小説 容疑者Xの献身


小説『容疑者Xの献身』を読んだ。





映画を観て内容を知っていたのに、また泣いた。



この映画は、わりと小説に忠実に作られていますね。



















愛とは。

なんだと思いますか。








誰かの為に、怒りや憎しみから人を殺すことがあったとしても、誰かを守る為だけに、人を殺せる人間なんているんだろうか。



例えば愛する人が殺されて、その復讐の為に殺人を犯す人は、実際にもいるんだろうけど。








もちろん殺人を肯定したりしない。



元夫を殺した花岡靖子は、どんな事情があったとしても、罪を償うべきだと思う。






だけど、あの話は、それでよかったんだろうか。



花岡靖子は自首するべきだったのか。





ちょっと真剣に考えてしまった。


花岡靖子が自首し真実が明らかになると、石神の罪はさらに重くなるし。






彼が望んでいたのはそんな未来じゃない。





でも彼も、この殺人が本当に愛だったのだろうか。



もし花岡靖子が自首しなかったとしたら、娘も含め、一生負い目を持って生きていくことになる。



忘れろと言ったって、忘れられるわけがない。





負い目という言葉が、適切かはわからないけど。









石神の行動がとてつもない愛だとも思うし、結果花岡親子を苦しめただけだとも思う。



やっぱり…なんて哀しい話なんだろう…
















愛とはなんだろうか。










私の中で、恋の定義は『求めるモノ』。


愛の定義は『求めないモノ』。





恋は、相手と少しでも長く一緒に居たいとか、好きになって欲しいとか、自分だけを見て欲しいとか。
いろんなことを相手に求める。





愛は、相手が幸せであればただそれでいい、と相手には何も求めない。









そう思っていた。



実際はどうだろう。








でもきっとこの問いに答えを出せる人はいないんだろうな。



正確なんてどこにもないんだろうし。









『愛という方程式は解けない』


湯川学の考えに、賛成。





でも人間は、その答えのない方程式の答えを探して、人を好きになるのかな。



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