2020年06月29日

牛1頭から鞄を1つ作るの巻。 コピー編

今回は合皮の鞄を革で作り治すというお題になります。
作り治す、とはですが外装が合皮で劣化している鞄のその外装を全く同じ
デザインで革で作り治す、というかコピーするといったほうが適している
かもしれません。

使い勝手が良く似たような鞄を探したが見つからないので革で作れないかと。
本体の胴部分が合皮で劣化しているのでその部分だけ革で作り直して
持ち手とか他の革のパーツと生地でできた内装は流用で構いませんと。
BEFORE
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本体の部分に合皮素材が使われています。
劣化して表面の塗膜が剥離してきていますし、角部分などは擦れて
下地の生地が露出してきています。

合皮というのは使っても使わなくても必ず劣化していきます。
製造から2〜3年で劣化すると言われています。
製造というのは鞄を製造というのではなく、その素材が作られてからなので
鞄になるまで1年経過していれば消費期限は残り〜2年ということになります。

合皮の構造としてはガーゼや不織布のような生地の表面に革の色をした
サランラップが乗っていると考えていただくと分かりやすいかと思います。
劣化してくるとそのサランラップが剥がれてくるという感じです。
また水分を含むとシールが剥がれるようにサランラップがふやかされて
剥離や水ぶくれのように浮いてもきます。
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底面も接地部分が擦れて剥離してきています。中央部分に底鋲がないので
荷物が入れば垂れ下がりこれでは構造的にも擦れてしまいますね。

持ち手や根革やエンドパーツはレザーが使われているので流用します。
今回製作する部分は合皮素材が使われているピンク色の部分になります。
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金具を連結する根革部分は革でしたが華奢でしたので再製作します。
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ファスナーエンドパーツを側面に固定するこのパーツは、
一度でぐるっと縫製できるのですが、わざわざ二回に分けて縫製しています。
鍵穴が空いている手前の部分と奥の部分では翻るところで縫い繋げています。
ミシンの縫い目というのは裏表がありまして、表の縫い目が綺麗なのですが
このパーツを一度でぐるっと縫製してしまうと、奥の部分に見える縫い目は
裏面が見えるようになります。ですので縫い目が隠れる翻る部分で一度縫い留め、
そこからひっくり返して縫製しています。

私もこういうのが気になるタチなので設計者の気持ちが分かります。
ただ消費者の方にはほとんど気づかれない部分になるのですが。
このような見え方になってしまう場合も気にせず縫製してしまうメーカーも
かなりありますし、というかこういったところを気にするのになぜ胴体部分に
合皮を使いますかね?という気もしますが・・・。

ファスナー両側のダブルステッチのパイピング部分も革が使用されていますが
作業の段取り的に交換したほうが綺麗に仕上がるのでこの部分も再製作です。
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今回使用する革がこちら。
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キップでスムースとシュリンク両方の表情があるタンニン鞣しの黒革になります。
キップとは生後1年以内の子牛の革、なのであまり大きくありません。
ステアなど生後2年を経過した成牛の革だと畳2畳ぐらいの大きさなので
通常は半裁といって背中で半分にされていますが、キップの場合は
丸革(一頭)になります。

背中にコブがあるので広げるとその部分が丸く穴が空きます。
載っている定規は1メートル定規なので大きさがなんとなく伝わるかと思います。
全面が使用できるわけではなくて赤線の枠内が概ね使用できる範囲です。
周囲の部分は脇腹や足の方なので繊維が荒く表面も荒れているので
使用する場面が限られます。
奥側の矢印部分のピヨっと出ている部分が足の部分というのが分かります。
奥が首側で手前がお尻側です。

で赤い枠内でも無傷というわけではありません。
人間も生きていれば転んだり引っ掻いたり蚊に吸われて掻いた跡が
皮膚表面に残っていると思いますが、牛も虫刺されや柵に当たったり
隣の牛にぶつけられたりした傷がありますが、これは生きていた証である
「ナチュラルマーク」とも呼ばれたりもする様です。
生きていた証しではあるのですが、鞄にマークだらけでは困るのでその部分を
マーキングしておいて裁断するときに拾わないようにします。
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そういう部分が点々とあるので鞄などの大きいパーツを
型入れするときは難しいです。
今回の鞄は、底面まで繋がっていますがパーツはセンターで縫い割られているので
胴体部分は同じサイズで4パーツ採る必要があります。
載っている型紙が1パーツサイズ。これを4個採ります。
面積に余裕があるので簡単に取れそうですが、実はギリギリなのです。
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4パーツカットした跡がこちら。
とても無駄な採り方をしているように見えますがこれ以外には
配置できないという状態なのです。
というのは、先ほどの「ナチュラルマーク」が所々にあるのでその部分を避けつつ
配置するとこのような状況になってしまいます。
右下部分の斜めの配置なんか絶妙なんです。
角度をずらすと傷跡があるのでそれを回避しつつという感じです。
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残った中央部分などはファスナー両側のパイピングに使用したり、
内装に大きめのポケットを追加ということなのでそれに利用したりします。
靴を作るときは一つ一つのパーツが小さいのでこのような型入れ作業に
時間はあまり費やしませんが、今回は時間がかかりましたね、失敗すると
もう一頭牛を連れて来なければなりませんから。

話は前後しますが分解し内装を外したところ。
分解するとこの鞄はどの程度しっかり作られているのか分かります。
見えない部分ですので手を抜いても消費者には分かりませんので。
この鞄は先ほどのパーツの縫製具合を見ればしっかり作っているだろうと
思いましたが、やはりちゃんと負荷がかかりそうな部分は補強していますし
荷物が入った時には鞄全体で重さを分散できるような工夫もされています。
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ここでもやはりなぜ合皮?という感じなのですが。
長く使えるように作られているのに長く使えない合皮素材を使うって・・・。
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内装には忘れないうちにご希望の大きめのポケットを取り付けておきます。
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生地がグレーっぽい黒色のなのでポケットだけ違う色の生地もおかしいので
余っている革でポケットを誂えます。

本体を組み立てていきます。
胴体側の付け根のパーツは流用になります。
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ファスナー取り付け部分のダブルステッチは、一列は縁取りの縫製になります。
二列目でファスナーと内装を縫製することになります。
外装にある外ポケットは内装を取り付ける前に構築しておかないと
縫製できなくなりますので忘れずに。
ここの縫い目は他の縫い目と違って黒色です、危うくベージュでいきそうに。
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持ち手も平たい状態で取り付けます。
いつもの修理ではすでに鞄になっている状態で取り付けているので
やり易いですね。金具を連結する革が鞄の大きさに比べると貧弱でしたので
革の厚みを増して芯材を巻き込んだもので取り付けてみたらミシンでうまく
縫製できない事になってしまったので手縫いで四箇所
縫い留める事になりました。
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広げると90cmぐらいの幅になるので重いし縫製するのも大変です。
この鞄だと恐らく平ミシンで全て縫製できると思いますが所有している
工業用のミシンは全て腕ミシンなので、縫製するものが大きくなると
支える台がないので鞄を左手で持ち上げながら縫製するので大変です。
膝も使いつつ縫い進めるという感じです。

工業用の平ミシンを導入しようとこれまでに何度か思いましたが、
すでにミシンが二階の作業場に大小7台設置しているので手狭で
置き場所がありません。
まぁ無い物ねだりでもあるので、無いなら無いで工夫すればいいだけです。

