2018年03月07日

SARTORE 1.0cmのこだわり 丈詰め篇

今シーズンはブーツがあまりショップに並ばなかったというニュースを
見た気がしますが、ブーツの人気がないという訳ではなくて
ブーツをを履くようなコーディネートが今シーズンは流行らなかった
ということなのでしょうか。
BEFORE
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サルトルのブーツ。
丈詰めは1.0cmがご希望、1.0cmだと許容できないんだろうかと
思いましたが、送られてきたブーツを見てみますと
なんとなくそのこだわりが分かる気がしました。
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伺った訳ではないのですが、現物を見てみますとだからなのかなと。
トップラインが膝頭に当たるのか、折れ皺が入っています。
履き口が当たるので必然的に周辺には皺寄せがでてしまい
シルエットが崩れてしまうので、履けないことはないけど
1.0cmカットかなと。

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カットと云ってもこのモデルは両側がそれぞれベルトに
繋がっていくシルエット。
ベロも別に付属していますので三箇所を加工する必要があります。
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通常のブーツのように切り口が円筒形であれば均等に詰めればいのですが
ベルトに繋がっていくので、その部分は自然に繋がっていくような
ラインでカットする必要があります。
201802161092018021611020180216112ラインを繋げてカットするという事は、ミシン目が途中で途切れる事になります。
この部分は、コバを処理する際に綺麗に整え縫製する時に
自然に繋がっていくように縫い目を繋げていくことで違和感なく仕上ります。
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詰めた部分を縫製するのですが、すでに靴底が付いていますので
ぶらんぶらんして非常に縫い難いですが、左手を目一杯伸ばし靴底を
回転させながら、フチから0.8mmのところを慎重に
且つ迅速に縫製していきます。

AFTER
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カット断面は紙ヤスリで綺麗に整えて下処理を行い、
オリジナルと同様にサンドベージュ色に革の断面を染めています。

靴底にもお約束のハーフソールの取付け。
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続いてこちらのブーツ。
こちらもこだわりのブーツからブーティーへと大胆にカット。
BEFORE
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黄色のマスキングテープの上端ラインでカットします。
ご覧のように左右で1.0cm程度すでに丈の高さが狂っています。
ブーツの場合はしばしばあるのですが困りますねこういうのは。
始めから狂っているので同じ長さをカットすればやはり高さが
変わってしまいます。
ですので微調整しながら辻褄を併せてカッティングです。
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始めのラインは地面と平行に履き口がなっていますが
今回はご希望により前側に傾斜して斜めな切り口にしています。
AFTER
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カット断面はスムースレザーでパイピング処理を行っています。
もともと本体が起毛素材で履き口にスムース素材を使用していたので
パイピングの艶感がフチに入るとアクセントになっていい感じです。

靴のサイズは選べますが、ブーツの場合は丈の高さや筒の太さなどは
選択できないので、ベストなものを見つけるのは大変なのかなと思う
ロングブーツを履かない店主の今日この頃…。
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ampersandand at 11:30│ 靴修理