2013年07月17日

靴に漂白剤… manma mia!

イタリア人?の方からのご依頼です。
漂白剤をこぼされたということ、ショックですよね…。
before
0704-130704-12
漂白剤や薬品関係でこういった色落ちですと、補色できるかどうか
やってみなければ分かりません。
染み込んだものが邪魔をして色が入らなかったりしますので。
また、こういったピンポイントでくっきりと色が抜けてしまうと
周囲と馴染ませるのは、なかなかどうして。

まずは、色が抜けている部分とその周辺をクリーナーで下地を落とします。
今回は、色が抜け切っていますので、染料で下地を染めます。
染料は、色の染み込み具合の調整が利きませんので、
染めてしまうと後戻りはできませんが、
靴の色がダークブラウンなので大丈夫でしょうと。
0704-11
染料で、あらかた染めましたら、続いて顔料で補色してゆきます。
通常、革は表面に何かしら仕上げ剤が施されておりますので
色を弾いてしまいます。
0704-8
こんな感じで。
色が抜けている部分は、下地を作っておりますので、
弾かずに色が載ります。
周囲は弾くといっても、下地作りの際に、ぼんやりと
仕上げ剤を落としておりますので、何となく色が残ります。
ですので、それでなんとなく、ピンポイントで色が抜けている部分との
境界線をぼやかせるようにしています。

と、理屈っぽく語っておりますが、ほぼ経験と感ですね。
after
0704-90704-10
漂白剤できつく浸食されているところは、
表面が食われて丸く窪んでしまっていますので、
これは補色だけでは戻せません。
これを戻すのには、パテ盛りしたり、周辺を擦ったりしなければならず、
おおごとになってきますので、
このぐらいにしておいた方が良いと思います。

ご返却の際に、イタリア人?のお客様が、
「日本は靴が高いね〜」と。
日本は靴の関税が高いので、輸入品は現地に比べると結構割高です。
そういえば、ネパール人の方も仰っていましたね。

皆さん日本語が達者です。
海外の方が修理を持ち込まれた際に、日本語が通じない場合、
修理の方法や問題点の説明は、
かなりのハイレベルなジェスチャートークとなります。

そんなやりとりの後は毎回、ラジオから聞こえるスピードラーニングを
始めようかと思ったりもします。
なにせ聞くだけで話せるようになるのですから…ね。





ampersandand at 21:40│ 靴修理