中表にして左右と底のマチを縫い割ります。
これで胴体が袋状になります。
これを丸まった靴下をひっくり返すように内側を表になるように
くるりんぱっします。
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ファスナーは痛んではいなかったのですがあとあと壊れて交換となると
二度手間なので新しいファスナーに交換しておきます。
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スライダーを入れてみて問題なく開閉できることを確認し
二列目のステッチを行います。
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ファスナーエンド部分のパーツに本体を畳んで挟み込むので
革が二枚に生地も二枚、計4枚が重なるので厚みがかなりあります。
ミシンで縫製すると表面の縫い穴は元の穴を拾って針を落とせるのですが
厚みがあると針が貫通して出てくる裏面の縫い穴は元の穴から
ずれてしまいがちです。
今回も位置を確認したところかなりずれてしまうので、
手縫いにて表と裏の穴を探りながら縫製する事になりました。
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でようやく完成となります。
AFTER
完成!といってもデザインは全く同じなので映えはしないのですが。
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底鋲は新しい鋲に交換し中央にも追加。四隅の鋲も1.5cm
外側に鋲をずらしました。
底鋲が内側気味に付いている鞄が多いのですが、それですと角が
垂れ下がりがちですので、角に位置どりさせた方が良いのではないかと考えます。

底板も、もともと一枚入っていましたが小さかったので、底面ぴったりの底板を
作成し入れてあります。そうする事で四隅の革の垂れ下がりを軽減し、
中央部分も追加した底鋲で支えて垂れ下がらないので、底面の革が地面と擦れず
痛みにくいようにしてあります。
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革で製作すると一つの鞄を作るのに牛一頭を使うとなると
その鞄の値段はそれなりに高くなってしまいます。
合皮であればロールの壁紙のように端から端まで均一の素材ですので
無駄なくパーツを裁断することができますが革ではそうはいきません。

今回一頭から胴体のパーツは4パーツしか採れませんでしたが、
例えばその牛がナチュラルマークも一切無く、端まで均一の質であれば
面積的には6〜7パーツは採れたと思います。

革製品というのは実際に製品で使われないそういった面積の製造コストも
価格に含まれてしまうので必然的に販売価格は高くなってしまいます。
今回の製作では残った革は他の小物の修理でも無駄なく使いますので、
それを加味しての製作費用にはなっておりますが、
それでもそれなりにはしてしまいます。

それでは皆さん、合皮製品(または一部使われている製品)を購入する際には
くれぐれも消費期限は3年、ということをお忘れなきよう・・・。



ampersandand at 20:30|Permalink 鞄と小物修理 

2020年06月18日

ボッテガヴェネタの内装交換。 なぜ合皮を使うのですか?

BOTTEGA VENETAの内装交換
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ボッテガヴェネタ、何かの呪文のような響きですが日本語に訳すと
ヴェネトの工房という意味らしいですね。
なので例えば、BOTTEGA YAMADA であれば 山田工房という感じでしょうか。

編んだように見えるイントレチャートで有名なイタリアのブランドです。
編んだように見えるとは、革に切れ込みを入れて革紐を上下に通しているので
実際には編み物のように格子状に編み込まれてはいない、ということです確か。

20年ぐらいに前に購入されたお母様の鞄ということですが、御多分に洩れず
内装の合皮が劣化して使えないので交換というのが今回のお題です。
なぜ鞄メーカーは合皮を内装に使うのでしょうか?

外装が合皮で内装も合皮ならば分かりますが、外装は革なのに内装に
合皮を使えば内装が劣化し今回の事例のように外装は問題ないのに内装が・・。
ブラックなんでしょうねきっと、そうなるのが分かって使っているのですから。

外装はほぼ新品なので内装を交換すれば問題なく使用できます。
同じ感じのBOTTEGA VENETAの鞄を今購入すると、
当時より2倍くらいの価格になっているとのことでした。
ならば治すに越したことはないですね。

合皮がベトベトです。
ベトベトになるパターンと粉粉になるパターンがありますね。
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内装は三層に分かれているのでその分費用は掛かってしまいます。
しかも今回は三層とも微妙にパターンが違っているのでむむっ。

分解
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三層とも内装のパターンは同じかなと思ったのですが微妙に異なっているので
一層ごとに裏表の型紙が必要になりました。なので袋の部分で6型必要です。

内装の生地は何色か見ていただきましたが、即決で落ち着いた感じの
気持ち臙脂の赤色に、華やかな感じになりそうです。
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三層あるので組み立てる順番と組み合わさる裏表を間違えないように注意です。
ファスナーの引き手に使われているブランドパーツやロゴなどオリジナルパーツで
傷んでいないものは移植していきます。

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内装が完成したのであとは本体に組み合わせて口元を縫製すれば完成です。
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口元の縫製は元の縫い穴にひと針ひと針と針を落としていき縫製します。
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完成です。
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内装に使用する素材は革だと重くなりますし、カビの危険もありますし、
値段も高くなりますので、しっかりめの生地やナイロン素材が内装には
適しているのではないかと思います。
くれぐれも合皮の内装にはお気をつけください。

ampersandand at 11:30|Permalink 鞄と小物修理 

2020年06月17日

20年後の贈り物。 時計のベルト製作編。

時計のベルトも何年かに一度ご依頼があります。
その都度思うのですが、結構大変だなと。

毎回同じ設定であればそんなことは思わないのですが、ご依頼されるほとんどは
市販のベルトでは間に合わないようなものなのでその都度試作が必須です。
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お問い合わせでは確か黒いベルトの時計は別にあるので、違う趣の色、
例えば赤茶系が候補ということでしたが、ご依頼品を画像で見ると
シルバーカラーのケースにはグレージュが合いそうだなと、ご来店の際に
お見せするサンプルレザーに紛れ込ませてご提案させていただきました。
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で、私のプッシュも影響してか分かりませんが左端のグレージュに決定。
シルバーにグレージュですと秋冬でも春夏でもどちらでも合いそうですし
ケースとベルトの明暗のコントラストが抑えめで上品な感じにまとまるかなと。

まずは分解。
時計のベルトはケースに通っている柱の部分がバネ式になっていて外せるものが
ありますが今回のものはネジ式になっていました。
太さが0.8mmぐらいのマイナスネジでしたので、おそらくオリジナルで製作された
替えがきかないパーツなので無くしたら終わりです。
ちなみに今回の時計はCOACH。
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今回のベルトでは14箇所ほど計測してその通りになるように製作していきます。
ただ革の厚みや硬さが異なるのでそれに合わせて寸法を
調整する必要もありますし、オリジナルは抜き型で裁断しているので細かな部分も
関係ないのですが、こちらは全て手裁断、細かな部分は難しいのです。

オリジナルは金具が固定されてるループ部分などが貧弱でしたので
そこから壊れてしまっています。ですので再製作にあたっては
その部分の強度を高めて製作したいと思います。
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結局6回ぐらい試作してようやく本番です。
幅が狭いので抑えの車輪が落ちないようにカタカタカタ・・・。
完成。
どこにそんなに手こずったかと言うと、本体とベルトの連結部分が
凸状に嵌まり込んでいるのでこの部分がスカスカですとイマイチですし
キツキツですと動きにくいですしでコンマ幾つの調整で試作するのですが
手で裁断しているので細かな部分はどうしてもブレが生じてしまいますので
その鬩ぎ合いで試作の数が増えていく感じです。
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結局は凸部分の動きはやや硬めの設定に。
使っていくうちに革が癖づいて潰れていくでしょうからその時に
ちょうど良くなればいいかなと。

ご返却後にメールにて
時計は20年以上前、結婚前に奥さんにプレザントされた
時計だったということでした。ベルトが新しくなった時計を渡したところ、
「妻は大変喜んでいました」と旦那さん。
20数年前にプレゼントされた、した時のことをお互い思い出されて
いたのでしょうか。

