インターネット、便利であることには異論はないのであるが、これへの関わり合いを持ち始めたころからすでに10年ぐらいにはなるだろうか。2004年ころのデジタルカメラで写した写真がPCのホルダー内に少し残っていることからして、取っ付きは写真を整理することであったと思う。そのデジタルカメラもすでに数台は買い替えている。最初の機種はNIKONのCOOLPIXというコンパクトサイズのものであった。随分と遣いこんだものであるが、今から考えると随分と性能の劣るものであったことが分かる。スイッチをONにしても直ぐには起動しない、ようやくレンズフードが開き、撮影可能となるまでに十秒余り、これでは咄嗟のチャンスを失うことになる、事実何度ももっと早いのがあれば・・・と悔やんだことか。デジカメの進化の度合いは日進月歩、極端に言うならば、それこそ毎日のように各メーカーから次から次へと新機種が入門機からプロ仕様まで、何十台とリリースされていたのである。自分の初代機はその保存画素数は600万というもので、素人には十分過ぎるものであったが、この記録画素数は高級になるほど等比級数的に上昇するのが常であり、NIKON、CANON、SONY、PENTAX、OLIMPUSなど日本メーカーの独壇場、世界中の垂涎の的であり続けているのである。4千万画素を超え、今や万単位になるほどの画素数への執着には驚くばかりである。ノートパソコンの画面上で撮影済みの写真を観る限り、素人には五百万も五千万も見分けが付かないのである。二千万を越える保存を必要とするのは大画面にしたりする、商業用もしくはプロジェクターに投影し大勢で鑑賞する場合など、アマにはほとんど必要のない性能であると思う。
SNS
デジカメ、今まで全て店頭で実機を見ながら購入したことは一度たりともなく、数台の全部をネット上で購入している。しばらくはクレジットカードを持ってなかったので、「着払い」や「銀行振込」などを利用していたが、カードの利便性に負けて止むなくそれを利用することになったのだが、何かと便利でもあるが、不便でもあることを痛感しているのである。「認証」とか「ID」それに「PWパスワード」更には「秘密の質問と答」なんてのもある。10年以上も様々なネット利用をしていると、例えばfacebook、LINE、youtube、Yahoo、livedoor、googleなどのソーシャルネットワークサービスだけでもこれだけある、その全てにID、PWが最低必要であり、PWなどは定期的に変えるように勧告を受けるのである。ある日突然、これらのサイトに入れなくなるということも何度あったことか、その都度、何とかたどり着くのであるが、その際にPWを変更したり、IDを変えたりする場合もあり、そうした操作をしている内は鬼の形相であり、とても、全てを控え置くことが出来てないのである。目的は達するのであるが、途中経過をすっかり忘れ、後日、どれほど苦労しなければならないのか、その繰り返しに辟易する日々が続いている。まだまだある。銀行やクレジットカードの場合は更に手続は複雑であり、もし、PWなどを忘れようものなら、再発行には二週間もの日数を要するのである。セキュリティ上当然ではあろうが、手元に書面でそれが届く頃には、当初の目的を忘れるってこともあり、もうこうなると、自分の預金であっても、金庫に手が出せないという本末転倒の事態発生である。これらは自分だけに限らず多くのネット利用者に共通しているに違いないと思う。仮想の中での取引には万全を期すのが基本であろうが、それにしても面倒くさいものである。几帳面にその都度、IDもPWも変更経過を残すという地道な作業(これが一番の問題なのだが)をするだけで済むことなのに。