2013年12月08日

こういうスニーカーはオールソールできます。

スニーカーのオールソールはだいたいができない構造なのですが、
こういった昔ながらのソールのスニーカーですと大丈夫です。
before
1120-209

コンバース系のスニーカーで、ときどきお問合せいただきますが
現在お断りさせて頂いております。

一応、カンペールの革巻修繕法を応用すればできるのではないか…
と右脳でイメトレしたころ、可能性80%とはじき出されたのですが
いかんせん試す時間的余裕がありませんし、実際に分解して
ダメだった時に後戻りができないところがありますもので。

以前も素材違いでご紹介したことがありますエルメスのスニーカー。
1120-2131120-211
今回の品もソールが劣化しておりますし、土台部分まで浸食。
1120-210
まずは底を削り落としまして土台のスポンジを削りだしました。
1120-208
こういったソールがある訳ではないので、
もとの設定をもとに切削していきます。
1120-119
まずはフラット。
この状態から、ヒールやトゥスプリングを設定通りに切削…
1120-120
これで土台が完成です。
つま先は、オリジナルは薄いのでしばしば地面に擦り付けてしまう場合が
ありますので、ご相談の上、すこし厚みを保たせてあります。
そうしまして、表面のラバーを取付けて最後にフィニッシュ削りになります。
1120-103

完成となります。
1120-1041120-1051120-107
スニーカーの土台は何故にハの字の台形になっているのか分かりませんが、
ハの字に一定の角度で削り回していくのはなかなか刺激的ですね。1120-106
1120-1091120-108
こういうスニーカータイプの靴も作りたい気分でありますが…
来年はもう少し作れる時間を確保しようと思う年末…。

ampersandand at 20:00│ オールソール