独法化以降、迷走を続けている新潟大学だが、ここにきてまたもや改悪が行われることになった。学長裁量経費を大幅に増額する、というのである。

  つまり、総予算の中で学長があらかじめ確保しておく金額を大幅に増やす、ということは、各学部に配分されるお金は逆に大幅に減る、ということだ。
 冗談ではない。独法化によって、私が受けとる年間の教育研究費は、従来の半分以下の20万円に減っている。念のためつけたせば、この20万円には学会出張費や、研究・教育用のコピー代、授業用プリントをパソコンでプリントするためのインク代なども含まれている。
 これ以上減らされたら、何もできませんよ。

 ではなぜこんな改悪を学長は敢行するのか、と言えば、文科省の覚えをめでたくしたいからである。独法化以降、文科省はバカの一つ覚えで「学長のリーダーシップ」を叫んでいるからだ。学長のリーダーシップを文科省に印象づけるためには、学長裁量経費の割合を大幅に増やせばいい、という発想なのである。
 しかし、それで学部の教育研究がまともに行われなくなったら、どうしようもないのだが、そういうことは考えない、というふうに現在の国立大学はなってきているのである。
 ブラック企業に、新潟大学は近づきつつある。

 折も折、本日、図書館から図書費の請求が私宛てに来た。
 これは教養部があった頃から購入しているドイツの辞書で、分冊の形で長い期間にわたって刊行されているので、教養部が存在した時代には教養部ドイツ語科の名目で購入していたのだが、教養部解体後はドイツ語科そのものがなくなったため、私の名において買い続けている。私自身の教育研究費で、である。
 しかし学長の勝手な判断のせいで私の教育研究費は激減しそうだから、そうなったら学長の責任で買ってもらうしかありませんね。
 だから、図書館の職員には以下のようにメールを出しておいた。

             * 

 **様

 三浦です。

 申し訳ありませんが、少し待っていただけますでしょうか。
 今年度から予算配分が大きく変更になり、私にどの程度の教育研究費が下りるかまだ分かりません。
 最悪の場合、本を買える費用も下りないかも知れません。
 その場合は、そういう制度を作った学長に責任をとっていただき、この本の代金も学長に支払っていただくことになろうかと思います。