今日は少しいい仕事をしたなと、宵に梅酒をちびちびする今日この頃・・・。

ampersandand at 11:30|Permalink

2020年06月16日

6月の店頭営業日のお知らせ。


*お休みではなく営業日ですのでお間違いなく。

27日 土曜日 
28日 日曜日 となります。

*ご来店の際は時節柄、感染予防の為、マスクの着用をお願いしております。

別途、ご返却日をすでにお伝えしております場合は、
その日程でお渡しが可能ですのでご来店ください。

お受け取りのご都合が合わない場合は、
HPのお問合せからご連絡頂けましたら
お渡し日の調整をさせて頂きます。

*営業日以外の電話応対は、申し訳ございませんが
 作業の都合上行っておりません。
 HPよりメール(またはFAX)にてお問い合わせ願います。

スタッフが店主の私のみですので、お手数をお掛け致しますが
何卒、ご理解を頂けますと有り難いです。

営業日が限られておりまして、ご迷惑をお掛けしておりますが
どうぞ宜しくお願い致します。

店主

ampersandand at 16:07|Permalink お知らせ 

コロナの影響で椅子を貼り直してみる。

「コロナの影響で・・・」という言葉が前置詞のように使われている
今日この頃ですが、私もコロナ影響で椅子の座面の張替えを行ってみました。
店頭営業自粛をしていたので、時間に余裕ができましたので
気になっていた座面のクッション化計画を実行することに。

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二階のミシン用に使っている椅子ですが、座面がフラットで長時間座っていると
少し痛いのと、もう少し座面の高さが欲しいのでウレタンスポンジで嵩増しして
張り替えてみようと思います。
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まずは座面を取り外しウレタンスポンジをサイズにカッティング。
革は中途半端に余っているタンニン鞣しの黒革にしようと思います。
黒革を適当にカットして中央あたりに座面一式を載せます。
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ご依頼品と違い失敗しても上手くいかなくても問題ないので気軽で楽しいですね。
行き当たりばったりというのは工作気分でいいものです。
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と言っても革で包む方法はなんとなく決めていました。
靴を作るときに靴型に革を釣り込んでいくのですが、
その要領で座面に革を釣り込んでいきます。
こちらを引いたらあちらを引いてと皺がでないようにちょっとづつ。
使う道具もワニという靴製作の道具。
ちなみに靴の釣り込みはこんな感じ。
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革が余る角の部分の処理をどうするか?
一応イメージはしていましたが上手くいくでしょうか。
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菱ギリで目見当で穴を開けて縫製。
で、余った部分は革包丁でカッティング、
カットした断面を磨いて仕上げてみるとなんだからしくなってきました。
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裏面の釣りシロ、あまりの部分の革もカッティングして切り揃えて。
一般的な椅子の場合はタッカーというホチキスみたいな針を打ち込んで
固定しているようですが、私の場合はダヴリフトの飾り釘に使用する
真鍮の釘で最終固定しています。
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で元の椅子に固定し直せば革張り座面の完成となります。
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以上、コロナの影響で座面を張り替えるの巻きでした。

ampersandand at 15:58|Permalink 徒然 

2020年06月07日

docomoアドレスをご使用の方。 550 Unknown user篇

docomoアドレスでお問い合わせ頂いている場合、
こちらからご返信させて頂いても、スマホの設定で
「パソコンからのなりすましメールを受信拒否」や「ドメイン指定拒否」
設定になっている場合、送信エラーになってしまいますので
お問い合わせ前に今一度設定をご確認いただければと思います。
設定していなくてもデフォルトで設定されている場合もあるようです。

エラーになってしまうとこちらからの連絡手段がありません。
4日経過してもこちらからの返信がない場合は、以上の理由や
お問い合わせフォームに入力されたアドレスが間違っている場合が
ございますので再度お問い合わせください。

その際に電話番号も追加で入力していただくと再度エラー送信になった際に
こちらから確実にご連絡できます。

ちなみにエラー送信の際になんでエラーなのか教えてくれるメールが
こちらにサーバーから返信されるのですが、
「550 Unknown user」
という内容の場合は相手が拒否設定になっています、ということになります。
*****************************

6月7日にロンシャンの角擦れ補修でお問い合わせされた
京都のHさま、エラー送信になっております。
スマホが受信拒否またはドメイン指定拒否設定になっているかと思います。


以上になります。
店主



ampersandand at 22:22|Permalink お知らせ 

2020年05月30日

6月は店頭営業できると思いますが・・・。 

4月と5月は雑色商店街の自粛雰囲気もあり、同調圧力に弱い私としては
休業要請業種ではありませんが、店頭営業を見合わせておりましたが、
6月は店頭営業できるのではないかと思っていますが、
なんだか秋冬を前にすでに第二波がやってきそうな感じでもあるので
どうなのでしょうか。

昨日の東京都の感染者22人は2ヶ月前の感染者が急増する前段階より
多いので、ここからまた右肩上がりで増加していき、
200人/日越えになる可能性もなくはないですよね。

5月15日に厚生労働省から公表された献血で行なった抗体検査の結果では
東京都の陽性率0.6%、東北で0.4%という結果でしたので、結局日本人の
99.4%ぐらいの人はまだコロナに感染していないということらしいのです。
ちなみにニューヨーク市の陽性率は21%(4/20時点)。

0.6%で医療崩壊ギリギリでしたので秋冬はどうなってしまうのでしょうか。
病院もコロナ不況で(コロナの医療を行うことで赤字になってしまう)
とある病院では1日200万円ずつ赤字になっていると、このままでは
医療崩壊の前に医療破綻になってしまうのではとも・・・。

6月の店頭営業日につきましてはコロナ情勢を鑑みまして
近日中にご案内させていただきますのでしばしお待ち願います。
なお時節柄、ご来店の際はマスクの着用をお願いしております。

HPお問い合わせフォームはフル稼働しておりますので
補修についてなどお問い合わせがありましたら
そちらからお願い致します。

店主



ampersandand at 11:51|Permalink お知らせ 

2020年05月25日

ズボンのシルエットを綺麗に見せるには。ブーツのシャフト詰篇

この修理はそんなに頻繁にご依頼があるわけではないのですが
年に何回かご依頼いただくブーツのシャフト詰め。
シャフトというのは筒の部分になるのですが、靴のサイズは選べても
シャフトのサイズ(太さ)までは選べませんので必要になる場合が
あるようです。

しかも今回のようにサイズというよりは履きこなし方によって
補正が必要になる場合も多く、というかこの丈の場合はそれが主な理由ですが。
細身のズボンで履く場合にシャフトが太いとズボンのシルエットが綺麗に
出なくなってしまうということ。
BEFORE
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膝下がすっといきたいところが、シャフトが太いとブーツの履き口でズボンが
弛んでしまし、だぶついてすっと落ちてくれなくなります。
なので今回はシャフトを詰めて細くし、ズボンのシルエットを崩さないように
する補修になります。

ただシャフトを詰めるといっても単純に細くしてしまうと、そのシャフトに
繋がっている本体との距離の整合性が取れなくなってしまいます。
例えば、本体との合わさりめの周囲寸法が200mmなのに、シャフトを詰めて
周囲を180mmにして本体と接合すると、20mm本体側の距離が
余ってしまいます。

それでも出来なくはないのですが、シルエットが崩れたり新たなサイズ調整が
必要になる可能性があるなどリスクが高くなります(費用も高くなる)。
ですので今回は履き口が引っかからないようにすれば良いというお題でしたので
履き口に向かって細くなるように補正していきます。
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ぱかっと。
詰める場合にどの程度詰めるか一番確実なのはブツ合わせなので
今回詰めるセンター部分をとりあえず裁断し、実際にこの状態で
履いていただいてどの程度寄せれば良いか確認。

だいたいトップで25mm詰めれば良い感じになりそうで、また寸法を変えない
本体接合部分におかしな皺も入らないようなのでGOですと。

今回はセンターで詰めましたが、ご依頼品はバックファスナーということもあり
バックでは詰められない、サイドで詰めるとなると両側で詰めないとセンターが
ずれてしまうの綺麗ではない、で今回はセンターでの補正となっています。
靴のデザインや補正具合によって詰める部分は靴それぞれで
違ってくるかと思います。

