(#'A`)「いいじゃん別に! いいじゃん別に払わなくたって! ピンチなのは事実なんだよ!」

川 ゚ -゚)「フザけんなコラてめぇのピンチなんて知るかよ最近アパート的にもピンチなんだよこちとら必死だよ」

(#'A`)「そんな金金金って言わずに! 話し合いで分かり合えるんじゃないでしょうかね!?」

川 ゚ -゚)「フザけんなコラ金の問題話し合いで解決できると思ったら大間違いだよ世の中そんな甘くねぇよ」

(#'A`)「そもそもこんな所まで追っかけてくるのも問題じゃねーの!?」

川 ゚ -゚)「なにぃ!? ここまで逃げるからじゃん! 逃げるそっちが悪いんじゃん!?」


些細な言い合いも無くて ララライララライ
同じ時間を 生きてなどいけない

64 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:52:27.28 ID:HLq0scAD0

('A`)「ちょっと逃げただけでどこまでも追いかけられちゃ堪ったもんじゃねーよ! もっと穏やかな徴収ってのは無いのか!?」

川 ゚ -゚)「これが私の性格だ。慣れろ」

('A`)「慣れるか!」

川 ゚ -゚)「それにあれだ! お前とかどうせこんな機会でも無い限り女の子に追い掛け回されることなんて無いんだろう!?」

(;'A`)「えぇ!? うっ……うっせぇな! 関係無ぇだろ!」

川 ゚ -゚)「こうやって『ドクオさ〜ん☆』って追っかけてもらえるだけでも喜べ!」

(;'A`)「嫌だよ! 寧ろこんな形で追いかけられる破目になってると思うと悲しいよ!」

川 ゚ -゚)「ふはははwww虚しい男めwww」

(#'A`)「うるせーっつってんだろ!」


素直に慣れないなら 喜びも悲しみも虚しいだけ

65 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:56:09.68 ID:HLq0scAD0

――――――ゲーセン前――――――

川 ゚ -゚)「おっ、雪降ってる」

('A`)「あ、ホントだ……ここ最近冷えてますしね……」

川 ゚ -゚)「じゃあさっさとアパート戻ってちゃんとツケ返してもらうからな」

(;'A`)「へいへい。分かってますよ」

川 ゚ -゚)……ックシュン!

('A`)「!……あ、大丈夫っすか?」


こなああああああああああゆきいいいいいいいいいい ねぇ
心まで白く 染められたなら

66 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:59:23.84 ID:HLq0scAD0

川 ゚ -゚)「あ……あぁ、平気……ズズッ……それにしてもあれだな」

('A`)「はい?」

川 ゚ -゚)「こう寒いのは独り身には身に沁みるなw」

(#'A`)「だからうるせーってさっきから言…」

川 ゚ -゚)「いや、私がな」

('A`)「……ぇ」

川 ゚ -゚)「ははw……何を言ってるんだろうな……私は……悪いな」

('A`)「あ……いえ……」

川 ゚ -゚)「早く帰って温まろう」


ふたあああああああああありのおおおおおおおおおお おぉ
孤独を分け合う ことが出来たのかい?

67 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:02:02.94 ID:HLq0scAD0

僕は君の心に

川 ゚ -゚)A`)
 ムギュ

耳を押し当てて

川 ゚ -゚)A`) ……

その声のする方へ

川 ゚ -゚)*A`) あの……大家さん?……どうしたんすか?……なな何でこんな寄りかかってくるんすか?

すうっと深くまで

川 ゚ -゚)A`) ……?……もしもし?……大家さん?

降りてゆきたい

Σ(;'A`)「ちょ!? すげぇ熱じゃねっすか!? しっかりしてください大家さん!! いっ……今救急車呼びますからね!!」


そこでもう一度会おう

69 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:05:28.83 ID:HLq0scAD0

――――――モナー病院――――――

( ´∀`)「ふぅっ」

川 - )

