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今年映画館で見た135本目の映画
鑑賞日9月24日
シネマ・カリテ(新宿)
評価 ★★★☆

 アメリカ・ルーマニア合作、マイケル・ダミアン監督作品、97分、原題は"HIGH STRUNG"(ぴんと張った弦、或いはハイテンションの意か)。

 プロのバレエダンサーになりたくて、その方面の専門大学に入学すべくNYにやってきた少女ルビー。偶然、英国から来ているヴァイオリニストの青年ジョニーと知り合い、惹かれ合う。しかしジョニーは大切なヴァイオリンを盗まれてしまい、またグリーンカードを取得しようとして詐欺にあい、強制送還の危機に。ルビーもコンテンポラリー・ダンスが不得手で奨学金取り消しの危機に。ふたりの危機を救う手段はあるのか・・・?

 筋書きとしてはさほど目新しさを感じないが、この映画の見どころは二つある。
 一つは主演のふたりが魅力的であること。ルビー役は実際にバレリーナとして活躍している(アメリカ人ながらロシアの名門マリインスキー劇場で活動中)キーナン・カンパ。金髪碧眼で甘やかな顔立ちの美人である。ジョニー役のニコラス・ガリツィンもなかなか存在感のある英国青年で、映画俳優としてだけでなくミュージシャンとしても活躍している。なおこれ以外に日本出身のバレリーナであるソノヤ・ミズノがヒロインの友人役で出ている。やっぱりこういう映画は美男美女が主役でなきゃダメだな、ということがよく分かる。

 もう一つはダンスシーン。主役のふたりもさることがなら、NYの地下鉄ホームで対立するグループ同士がダンス合戦を繰り広げたり、主役青年が住むビルの下の階でダンスに興じているグループがあるなど、ダンスシーンの素晴らしさに圧倒される。

 東京では8月20日の封切だったが、新潟市では2ヵ月遅れで10月下旬からイオンシネマ新潟西にて12日間限定公開の予定。