シャフトを分離。
今回は当初、シャフトを分離せず加工する予定でしたが、裏革は
シャフト部分に無く、またかかとに入っているカウンター(芯材)の影響も
受けていないようでしたのでシャフトを分離して加工することになりました。
分離できない場合は、詰める部分の縫製方法は今回とは異なってきます。
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この靴は履き口が斜めになっていますので、センターを詰めると
合わさりめの高さにずれが生じてしまいます。
で、高さも詰めて良いという事でしたので、オーソドックスな水平ラインに
修正します。ですので今回はシャフト詰めと丈詰めという内容です。
水平といっても直線でカットしてしまうと筒にした際には水平になりません。
青いラインのように緩やかな円弧を描くことで水平になります。
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丈を詰める前にファスナーの処理を行います。
分解してエレメントを一つづつ摘んでカットし、テープの長さを修正し
またエンド処理を行います。

今回のようにすでに履きこまれた靴の丈詰めというのは難しいです。
履きジワが入っているので置いた状態でもすでに左右で高さが異なります。
伸ばしたところで伸ばし具合でも違ってしまいますし。

また今回は履き口のラインを水平に補正するのでより厄介です。
そもそもブーツの場合は新品でも左右で高さが異なっていることが多く
既製品で誤差は当たり前なのですが履きこまれると基準となる
ラインがどれも不確かな・・・。

こういう場合は左右でそれぞれ近似値を取るより、片側をカットしたパーツで
反対側も合わせるのがベターかと思います。
なのでカットした丈を反対側に載せてラインどりをしてカットします。
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ようやくシャフト詰めです。
トップで25.0mm詰まるように傾斜をつけて約11.0mmずつカットします。
11.0mmだと左右合わせて22.0mmにしか詰まりませんが、
縫い割代で2.0mm(計4.0mm)ぐらい詰まるので片側11.0mmでカットになります。
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カット面を縫い割。
縫い割部分はあとで革の帯で補強しておきます。
052420012052420013
これでシャフトが詰め終わりましたのであとは本体と接合していきます。
元の縫い穴を一つずつ拾い、ひと針ひと針と縫製していきます。
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で、完成となります。
オリジナルは履き口部分の表側に革帯を当てて補強(デザイン)していましたが
革がタンニン鞣しの染料仕上げでしたので経年のエイジングで徐々に
色が変わっていきます。
ですので現在の色に合わせた色の近い革で同様の加工を行っても
後々に色の違いが出てきてしまうと思われるので、内側に革を当てて
補強を行ってあります。
AFTER
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ampersandand at 18:18|Permalink 靴修理 

2020年05月24日

在宅勤務中にTUMIの鞄を修理する方が増加していました。

明日から自粛解除となりそうですがリモートワークも終了という
感じなのでしょうか?
2020オリンピックの際の電車の混雑緩和の目的で、
政府はリモートワークを盛んに推奨していましたが導入はいまいち、
しかしこんな形で導入されることになるとはです。

ただ実際にはそこまで導入もされていない、という報道もあるようですが。
ちなみに私の仕事は全く在宅ではできないので日々通いでしたが。

さて日頃は毎日毎日持ち歩いている鞄なので、ほころびが気になってはいたけど
なかなか修理に出せなかった鞄。
在宅勤務中に治してしまおうとする方が多いようで、自粛期間中には
鞄の修理が急増したように思います。

持ち手革交換
202004200039
202004200040202004200043
補修後
202004200037
革はタンニン鞣しのオイルレザーを使用していますので、使用により徐々に
しっとりと手に馴染んでいき、オリジナルの革よりは乾燥し難くい仕上がりに
なっています。といっても革なので時々は保湿クリームでメンテナンスして
頂くと宜しいかと思います。

こちらのモデルは持ち手仕様変更補修。
202004200035
この現行モデルのスポンジ入りの持ち手は、芯材がスポンジなので使っていくと
持ち手が徐々に捻れ始めて伸びていき、最終的には破断してしまうという
改悪モデルとなっております。
ですので補修の際は、旧モデル仕様のナイロンベースの持ち手に付根から変更し
巻き革もTUMI定番の三角モデルでの仕上げとなっています。
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補修後
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現行モデルのスポンジ入りの持ち手は、長さが三段階あるようなので
ご依頼品の持ち手の長さに合わせてそれぞれ製作しています。
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他にも色々と修理は可能です。
こちらもよくある肩掛けストラップの金具を固定している革パーツの破断。
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補修後
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使用する革を少し厚めにしナイロンを内側に貼り付けて縫製したパーツを
使用することで、荷重が加わった際に革が伸び難くなるように考慮して
補修しています。

こちらは肩当て合皮面の交換。
TUMIの七不思議の一つ、なぜか裏面に合皮素材を用いています。
ですので劣化してくるとスーツに黒い粉が拡散されてしまいます。
交換の際はもちろん革を使用し、封入されているへたったスポンジも入れ替えて
パンパンにしています。
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とりあえずコロナ第一波はこのまま落ち着いてくれるといいのですが、
秋冬はインフルにコロナと、かなりカオスな状態になるという
専門家の方の意見もあるようです。
なのでなるべく引き篭もれるよう秋冬に向けて在宅ワーク環境を検討するか、
もしくは多摩川超えの自転車通勤にすれば、誰とも濃厚接触はしないので
電動自転車導入も要検討かなと思う今日この頃…。


ampersandand at 21:19|Permalink TUMI 

2020年04月27日

TUMIのリュックを購入する前に知っておくべき事。

これから購入する数万円するリュックが、2年後には劣化して
ジャケットの肩をべたべたと黒く汚してしまうと分かっていたら
あなたは購入しますか?

常々お伝えしておりますが、合皮は使っても使わなくても
必ず劣化してしまう素材になります。
私の個人的な意見ではなく「合皮 劣化」で検索するといくらでも
確認できると思います。
記事によれば1から2年、遅くとも5年で必ず劣化してしまいまうと
書かれています。

この年数はあなたが購入してからではもちろんありませんし
その鞄を製造してからでもありません。

その合皮素材を作ってからの期間になります。
ですのでときどきお客様が
「一度使っただけなのに表面がべろべろと剥離してきた」
というのはすでに購入した時点で賞味期限切れということなんだと思います。

バーゲンや型落ちの製品であれば、店頭に並んでいる期間だけでも
1から2年は経過しているでしょうから。

で今回のTUMIのリュック。
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ナイロンと部分的に革があしらわれているリュック。
いったい何処に合皮が使われているのでしょうか?
202004270063
この部分、ストラップの裏側、しかも肩に触れる部分にピンポイントで
あざとくわざわざ合皮が用いられています。
すでに表面の塗膜がボソボソと剥離している状態です。
合皮の塗膜って恐らく生地に付くと洗濯ではなかなか落ちないんじゃ
ないかと思います、劣化するとクレヨンみたいにベトベトする素材なので。
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わざわざ身体に接する部分に合皮を配置してくるなんて確信犯?
ではないのかと疑いたくなりますが、どうなんでしょうか。

この部分がこのような状態になってしまうと使うに使えませんから
買い替え需要作戦の一環なんでしょうか?

