こんばんは、情熱のコールセンタートレーナーこと、藤木健です。

さて、最近の身の周りの出来事として一番大きい変化が、会社を替わることになりました。
今までの会社から、違う会社へと移るってことですね。
別段転職活動をしていたわけではありません。


勿論、今の会社でもまだまだ自分のスキルアップのためにいろいろできることがたくさんあり、これからと思っていたところですが、最近ちょっと考えていた事がありました。
それは、“どこまでスキルをつけたら十分なんだろう?”ということです。
もともと独立志向があった私は、独立するためのスキルをアップさせたいといつも考えていたのですが、このスキルってぇやつが、求めれば求めるほどキリが無いって感じ始めました。
詳しい思考プロセスは省きますが、現時点で独立してもスキル的には何とかなると思い始めたんですね。
じゃぁ、何が足りないのか?
それは、人的ネットワークでしょうか。
私が1人立ちしても、仕事をくれような人とのつながりが薄いと考えていました。
なので、後5年くらいの間に今の会社で、この人的ネットワークを意識して育てていこうなんてことを3月中旬くらいに考えていたんですね。


そんな矢先に、旧知の社長から声がかかりました。
今と比べると小さな会社なのですが、その代わりに自分の活躍できるフィールドが格段にひろがります。
その分、責任と期待される仕事も大きくなりますので、プレッシャーは大きいですが、それはビジネスマンとして、自分を大きくしてくれるでしょう。
お話を聴いてから、史記の蘇秦伝にある「鶏口(けいこう)となるも牛後となるなかれ」(大きな団体で人のしりについているよりも、小さな団体でも頭(かしら)になるほうがよい。)ということわざを思い出しながら、約1週間ほどで転職を決意した次第です。
最終出勤日は4月30日。
1ヵ月前に告知しなければと、決めた次の日に上司に報告致しました。


前置きが長くなりました。
最近、教育関係の本を読み漁っていたのですが、転職することが決まってからは、興味が別のところに向いたと思われ、キャリアデザインの本を読んでみました。

キャリアの教科書

著者:佐々木直彦
発行:PHP研究所  2003年7月7日 第1版発行
ISBN:4569629989
定価:本体1,600円+税
お勧め度:★★★★★


エンプロイアビリティという聞き慣れない言葉が、この本のテーマです。
「雇用される能力」とか「自分の市場価値」と訳されているそうです。
雇われる能力の高い人は、雇われなくてもやっていける力が高い人が少なくない、という観点から、ビジネスパーソンの能力、置かれている状況を、人生のキャリアに映して詳しく解説している、少し変わったキャリアデザインの指南書です。


雇われる力、エンプロイアビリティの説明から、人生を開く5つの質問へと展開していきます。
この5つの質問とは、自分の「キャリア仮説」を明確にする為の質問です。
キャリア仮説とは、自分らしい仕事とはどのようなもので、自分の人生を仕事をとおして、どのようなものにしていくかというイメージを表現したものです。
曰く、
1.自分は何ができるのか?
2.自分は何をしてきたのか?
3.自分は何をやりたいのか?
4.自分はなぜそれをやりたいのか?
5.自分の人生をどのようなものにしていきたいのか?
という5つです。
この問いに答えながら、キャリアを開く、3つのワークという考え方が解りやすかったですね。

その3つとは、
フィールドワーク : 現場で実践する
コンセプトワーク : 考える
ネットワーク   : 人とつながる
です。

考えるだけでもダメ、言われた事をやるだけでもダメ、どのワークから始めても良いが、そのワークだけに止まると単なるワーカーとなり、エンプロイアビリティは向上しません。
5つの問いに答えを出し、仮説を立て、3つのワークでそれを検証する。
この2つを行ったり来たりすることで、エンプロイアビリティを磨けます。
そして、自分の仕事をつかみ、自分の人生を生き抜くことができるというキャリア論です。
それぞれのワークや質問の解説には、具体例として、ある人物の物語を掲載しており、非常に理解しやすい構成となっています。
架空でありながらも物語が、自分自身のキャリアの物語と照らし合わせることができるからでしょう。
人は(私は?)やっぱり物語が好きなんですね。


ところで、3つのワークという考え方は、確かにそうだなぁと同意です。
私の場合、ネットワーク、人とつながることで情報を掴み、仕事を創ってきました。
創った仕事はフィールドワークとなりますが、結構猪突猛進で詰めも甘いため、大筋ではOKですが、細かく失敗することが多かったです。
そこで反省をして、コンセプトワーク、考えて固めるというサイクルで仕事をやってきたなぁと思います。


そんなこんなで、自分のやりたい仕事をしっかりと見据えながら専門性を高めていくと、不思議なことに、自分のキャリアをもう一段高めるためのフィールドを用意してくれるネットワークと出会うことが、できるようになります。
でも、キャリア論でいくと、この幸運は偶然ではなく、必然だそうです。
いわゆる、チャンスの神様には前髪だけで、後ろ髪はないということですね。
幸運をがっちり掴む為には、普段の5つの質問や3つのワークをどれだけ真剣に実施しているかが鍵となるのでしょう。