(;'A`)「どどどどどうなんですか先生!? 彼女は一体どうしちゃったんでしょうか!?」

( ´∀`)「風邪」

('A`)「……え?」

( ´∀`)「ただの風邪モナ。きっと高熱で一時的に意識が鼎世鵑瀬皀福よく見てみなさい、今は眠ってるだけモナ」

川 - )スー…スー…スー…

('A`)「あ、そうなんですか」

( ´∀`)「一応目が覚めるまではそっとしておいて、病院から出て行くのは彼女が起きてからでおkモナ」

('A`)「あ、はい。ありがとうございます」

( ´∀`)「じゃあ目が覚めるまでは君がそばに居てあげてくれモナ」

('A`)「はい……」

70 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:10:21.73 ID:HLq0scAD0

『いいじゃん別に払わなくたって!』
『話し合いで分かり合えるんじゃないんでしょうかね!?』

('A`)「何言ってんだ……俺……」


分かり合いたいなんてもう ララライララライララライ
上辺を撫でて いたのは僕の方


('A`)「アパート……ピンチだったんだな……大家さんも無理して俺を追っかけてたんだ」

('A`)「……大家さん」

川 - )スー…スー…

('A`)「!……熱あんのに……手ぇ冷てぇ……」

君の悴んだ手も

('A`)「握ってても……いいですよね?」


握り締めることだけで 繋がってたのに

71 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:14:08.67 ID:HLq0scAD0

('A`)「窓の外はまだ雪降ってんなぁ……積もりゃしねぇだろうけどな」

('A`)「地面に落ちてすぐ消えて終わりだよな」

こなああああああああああゆきいいいいいいいいいい ねぇ
永遠の前に あまりに脆く

('A`)「大家さん……実は……」

川 - )スー…スー…

('A`)「俺、あんたのことが好きだったんだ」

川 - )スー…スー…

('A`)「だから金もあんのにわざと家賃払わず逃げてたんだ……そうすりゃアンタ、俺を追っかけてくれるだろ?」

('A`)「俺、女の口説き方なんて知らねぇし……そうでもしないと話す機会作れなくてさ……」

('A`)「そのせいでアンタをこんな目に合わせちまった……」

('A`)「これじゃ俺の気持ちなんて……伝わるわけないですよね……」

ざらああああああああああつくうううううううううう うぅ
アスファルトの上 染みになってゆくよ

('A`)「馬鹿だ……俺……」

74 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:18:03.37 ID:HLq0scAD0





川 ゚ -゚)「いや、伝わったぞ」
パチッ



Σ((;゚A゚))「うわ゙ぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ゙!?!?
      起きとったんかぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃい!?!?」





こなああああああああああゆきいいいいいいいいいい ねぇ
時に頼りなく 心は揺れる



77 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:21:49.07 ID:HLq0scAD0

(;'A`)「どっから!? どっから聞いてたんすか!?」

川 ゚ -゚)「( ´∀`)『ふぅっ』」

(;゚A゚)「しょっぱなじゃねーか!!」

川 ゚ -゚)「いやぁ〜www実は病院運ばれた直後あたりですでに意識はあったんすよねwww」

(#'A`)「だぁあぁあぁあ! じゃあ今の無し! さっき俺が言ったこと全部無し!!」

川 ゚ -゚)「なにぃ!?」

(#'A`)「寝てたフリとか反則だろ!? 全部忘れろや!!」

川 ゚ -゚)「じゃあ何故お前は私の手を握っている?」

Σ(;'A`)「うぉお! そうだった! すいませ…」

川 ゚ -゚)「放すな」

(;'A`)「……え?」

川 ゚ -゚)「……放さないでくれ」

それええええええええええでもおおおおおおおおおお おぉ
僕は君の事 守り続けたい


('A`)「あぁ」

79 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:24:51.80 ID:HLq0scAD0

川 ゚ -゚)「雪……まだ降ってるな」

('A`)「あ、ホントだ」

川 ゚ -゚)「街が真っ白に染まるな」

('A`)「出来れば家賃の件も白紙に染めていただけるt…」

川 ゚ -゚)「フザけんなコラ」

('A`)「冗談です」


こなああああああああああゆきいいいいいいいいいい ねぇ
心まで白く 染められたなら

82 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:28:31.57 ID:HLq0scAD0

ふたあああああああああありのおおおおおおおおおお おぉ
孤独を包んで


「あ、もう12時まわってる……日付変わっちゃいましたね……」
「……そうか、思い出した」
「?……どうしたんすか?」
「昨日はクリスマスだったではないか」
「あ……そういえば……うっわヤッベ〜、スッカリ忘れてた」
「……一緒に過ごしたのが私じゃ嫌か?」
「何言って……そんなわけ……ないじゃないっすか」
「ふふw……冗談だ」
「じゃあ帰りましょうか、一晩病院に泊まる訳にも行かないでしょ? 歩けますか?」
「大丈夫だ……帰ったら、そうだな。まず君の部屋へ行こう」
「え……えぇっ!? なっ……何それどういうことですか!?」
「何って……決まってるだろう?」
「え……も……もしかして……」

84 名前:('A` )粉雪舞う季節はいつもすれ違いのようです川 ゚ -゚)[] 投稿日:2007/12/26(水) 01:31:49.46 ID:HLq0scAD0



川 ゚ -゚)「家賃のツケを返してもらう」

('A`)「……ですよね〜」



 空に返すから
 クー



 〜終〜


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コメント一覧

1. Posted by 七誌   2008年06月14日 11:17
これはいい感じな短編
2. Posted by 感動した   2009年01月20日 00:10
いい作者だな・・・

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