私が高校生か大学生ぐらいの頃は、SONYが全盛期でしたので
コンポやMDプレーヤーなどなど電化製品を購入するときには
デザイン性からSONYを選びたくなりましたが、SONY製品は
故障という名の時限爆弾がしこまれていて、しばらくすると必ず壊れる、
という噂を聞いていたので、結局は安いAIWAのミニコンポで
手を打ったのを思い出します。(KENWOODも熱かったですね)
(コンポのイコライザーが上下に跳ね上がるビジュアルに、
あの時なぜあそこまでときめいていたのか私は…)


TUMIの場合はそんな都市伝説ではなく確実に劣化する合皮がわざわざ
仕込まれている訳ですからどうなんですかね、メーカーは確実にその事を
分かって合皮を使用しているのですから罪深いですね。

そんなメーカーの悪巧み?にも負けずになんとか使い続けられるように
今回は補修をしていきます。
ご依頼主さんは以前修理したこちらの記事をご覧になられて
お問い合わせ頂きました。

以前修理したこの記事のリュックはストラップに付属物がないので靴下を
履かせる様に革のカバーを下から差し込んで覆えたのですが、
今回のリュックは途中にポケットがくっついているので
革のカバーを下から履かせることができません。
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残念ながら修理不可でした、とメールを打っていたところ…
なにやら、もやもやもやと修理方法が降りてきたのでした…。

同じ方法で考えていたのですが他の方法でならば可能か?…と。
右脳でシュミレーションしつつ、でもリュックがくっ付いているから
縫えるか?カット面を削れるか?とか右脳をフル回転でシュミレーション。
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頭の中では可能という判断でしたので、早速試作を行い
これならば、という解決方法に辿り着きました。
202004270070
カバーをするすると下から履かせるのは無理なので、
ホットサンドにように上下から革でストラップを挟み込んで
両サイドを縫製するのではどうだろうかと。

ただその時に、ストラップの両側にパンの耳のように縫い代が
出来てしまうのはありなのか、無しなのか?
202004270071
両側はやぼったいな〜、ということで片側だけで済ませられる様に方針転換。
S字カーブを描いているストラップを型採りして革を裁断。
結構、革を使いますね。
で、片側を縫い割りするとこんな感じ。
バットマンスーツのパーツみたいなのができます。
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でこれをストラップに巻き付けます。

ちなみに片側にできる縫い代を外側か内側、どちらが目立たなくて
「らしく」仕上るだろうかと一晩思案した結果、内側がよいだろうと
いうことになっています。意外にこういう些細なところが悩むのです。
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左右のストラップの太さなのか幅なのかが意外と違くて焦りましたが
巻き付ける塩梅で調整してバランスを整えます。
挟み込みましたら縫い代部分をミシンで縫製していきます。
この時に、リュック本体がぶら下がった状態で果して綺麗に縫えるのかどうか?
これはやってみないと分からないところでしたが、無理ならば手縫いだな、
と思いつつなんとか縫製することができました。

で縫い終えたら余分は縫い代をカットし、断面をグラインダーで
削ってコバを整えて染色して完成となります。

AFTER
内側にできた縫い代、「らしく」ないですか。
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ストラップ付根部分は本体背面に縫製されている部分がありましたので
その部分は構造的に覆えないとご依頼主にお伝えしておりましたが、
やはりはみ出てしまうのは格好悪いので、その部分は包まずに(平らな部分)
覆うだけで処理をすることで付根部分から革で始まる様に仕上っています。
202004270076
付属のポケットとの境目ですがこんな感じです。
自然な感じでらしくなっていると思います。
202004270075202004270074
革で覆っているので使い始めは少しごわつくかもしれませんが、
荷物も入って荷重が掛かり重さで皺が馴染んできますので、
後は高級感がじわじわと醸し出される事でしょう。
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今回のリュックはこのモデル。
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すべてのモデルのストラップに合皮が使われているのか分かりません。
それと使われていないモデルでもメッシュ生地の場合は弱いので
しばしば縫製部分で裂け始めてしまう事例もお問い合わせ頂きます。
ただその場合は構造的に補修できなかったりする場合もありますので
TUMIのリュックを購入の際にはストラップの裏面は要チャック!です。

私としては合皮が使われている製品の購入をお勧めしませんが、
知らずに購入してしまったら劣化するまで使って終了かと思いますが、
(合皮が使われている製品は所々合皮が使われているので一箇所治しても
次から次へと補修費用が嵩んでしまうと思われるので)
TUMIのリュックは使い捨てに出来るような値段ではないようですので
(60.000〜200.000円)購入する際は要ご検討下さい。

ampersandand at 16:43|Permalink TUMI 

2020年04月09日

ボタンブーツが出来るまで… 製甲からの完成篇。

前回で細かいところまで決まったのでようやく本番です。
それぞれ型紙に合わしてパーツを裁断し、組み立てる際に
革が重なる部分は漉き加工を行い製甲の下準備を。

製甲とは裁断したパーツを縫製して組み立てていく作業になります。
靴の製作はいくつか行程に分かれていまして、
デザイン、型紙、裁断、漉き、製甲、釣り込み、底付け、仕上げ
という感じでしょうか。
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型紙は靴型にデザインを描いてそれを平面に落とし込む作業になります。
三次曲面の立体を平面に落とし込むので矛盾が生じますが、
足したり引いたりと色々と駆け引きをして平面にしていきます。

例えばサッカーボールを想像してもらえると分かり易いかも知れませんが
あれって球体にするのに革パーツをパズルの様に組み合せていますよね。
昔ながらの黒白のデザインだと五角形や六角形のパーツ
を組み合せて球体にしてます。

靴型の場合は三次曲面なのでピースは複雑です。
単一の球体と違い、膨らんでいるところもあれば凹んでいる形状もあるので
ややこしや、ややこしや〜。

その型紙が合っているかどうかは革で試作をし、靴型に釣り込んでみて
正解かどうか分かるのですが、釣り込んだ結果、変な皺がでてしまったり
靴型に添わずに浮いてしまったりして何度やってもうまくいかない…
と、今回のようなほとんど余りやらないボタンブーツの型紙の場合は
どつぼに嵌る場合も多々あります。

ただ使用する革や釣り込む時の革の伸びをイメージし、
どの部分に面積をプラスしてどの部分をマイナスにして…
と右脳で想像しながら型紙を起こし、釣り込んだ際にぴたっと
一発でうまくいく時はなぞなぞの答えが閃いた時のような
気持ち良さがありますね。

ちなみにですが今回はボタンブーツということもあり、
縫製するミシンの構造(腕ミシン)の都合で、その順番で組み立てると
後々にこの部分が縫製できなくなる…
と、製甲途中で気づく事も今回は何度かあり精神的ダメージが甚大でした…。

パイピングの縫製。
パイピングはあまりやらないので緊張します。
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ライニングの縫製。
はみ出ている部分は縫製後に市切りという道具で浚います。
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ボタンホール縫製。
今回はシンプルにぐるっと縫製。
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つま革縫製。
筒の部分と胴体部分を縫製していきますが、ミシンの構造により
今回のボタンブーツではそのままぐるっと一周縫製するのは厳しいので
何かと工夫が必要でした。
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製甲完成。
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釣り込みをして底付け途中まで。
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底はマッケイ製法で底縫いを行ないました。
あとは前側にハーフラバーソールを取付け、踵周りは積上げとリフトの
取付けをし、底面をオールブラックに染めて完成となります。

ちなみに前回の最終確認の際に念の為、底周りの確認をとったところ…。
当初の打ち合わせではメンズライクにコバを張り出させて
靴底もボリュームのある感じでということでしたが、
最終的にはコバを出さずにすっきりとした感じ、ということになりました。

なので前回の試し履き靴ではコバありになっていますが、
最終ではコバ無し(丸コバ)になっています。

コバ無しになり底周りが華奢な雰囲気になるので、それではヒールも
寸胴(垂直)ではなくピッチドヒールというのもありますよ、とご提案。
ピッチドヒールというのは地面に向かって少しずつすぼめていく仕様に
なりますが、その方が今回のようなコバ無しのシングルソールの華奢な
雰囲気には相性がよいです。

完成。
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黒革は表面が平滑なスムースレザーを用い、白革は表面に皺柄のあるシボ革を。
シボ革を用いる事で表面に陰影の表情が生まれるので、スムース同士の
白黒の対比より白革と黒革のコントラストが少し和らいで雰囲気が
宜しいかと思います。

