2014年05月05日

Tricker's は、我慢が必要。 軽量化篇その1

しばしば、トリッカーズについて、サイズが合わないですとか
歩き難いのでなんとかならないかと、お問合せいただきます。

今回は、トリッカーズの同じサイズで、
デザイン違い(素材)の短靴を購入したが、
短靴の黒のトリッカーズ(以後、「黒トリ」とします)だけ
サイズが合わないということ、確かそうだったと思います。
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サイズ調整は紳士靴の場合、だいたいが半敷きですので
前側を追加してまず全敷きに加工します。
そうして、その下にスポンジやコルク等で調整を行います。

履いて頂き具合を確認致しましたが、かかと部分が
7.0mmぐらいあいておりましたので、
前側にコルクとスポンジを詰めて、あとは外羽なので
カカトを合わせて、羽で固定すればどうかということに。

*今回は、購入したサイズが大きすぎるということは、隣においております。

before
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いわゆるトリッカーズは、作りが頑強なことがウリです。
革は厚いですし、ソールはダブルソールだったり、
今回のように、レザーとラバー組み合せだったり。
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左が、トレーディングポスト別注トリッカーズのブーツ
(以下、「別注」と呼ぶことにします)。

ちなみに両方ともウェルテッド製法ですが、
別注が通常のウェルトで、黒トリはストーム付きのウェルトです。
ストームとは、本体との境目に立ち上がりがあるウェルトです。
ストーム付きのウェルトですと、それだけで靴の返りが硬くなります。
*ストームウェルトは、ウェルトとアッパーの隙間から
 水や砂等が入り難い仕様ということになっております、一応。

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黒トリは、サイズ調整しても結局、重さもあって歩き難いので、
まあまあ履ける感じの別注のように、
ソールを軽くして欲しいということに。

before画像を見て頂いても分かるように、
ダイナイトソールはほとんど新品な状態です。
ですので勿体ないですし、(せめて、ダイナイトソールが摩耗してからでもと)
もう少し様子を見て頂いてもよろしいのでは
とアドバイスさせていただきましたが、
ソール交換でいきましょうということに。

ちなみに、こういった頑強な作りの靴の心構えとしましては、
一にも二にも、馴染むまで忍耐が必要です。
ソールは曲がらないですし、革は硬いですし、そして重いですし。
(靴の重さは、サイズが合っていればそんなに気になる部分ではありませんが)

大柄な外国人の方であれば、忍耐など必要なく
苦もなく履きこなすことができるのかもしれませんが、
日本人にはなかなかこの手の靴は大変かもしれません。
海外メーカーのワークブーツなども同様ですが。

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ちなみに、ウェルテッド製法の靴の場合は、
コルクが中ものとして入っております。
ですので、履いていくうちに沈み込みもありますし、革自体も伸びます。

なので、徐々にサイズ感が変わっていきますので、
サイズが合わない場合でも履く頻度にもよりますが、1から2ヶ月ぐらい
様子をみてから、サイズ調整などを行ってもよろしいかと思います。
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黒トリは744gで、別注は482.5gということで、
別注ブーツのほうが260g、両足で520gですので
ペットボトル一本分軽いようです。
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本体だけだと280gなので、底周りだけで460gあったということになります。

そもそも別注モデルは、
革はスエードで柔らかく、ウェルトも通常仕様、
ミッドソールもスポンジです。
また、ブーツということもあり足首を固定できるので
サイズが多少合っていなくても歩行の際に靴がついてきます。

なので、革が肉厚で硬く、ストームウェルトで短靴の黒トリとは、
ソールの重さ意外にも条件が異なりますので、
ソール交換を行ったからといって、いい感じになるかどうか…

一応、こういったアドバイスはさせていただきましたが、
果たして軽量化作戦は成功するのでしょうか…。

軽量化篇その弐




ampersandand at 18:45│ オールソール