2015年10月28日

丈詰めの季節  世界で一足の Dr.Martens 篇

ワークブーツでもよくご依頼いただきます。
購入したものの、紐の扱いが面倒だったり、シャフトが
馴染まなくて痛いなどなど理由はそれぞれであります。

今回は、ドクターマーチンになります。
BEFORE
1012-21
なかなかの長さです。
鳩目の6と7個目の間でカットのご依頼。

ちょうど踝が隠れる高になります。
その高さですと足首をしっかり固定出来るので、
靴として安定して履き易いバランスではないかと思います。
1012-18
鳩目の間でカット致しますが、裏側で潰れている金具部分に
革包丁が当たると歯が欠けてしまうので、念の為外してからカッティング。
何度やってもこの瞬間は緊張致します。

1012-13
1012-19
ベロは長さが違うので別カットです。
このデザインはなかなか斬新です。
こちらは確実に、世界で一足のDr.Martensになるかと思います。
1012-16
フチは黒革のパイピング処理でのご依頼。
私もその仕様に賛成であります(費用は追加になってしまいますが)。
鳩目や靴紐が黒いですし、つま先部分のペイントも黒ですので、
黒/赤のバランスで、この部分が黒い方がデザイン的にも締ります。

ただ、カカト部分のネームタグも移植する予定でしたので、
パイピングを行う場合にあれれ…と。
パイピングでフチ部分と一緒にまとめて縫製してしまうと、
タグが下向きになってしまいます。
1012-151012-9
うっかりしておりましたが、カカトの革パーツを別縫製にすることで
オリジナルと同様な状態にする事ができることに気付きまして、ほっと。
1012-8
1012-7
こんな感じでカカトパーツは縫製し残しておきます。
パイピング処理した事でフチの高さが合わないので、3.0mmカット。

ちょうどパイピングの下に合う様に調整。
そこへタグを挟み込んで縫製しまして完成となります。
AFTER
1012-31012-51012-61012-2
丈をカットしますと、靴ひもの長さが余りますので
カットしましてエンドはビンテージ金具にて固定。
1012

恐らく「世界で一足のDr.Martens」だと思われますし、
パイピング処理もはまり、オリジナルより
カッコいいのではないかと思います。

以上、丈詰めの季節 Dr.Martens篇でした。

ampersandand at 08:02│ 靴修理