ちなみに黒色と白色で出来た靴を撮影するというのは難しいですね。
白飛びしてしまうか、影が潰れてしまうか…。
ホワイトバランスはどう調整したらいいのやら。

確かイギリスではインスタ映えしないので(巧く映せないので)
黒猫がたくさん捨てられてしまうというニュースがありましたが…
そんな奴は猫を飼うんじゃない!
と思う今日この頃…。



その他のボタンブーツの記事(カスタムリメイク篇)



ampersandand at 12:00|Permalink 靴づくり 

2020年04月08日

ボタンブーツが出来るまで… パターン確認篇。

前回のサイズ確認で甲の部分が緩いので筒の部分の立ち上がりで
調整するということでパターンを調整して試作して履いてみて頂くと…
立ち上がりの位置が誤ってしまったようで…
前側がユルユルじゃぁないですか…。
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ボタンブーツのオーダーに際してご希望としてはアンティークの
ボタンブーツのように筒部分は脚にぴたっと足袋の様にフィットした感じで
内側にはファスナー仕様というお題になっています。

まず脚にぴたっとフィットした、というのはなかなか難題で
しかもボタンブーツ…。

通常のブーツであればぐるっと革が一周しているので採寸した
寸法で塩梅を調節すればいいと思うのですが、ボタンブーツですと
ボタンを留める部分でパーツが載り合うのでその距離の調整分と
ボタンで固定するのでその分のボタンの足の遊び寸法などなど…
解決しなければならない部分が多過ぎますね。

で二回目のパターン確認。
190801001190801000
なぜだかどうしてぴったり…。
これは私の腕というよりはたまたまなんですね、完全に。
私としてはもう一回作って合うだろうなと思っていたので。
といってもこれを作る前には3回ほど作り直してシルエットを
調整してはいるのですが…。

逆にジャストサイズ過ぎて、内側のファスナーにテンションが
掛かり過ぎてしまいそうでちょっと不安でしたので少し緩めませんか?
とご相談してみると、このフィット感のままがいいということでしたので
どうしようかと思案…。

パターンがこれで仮決まりしましたのであとは微調整となります。
懸念部分のジャストサイズ過ぎてファスナーにテンションが
掛かり過ぎるのでは案件ですが、これはボタン部分の固定を糸ではなく
ゴムにすることで脚に合わせて距離が伸縮してよいのではないか?

ということで三回目試作ではその仕様で履いてみて頂くと、
すべてのボタンの固定をゴムにした事で、甲部分の押さえ付けが弱く
なってしまったということで、上から三個分のボタンのみを
ゴム固定にすれば脚(ふくらはぎ)に合わせてアジャストされ
ファスナーへの負担が軽減されるという解決法になりました。

それとボタンホールですが一般的にはボタンホールは穴は
糸で縁を縢るのですが、それだと今回は本番の白いシボ革では穴の部分が
主張し過ぎるということで、シンプルに縁にぐるっとステッチを施すのみ
ということになりました。

ようやくこれで本番の製作に入ります。
次回、製甲からの完成篇になります。

ampersandand at 15:06|Permalink 靴づくり 

2020年04月03日

ボタンブーツが出来るまで… 自称 23.5cm・サイズ確認篇。

当初、短靴でということで承ったのはずなのですが、製作まで長らく
お待ち頂いている間にボタンブーツでということになってしまい…。
だいぶお待ち頂いていましたので今更ボタンブーツは作っておりませんよと
云うわけにもいかず…
ということで今回はボタンブーツを作ります。
*今回はデザインは自由でサイズはサイズオーダーにてご注文です。

まだ婦人靴では使っていない靴型を使用することになりましたので、
まずはサイズ確認用に幾つかサイズサンプルを製作。
order1668order1769
製甲している間に掛かってきた電話を取ったりしていたら…
すっかり裏鳩目を入れるのを忘れてしまいそのまま、トップラインを縫製して
しまったので仕方なく表鳩目にする事に…。

サイズを確認する用の靴なので表でも裏でもどちらでもいいのですが
一足だけ表というのもあれなのですべてのサイズを表鳩目にしてしまいます。
order1971
order2173order2274
order2577
製甲ができましたので次は釣り込み。
先芯や月型をセットしてアッパーを釣り込んで靴の形にしていきます。
order2476
order2982
order3083
採寸しても結局はその値は数字でしかないので、こちらでこの数字だと
これが丁度いいですね、と云ったところで最終的には履いた人が
どう感じるか、ですので実際に幾つかサイズサンプルを履いて頂いて
これとこれでは?と既製品と同じ様に比較して確認して
頂いた方が分かり易いです。

加えて、狭い店内を歩いても分からないので、サンプルの靴を履いて
お店周辺を歩かれて具合を確認して頂くとより安心です。

靴というのは洋服などとは違い、静止している状態でいくら合っていても
歩いてみたら、季節が変わったら、靴下の厚みによっては…
革が延びたら…と状態によって如何様にも変わっていってしまいますので
寸法というよりはぶつ合わせ、したほうがその誤差は
少なくなるんだと思います。

今回も普段は23.5を履かれているということでしたが採寸してみると
22.0か22.5ぐらいでした。
まず23.5を履いて頂くとこれぐらいかな…とお客様。
しかし触診してみると指周りの革はダブついていますし踵に隙間も、
23.0を履いてみて頂き、22.5…22.0…
190801003
結局はこの靴型ですと22.0が適正サイズでした。
この場合の適正サイズというのは、私がこれぐらいでいいですよ、
というのではなく、サイズ違いを履いて頂いてこれが一番気持ちがいい、
とご本人が思われたサイズになります。

サイズが合っているかどうかというのは難しいところで、
例えば洋服でもジャストサイズというよりは緩めの着心地が心地よいと
云う方もいらっしゃいます。
靴も寸法からこのサイズがジャストサイズ、と私が思ってもご本人が
窮屈または緩いと思われてしまうと、それは合っていないということになります。

ですので主観的な履き心地と、こちらの経験値的な部分を
擦り合わせてバランスがいいところが落としどころなのかと思います。

既製品の靴のサイズ調整でお持ちになられる方で、しばしば
おっしゃられるのが、私は少し大きいと感じたのだけど
お店の人にこれぐらいが丁度いいと云われたので…と。
それではダメです、もう少し自分の感覚を信じてみてください。

そう、あのブルースリーも云っています。
「 Don't Think. Feel!」
(靴を履く時は)考えるな、感じろ!と。
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こんなに小さくても履けるんだと、いつもと違うフィット感に
お客さまもちょっと驚いた感じでしたが、知らず知らずのうちに
「私は23.5cm」という思い込みでいつも23.5近辺の既製品を
購入されていたのだと思います。

そもそもこの靴のサイズ表記なんてあってないようなものなので
あまり信じないでいいかと思います、必ず前後の幾つかを試し履き
してみてください。

22.0で指周りの締め付けと踵のフィットも丁度いい感じでしたが
少し外反母趾気味な親指の付根が窮屈ということでしたので
この部分はのせ甲(靴型に革を盛って修正)で調節すれば
いい具合になりそうです。

ただ今の状態ですと、羽が完全に閉じているので甲の部分が緩いのですが
今回製作するのはブーツですので、それはシャフトの立ち上がりの
位置の調節でカバーする事にします。

次回はパターン確認篇になります。

ampersandand at 21:59|Permalink 靴づくり 

2020年03月20日

コロナの影響でイタリアから材料が入ってこない?件。

イタリアやヨーロッパに感染が広がって外出禁止になったので
そうなるかなとは思っていましたが…

当店で主に使用している部材は主にイタリアやフランス、ドイツに
イギリスからの輸入品です。
ですので感染状況が悪化し製造業がストップしてしまうとまずいかなと
思っていたところ材料問屋からご案内が…。

