2014年06月19日

季節外れのブーツ ファスナーと丈詰め篇

徐々に暑さがましてきております…。

そんな中、季節外れの修理品となります。
しかし、季節外れに治しますと、シーズン突入とともに
気兼ねなく履くことが出来るので良いと思います。

シーズン中に治しますと、そのあいだは使用できませんからね。

before
0615-38
履くには履けるが、履き難いのでファスナーの取付け希望です。
こういったファスナーがなく履けるタイプは、
ルーズタイプのブーツになりますので、カカトの設置面から、
足首の曲がる部分の周囲の寸法と、ブーツのその部分の設定により
人によりこういいたことが起ります。
この部分のサイズ表記なんてありませんからね。
0615-37
ファスナーの取付で一番山場なのは、取付ける部分のカッティングです。
今回、特に裏地がストレッチ素材になりますので、革包丁でカット
する際に、縒れてこないかが心配です。
0615-36
サクッと問題なくカッティング。
0615-34
で、ベロとファスナーを取付けて縫製。
ファスナーが取付けられる深さや位置は、カカト部分に入っている
カウンターの芯材や、縫製方法や裏表地の接着具合により決まります。
after
0615-31
ちなみに、ファスナーを取付けるとサイズが大きくできると思われて
お問合せ頂きますが、なりません。
ファスナーの貼り合わせの際の貼りシロの設定で
多少なるかもしれませんが、そういった目的で取付けますと
ファスナー部分にかなり負荷が掛かりますので、
ファスナーが壊れ易くなります。


続いて丈詰め。
before
0615-40
after
0615-42
履き皺が入っておりますと、実寸(革にメジャーを宛てて計測した寸法)と
見た目の高さは異なります。

置いた際に、左右のある部分を同じ高さに見えるようにしますと
今回、左右で5mmぐらいわざと変えなければなりませんでした。
これは皺で革がよっていたり、靴が傾いていたりすることが原因です。

短くカットした結果、今後履いていく際に、左右で皺の入り方が
今とはまた異なってきますので、実寸値カットで
おかしな見栄えになっていなければ、実寸値をもとにカットを行っております。
わざと違えて、結果的にあとあと違って見えてきてしまうと厳しいですし。



ampersandand at 16:56│ 靴修理