2013年12月08日

できないと、やらないは… 。

ときどき、

「これって修理できないですよね… 

 ほかのお店でできないって云われたのですが…」

と、見せて頂くとごくごく普通の修理です。

靴の修理を行っておりますお店ならば、
どこでもメニューにある「すべり革補修」という類い。
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レッドウィングなどのワークブーツは、この部分がこのように
裂けてめくれてしまう場合が多いですね。

パーツの断面が剥き出しなので、履く際に引っ掛け易くなります。
また、ワークブーツを履かれている方は、
サイズ感が大きめを履かれていますので、足が前後に動いて擦切れて
しまっているのだろうとも思います。

一度断られたので、お客様自身で接着剤を塗布したところ
ダマになるし、革が硬化してカリカリしてしまって痛くて
履けない状態に…
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すべり革補修の応用ですので問題なく補修できます。
ただ、通常より手間がかかりますので、
短靴でしかやらないお店もあるのかもしれませんが。
ですので、当店でも通常のすべり革補修よりは割高になってしまいます。

ダマやカリカリの部分は取り除き、その段差は漉いた革を宛てがい補修。
その上からもう一枚革を宛てがいました。

その際に、同様に下側だけ覆うようにしますと
また同じようになってしまうので、上側から延長し、
段差なく補修することにしております。

上端は、パーツの段差と合わせて繋げ、部分的に表面の縫い目を
利用して縫製を行いめくれ予防に。

下側も表面のすでに縫製されている縫い目に合わせて
横方向に縫っております。
すでに縫製されている縫い目に針を落としておりますので
外観は変更なく補修できます。

以上、「できないとやらない」のニュアンスの違いについてでした…。

ampersandand at 13:39│ 靴修理