イタリアのvibram社の工場が1週間稼働が停まると。
再稼働予定が読めない状態と。
他の国の工場は今のところ稼働しているが稼働停止の想定ですと。

ただ急ぎ注文していた材料を先上げで空輸して入荷させるとの事なので
夏頃までの在庫はあるので安心して下さいと…
なんだかこのアナウンスが買いだめを促しているような気もしますが
わたし的には今月はいつもの注文分プラス1ヶ月分程度で注文を
しておきましたがどうなるのでしょうかねこの先…。

仮に材料が無くなってしまった場合は、vibram社の製品にこだわらなければ
同程度の性能の国産品の調達は問題ないと思いますので、
お客様が問題なければそちらで凌げるのですが、または無いものは
仕様が無いということで、しばらく鞄修理専門で営業するか、
という選択肢もあるのかなと。

ちなみにわたし的には今回の靴材料の入荷危機よりは
コロナと関係はないのですが、LULU社がビンテージスチールの製造を終了
というほうが痛かったですね…。

これは問屋からアナウンスがあった直後に買い占めされてしまったようで
すぐに手に入らなくなってしまいましたね。
ただ当店はもともと在庫である程度ストックしていたので当面は大丈夫ですし、
オールデンでよく使うサイズ#70に限っては別ルートから2年分くらいを
入手できたのでとりあえず安心です。

問屋さんの方で国内で代替品を製造するとのことなので
今後、ビンテージスチールが無くなるという事はないのですが、そもそも
LULU社のスチールはネジ穴が小さ過ぎたり形状がロットで少し違っていたりと
海外あるあるの製品だったので、国内製造で品質の良いものが出来上がった方が
結果的によいものになりそうですが、後は価格次第と云うところでしょうか。

ちなみにつま先用のスチールで扇状のトライアンフスチールというのも
あるのですが、これは当店では取り扱っていません。
取り付けた感じはかっこいいのですが、必要以上につま先がスチールで覆われる
範囲が広いので(加工面積が広い)音鳴りの懸念と、
他店で取り付けられた靴でしばしば外れてしまっている事が多いという理由です。
外れてしまっている原因は、形状の理由というよりはビスの長さが短すぎるのが
理由なのですが。

今日のニュースでは、イタリアは医療崩壊が始まっているので、
80歳以上の感染者は集中治療を行なわないとするガイドラインを作成し
今後実施するということにまでなってしまったようです…。
「誰を生かし誰を死なせるかは患者の年齢と健康状態で決まる」
とイタリアの医師。

日本は今のところ感染爆発は大丈夫なんじゃない?という雰囲気が
何となくありますが、あるボーダーラインを超えてしまうと感染は
抑えきれずにすぐにイタリアのようになってしまうのだろうと思います。

イタリアの感染者数は2/21日は3人だったのに、3/19日の時点で35.713人…
人口比率だと医師の数はイタリアより日本の方が少ないらしいので
同様の推移で感染していってしまうと日本も医療崩壊なのでしょう…

個人でできることは自己免疫力を高めて、
(とりあえずみかんを毎日食べてみています)
手洗いしてマスクして、なんとか日々を凌いでいくしかないのでしょう。

そして何より月6億枚製産されているという噂のマスクはいずこに…
と思う今日この頃…。

・東京都コロナウィルス感染症対策サイト
・神奈川県コロナウィルス感染症対策サイト
・山中伸弥先生の新型コロナウイルス情報発信サイト
・新型コロナウイルス国内感染の状況



ampersandand at 17:56|Permalink 靴修理 

2020年03月06日

3月の店頭営業日のお知らせ

28日 土曜日 
29日 日曜日 となります。

*お休みではなく営業日ですのでお間違いなく。

別途、ご返却日をすでにお伝えしております場合は、
その日程でお渡しが可能ですのでご来店ください。

お受け取りのご都合が合わない場合は、
HPのお問合せからご連絡頂けましたら
お渡し日の調整をさせて頂きます。

*営業日以外の電話応対は、申し訳ございませんが
 作業の都合上行っておりません。
 HPよりメール(またはFAX)にてお問い合わせ願います。

スタッフが店主の私のみですので、お手数をお掛け致しますが
何卒、ご理解を頂けますと有り難いです。

営業日が限られておりまして、ご迷惑をお掛けしておりますが
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

店主

ampersandand at 23:24|Permalink お知らせ 

2020年01月30日

GUCCIの持ち手交換とコバの塗装剥離。

鞄の修理のご相談でしばしばあるのですが、コバ部分の塗装の剥離。
コバというのは断面部分になります。
その部分は革の断面になるので色がついていません。
なので製品ですと通常は塗装がされています。
余白30
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革の断面は裁断したり削ったりしているので毛羽立っています。
ですのでそのまま塗料を載せても綺麗なつるっとした塗膜になりません。
ですのでクロム鞣しの革の場合は削った後には毛羽立ちを抑える溶剤を施し、
乾燥させて表面を硬化させ、また削る。

その後、また塗料を塗布し削り、また塗料を塗布し…。
と既製品では量産しなければいけないので、
こんな手間が掛かる事はしていられません。
なので毛羽立ちも貼り合わせた革の段差も何もかも一度で覆ってしまえる様に
分厚い樹脂性の塗料をこんもりとコバに一度塗布させて仕上げています。

で、そのような仕上げの持ち手やストラップを使用していると
どうなるか…
ご想像がつくと思うのですがやはり剥離してきてしまいます。

分かり易く云うとかさぶたのような感じで塗料がコバにくっ付いているので
持ち手のように手で常に触れる部分でぐりぐりされたり、
屈曲している部分というのはより剥離してき易いと云えます。

この塗料が剥離してくると大変見苦しい感じになります。
色が徐々に剥げてくるのではなく、ぼろっとかさぶたが取れる様に
部分的に色のかさぶたがこそげ落ちてしまいます。

かさぶたであればある意味快感かもしれませんが、
こちらはとても不快感でしょう、剥離してきた部分はささくれ立って
見苦しいですし。
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で、今回のご依頼品ですが一見問題がなさそうですが、
コバの塗膜が剥離していたり、その部分をDIYされたようで黒いボンドのような
樹脂がコバにぐにゅぐにゅと塗布されています。
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でよくご相談されるのですが、この塗装を綺麗に治して欲しいと。
残念ながら当店ではそのような補修は行なっておりません。

その理由としては幾つかあるのですが、そもそも同じような
剥離してきてしまう樹脂塗料を使用していないという点でしょうか。

仮に補修するとしても塗装をやり直すには、持ち手を本体から外して
グラインダーでコバの樹脂塗料をすべて削り落とす必要があります。
(部分的に補修を行なったとしても、あちこちいずれ剥離してきてしまうので)
しかし形状によって残らず削り落とせなかったり分解する際に
分厚い塗料が剥がれずに革にダメージが生じる場合もあります。

綺麗に落とせたとして同じ塗料で仕上げてしまうと意味が無いので
地道に下地を仕上げて塗料を載せて仕上げていく方法になりますが、
既製品のように樹脂塗料でコバを仕上げている製品というのは
そもそも芯材などに樹脂塗料で仕上げないとコバが綺麗にまとまらない
生地や不織布などの素材が挟み込まれている場合がありますので
その点でも補修不可となってしまいます。

ですので当店で出来る事といえば持ち手を作り直すという事になります。
で、今回も作り直しです。
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途中経過を撮影するのを忘れてしまって3分クッキング的な流れになりますが
オリジナルは中心にやや硬めのスポンジが配されていましたが、
少し頼りないので硬めのヌメ革を用いて中央を同様にこんもり
するように仕上げています。
この方が使用していても持ち手がへたる事もありません。
柔らかくへなへなとへたってくると、それだけコバ部分も捩れて
痛み易くなりますので。

持ち手がかちっとしてより高級感が出たのではないかと思います。
AFTER
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コバの仕上げも下地から仕上げまで地味な作業になりますが
塗装しては削りを繰り返して表面は綺麗になるように仕上げました。
この仕上げ方法では使用していても樹脂塗料のようにごそっと
剥離してくることはありません。

ただどうしても革製品ですので経年で擦れたり色褪せてくる事はありますが
その場合は部分的にもコバの再塗装は可能ですのでご安心ください。

その他の持ち手補修事例はこちら
持ち手

ampersandand at 19:30|Permalink 鞄と小物修理 

2020年01月29日

ロンシャンの角擦れ補修 インスタ始めたってよ篇

ときどきですが、この色のロンシャンを補修した場合にどんな感じに
なるか参考の画像はありますか?とお尋ねされる事があります。

ご存知の通りロンシャンの色バリエーションは無数にありまして
当店でも相当数補修していますから画像を探せばあると思うのですが
膨大な撮影ファイルからその色のロンシャンを探し出すというのは…

なのでインスタはじめました。
インスタグラムrogo

ロンシャンのみしか掲載していないので、他の方がご覧になっても
面白くないのですが、修繕事例のカラーチャートとして利用しています。
治したものを全部載せるというよりは、補修したもので新しい色のモデルや
サイズ違いのものがあれば掲載する感じです。
いんすた
色バリエーションはHPに掲載もしていますが、更新するのには
画像のサイズやら調整が必要なのでなかなか手間ですので
撮ってすぐに掲載ができるインスタグラムにロンシャン修繕事例の
最新画像は掲載していますのでご参考にされてください。

ちなみにですが、スマホで文字入力は苦手なのでどの投稿も
文章は同じ内容をコピペしたものですのであしからず。
またお問い合わせもインスタ経由ではなくHPからお願いしております。

フォローですが、始めた際にはフォローしてくれた方にぽちぽちと
フォローをしていたのですが、掲載している画像のせいなのか、
中東の偽ブランド商みたいな方々から同業者と思われてか
フォローされ始めてしまいました。

なのでそれをフォローしているとまずいのでは?と思いまして、
一旦すべてのフォローは外し、とりあえず今は一番始めにフォローして頂いた
バイヤーの方?と修理依頼が多いブランドのTUMIとCAMPERのみ
とさせて頂いております。

ですので折角フォローして頂いてもこちらからのフォローは現状
行なっておりませんのでご了承願います。
といってもフォローして頂くのはありがたいですし、
フォロワーが多い方がご依頼される方も安心かと思いますので
フォローはウェルカムでございます。

ちなみにロンシャンはフォローしないのか?ですが
逆にロンシャンから見るとわたしは中東の業者と同じような見え方なのでは?
と思いまして怪しまれると困るので自粛している次第であります。

ampersandand at 19:30|Permalink ロンシャン 

2020年01月28日

ALDENと指二本とヒートテック靴下と。

先日メールにてお問い合わせ頂いた件。

某セレクトショップにてALDENを購入されたというお客様。
一日履いてみると指二本分以上の隙間が踵に開いてしまい困った。
ベロの部分にスポンジ宛てる補修でどうにかサイズ調整できませんか?
というお問い合わせを頂きました。

そもそも試着の際にすでに指が一本入る隙間が開いていたので、
お客さんも少し大きいかなと思われたそうなのですが、
某ショップスタッフ曰く、
「横幅があっているから大丈夫」
「同じくらい隙間が開いて履いている人もいる」
から大丈夫とのアドバイスを受けたので購入したとの事。

やられてしまいましたね…。
その某セレクトショップというのは、ほかのお客様からも
あまりいい噂は聞いていませんでしたので。

伝聞にはなりますがそのお店の売り方は、
お客さんにそのサイズが合っているかどうかより、
そのお店で在庫が多いサイズや売りたいサイズを売りつけるらしいと…。

そもそもですが、試着の際に踵に指が入る隙間が開いているという
試着の仕方自体が間違っているのではないかと思います。
隙間が開いている状態で横幅が合っているとは?と。

靴の履き方についてはこちらを参照願います。


隙間が開いている状態で横幅が仮に合っていても、その履き方では
歩けば足は靴の中で前後してしまいますので、おのずと合っていたとされる
横幅の位置はずれてしまいますので。

なので靴を履く際にはまず踵をぴったりと密着させ、
靴紐を締め付けていくのが基本です。
踵基準なのでこの場合ちゃんと踵で合わせて試着していれば
靴の横幅が一番広いところより実際は指二本分、足は後方にずれる
はずなので横幅すら合っていない事が分かったかと思います。

仮に少し大きい具合であれば、今回の靴は特に編み上げのブーツでしたので
踵にちゃんとホールドさせて紐を編み上げれば踵と足首と甲の三点で
足が固定されるので履けない事もないのですが、
今回は大き過ぎたようで紐をかなりきつく締め上げても緩く、
仕舞いには脛も痛みだす始末に…ということです。

ではサイズ調整ですが、残念ながら指が入る程度ゆるゆるですと
合わせようがありません。
ベロにスポンジを入れる方法というのは、サイズがある程度合っているが
甲の部分が緩く、靴紐を締めても羽が閉じてしまってそれ以上
絞める事ができない場合に有効な手段となります。

今回の様に大きすぎる場合の方法としては、秋冬であれば
ユニクロのヒートテック靴下が有効かもしれません。
厚手で何度洗濯してもへたり難いですしなにより暖かいですので。
靴下を厚手にすると簡単にワンサイズ程度は足が大きくなります。

そして厚手の靴下がクッション代わりになって紐の締め上げの
痛みが軽減できるかもしれません。
実際、私も秋冬の冷える季節には、ヒートテック靴下でも履けるように、
ワンサイズ大きめの靴を作って合わせていますので。

ちなみに、リブソックスよりヒートテックパイルソックスのほうが
厚手でいいかもしれません。
ソックス
ユニクロHPより

サイズ調整ですが郵送でのご依頼は原則受付しておりません。
実際に靴を履いて頂いて、その場でクッションなどを仮に宛てた状態で
具合を見ながら素材や厚みを調整する必要がありますので。

ですのでベロ裏のクッションであれば市販品でも
貼付けるタイプ(タンパッド)があるので、短靴の場合はそのほうが
費用的にも抑えられるので宜しいかともいます。



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ampersandand at 20:06|Permalink 靴修理 

2020年01月07日

1月の店頭営業日のお知らせ


25日 土曜日 
26日 日曜日 となります。

*お休みではなく営業日ですのでお間違いなく。

別途、ご返却日をすでにお伝えしております場合は、
その日程でお渡しが可能ですのでご来店ください。

お受け取りのご都合が合わない場合は、
HPのお問合せからご連絡頂けましたら
お渡し日の調整をさせて頂きます。

*営業日以外の電話応対は、申し訳ございませんが
 作業の都合上行っておりません。
 HPよりメール(またはFAX)にてお問い合わせ願います。

スタッフが店主の私のみですので、お手数をお掛け致しますが
何卒、ご理解を頂けますと有り難いです。

営業日が限られておりまして、ご迷惑をお掛けしておりますが
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

店主

ampersandand at 23:24|Permalink お知らせ 

2019年12月27日

年末年始のメールでのお問い合わせについて。

年末年始のメールフォームからのお問い合わせ、
またはこちらからのご返信については
2019年12月27日・19時 にて終了しております。

それ以降頂きましたお問い合わせにつきましては、
2020年1月8日から順次ご返信させて頂きます。

2019年はご愛顧賜り、誠にありがとうございました。
2020年も変わらぬご愛顧の程、よろしくお願い致します。

店主

ampersandand at 20:33|Permalink お知らせ